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JR北海道が多目的特急車両を新製! 札幌・新函館北斗から観光地への直通運転、観光列車の運転に期待!

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JR北海道が特急タイプ(261系)の多目的車両を新製すると発表しました。普通列車用車両の改造も進めています。先日発表された、JR東日本、東急電鉄の車両を用いた観光列車の運転と合わせて、積極的に観光列車を運転する方向へと舵を切ったようです。北海道らしい観光列車の充実を期待したいところです。

JR北海道、今後の観光列車の取り組みについて発表

JR北海道は、今後の観光列車の取り組みについて発表しました。

概要をざっとまとめてみます。

  • 多目的特急車両の新製(キハ261系 5両×2編成を新製)
  • 普通列車用キハ40形「山紫水明」シリーズを投入(キハ40形2両を改造)
  • 東急電鉄「THE ROYAL EXPRESS」を利用したクルーズ列車の運転(2020年夏、札幌~道東方面)
  • JR東日本「びゅうコースター風っこ」を利用した「風っこ そうや」の運転(2019年夏、宗谷本線)

後半の二つについては、既に発表されています。

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注目は、特急タイプの多目的車両として、キハ261系2編成(5両×2編成)新造するという点でしょう。

多目的特急車両キハ261系を2編成新製

今回、JR北海道が新たに製造する車両は、キハ261系という特急タイプの車両です。

特に珍しいものではなく、既に、JR北海道の特急列車の主力として活躍しています。特急「宗谷」「サロベツ」(宗谷本線)、特急「スーパーとかち」(石勝線・根室本線)、特急「スーパー北斗」(函館本線)などで運転されています。

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特急「サロベツ」として発車を待つキハ261系(旭川駅 2018年8月)

今回の注目点は、「多目的車両」としているところでしょう。JR北海道のニュースリリースには、

  • 1号車を車内でのイベントや食事などに利用できるフリースペースとする
  • 2~5号車の座席には、座席を向かい合わせにしても利用できるテーブルを設置する
  • 全席にコンセントを設置
  • 無料WiFiサービスを提供

となっています。

1号車全てをフリースペースとしている点がポイントですね。車内での物販・飲食物の提供、飲食スペース、観光列車で実施される車内イベントなどに利用するということです。

2~5号車は、通常の座席(普通車)とすることで、年末年始やお盆休みなどの多客期の臨時特急列車にも利用できるようになっています。この場合、1号車は自由席として解放するのか、あくまでフリースペースとしての扱いなのかはわかりませんが…。

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越乃ShuKuraの2号車イベントスペース(上越妙高駅 2018年7月)

JR北海道は、経営難のために、新たな車両の新製を見送ってきました。そのため、多客期・繁忙期でも、多くの臨時列車を走らせることができず、年末年始などはかなり混雑していたようです。

観光列車専用の車両を作ることはできなくても、今回のように、多客期の臨時列車と観光列車、両方に適用できる車両を用意することで、

  • 多客期・繁忙期は臨時の特急列車として利用
  • それ以外の時期、特に観光シーズンには、観光列車として利用

と使い分けられるようにしたのでしょう。

各社の観光列車がいろいろな面で進化している状況では、今回のキハ261系は中途半端かもしれませんが、豪華クルーズ列車は東急の「THE ROYAL EXPRESS」、カジュアルな観光列車はJR東日本の「びゅうコースター風っこ」を借り受けることで、当面は対応するということだと思います。

札幌・新函館北斗から観光地への直通列車に期待!

今回新製されるキハ261系は、JR北海道の在来線特急と同型ということから、期待される用途としては、札幌や新函館北斗から観光地への直通運転が考えられます。

例えば、こんなルートが考えられそうです。

  • 新函館北斗~ニセコ・小樽方面(北海道新幹線に接続)
  • 札幌~釧網本線方面(摩周・川湯温泉等)
  • 札幌~釧網本線方面(知床斜里)
  • 札幌~花咲線方面(厚岸・根室等)

個人的に期待したいのは、道東方面、特に釧網本線への直通列車です。

日本でも屈指の観光資源があるエリアで、外国からの観光客も多いエリアですが、北海道の玄関口となっている札幌(新千歳空港)や新函館北斗からは遠いのが難点です。そのため、鉄道でのアクセスは多くなく、釧路空港や女満別空港などの利用が多いと思われます。

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釧網本線のトロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」

JR北海道は、釧網本線には積極的に観光列車を走らせています。夏季には「くしろ湿原ノロッコ号」、冬季には「SL冬の湿原号」「流氷物語号」が運転されています。

ところが、これらの列車の運転区間は短距離のため、この観光列車にだけ乗ってもらっても、JR北海道の収益への貢献はたかがしれています。

そこで、札幌や新函館北斗から、観光地へ直結する列車を運転することで、乗客にとっては乗り換えなしで観光地にアクセス可能となりますし、JR北海道にとっても運賃・料金収入が増加する、という効果を狙うことができます。

特急列車としても、観光列車としても利用できる車両が活躍できるのは、こんな使い道なのでは、と思います。


以上、『JR北海道が多目的特急車両を新製! 札幌・新函館北斗から観光地への直通列車の運転に期待!』でお届けしました。北海道新幹線札幌開業までの間、JR北海道としては数少ない増収の選択肢が観光列車の運転です。他社車両と合わせて、北海道内のあちこちで観光列車が運転されることを期待したいですね。