JR九州は多くのフリーきっぷや割引きっぷを発売しています。定番のお得なきっぷから、期間限定のもの、観光地への往復に便利なきっぷなどさまざまです。この記事では、九州を鉄道で旅行する際に利用できるJR九州のフリーきっぷ・割引きっぷを紹介します。おおまかな使い分けについても解説していますので、九州旅行の際に参考にしてくださいね。
【結論】JR九州フリーきっぷのおおまかな使い分け
おおまかな使い分けは以下のようになります。
- 鉄道旅行・乗り鉄で九州内を周遊する旅(新幹線・特急利用)・観光列車の旅
- →ぐるっと九州きっぷ+特急券
- 乗り鉄メインで九州内を周遊する旅(普通列車+私鉄三セク利用)
- →旅名人の九州満喫きっぷ
- →シーズン中であれば青春18きっぷ
- 九州新幹線・西九州新幹線・特急列車の片道利用・都市間移動
- 山陽新幹線主要駅への移動
以下、それぞれのフリーきっぷについて詳しく解説していきます。
鉄道メインの乗り鉄の旅に利用したい「ぐるっと九州きっぷ」
- きっぷ名: ぐるっと九州きっぷ
- 効力: JR九州の普通列車・快速列車に乗り放題、別途特急券等を購入すれば、九州新幹線・西九州新幹線・在来線特急列車にも乗車可能
- 利用期間: 通年 ※利用制限日なし
- 有効期間: 連続する3日間
- おねだん: おとな 14,300円,こども 7,150円
「ぐるっと九州きっぷ」は、JR九州全線の普通列車・快速列車に連続する3日間乗り放題 となるフリーきっぷです。鉄道での周遊の旅や乗り鉄メインの旅では、まず利用を検討したいきっぷです。
この「ぐるっと九州きっぷ」の大きな特徴は、特急券を別途購入すれば、九州新幹線・西九州新幹線や在来線特急列車に乗車できることです。3日間で14,300円という価格は、普通列車だけで元を取ろうとすると難しいですが、新幹線や特急列車を利用して、九州全体を周遊するような旅であれば、かなりお得になります。
また、JR九州自慢の観光列車に乗車するのにも便利なきっぷです。JR九州の観光列車は特急として運転されているものが多いため、特急券を別途購入することで特急列車に乗車できる「ぐるっと九州きっぷ」は最適なきっぷです。
この「ぐるっと九州きっぷ」は、利用制限日がなく、いつでも利用できるのもうれしいですね。年末年始やお盆休み、ゴールデンウィークでも利用できます。
詳しくは以下の記事で解説していますので、ご覧ください。

青春18きっぷが利用できない期間の乗り鉄に!「旅名人の九州満喫きっぷ」
- きっぷ名: 旅名人の九州満喫きっぷ
- 効力: 九州内のすべての鉄道(地下鉄・モノレール・市電含む)に乗り放題
- 利用期間: 通年 ※利用制限日なし
- 有効期間: 3回分(有効期間は発売日から3か月間)
- おねだん: 12,000円(おとな・こども同額)
「旅名人の九州満喫きっぷ」の特徴は、何といっても九州のすべての鉄道路線に乗車できることです。JR九州、私鉄、第三セクターなどの鉄道はもちろんのこと、地下鉄やモノレール、市電(路面電車)にまで乗車できてしまうフリーきっぷなのです。
青春18きっぷとは異なり、3回分をバラして利用することができますので、
- 都市間の移動には九州新幹線や特急列車の割引きっぷを利用
- 乗り鉄や観光を楽しむ日に「旅名人の九州満喫きっぷ」を利用
といった使い方ができます。
長崎や熊本、鹿児島の路面電車にも乗車できるので、乗り鉄の合間に観光を楽しむのにも便利ですね。乗車できる路線の多さと使い勝手のよい柔軟性がウリのフリーきっぷです。
詳しくは、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

シーズンであれば「青春18きっぷ」もおすすめ!
私鉄や三セクの路線には乗車できませんが、春・夏・冬のシーズン中であれば、「青春18きっぷ」を利用するのもありです。
「旅名人の九州満喫きっぷ」が1日あたり4,000円なのに対して、青春18きっぷは2,410円(5日間用の場合)。乗車できるのがJR九州の路線に限られますが、「旅名人の九州満喫きっぷ」の3分の2くらいの費用で旅ができます。
注意したいのは、「旅名人の九州満喫きっぷ」では乗車できる肥薩おれんじ鉄道(八代~川内間)に、青春18きっぷでは乗車できない点です。この区間、普通運賃は2,670円、当日有効な青春18きっぷを提示すると購入できる「おれんじ18フリーきっぷ」は2,200円です。青春18きっぷの旅で、八代~川内間を乗車する場合には、別途の出費が必要になりますので、注意しましょう。
青春18きっぷについては、当ブログのサブサイト「青春18きっぷナビ」をご覧ください。最新情報や基礎知識、お得な使い方など、さまざまな記事を掲載しています。

高い割引率が魅力! 乗車券+特急券がセットになった片道きっぷ「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」

- きっぷ名: 九州ネットきっぷ・かもめネットきっぷ
- 効力: 乗車券と特急券(グリーン車用は特急券+グリーン券)がセットになった片道利用の割引きっぷ
- 利用期間:通年 ※利用制限日なし
- JR九州インターネット列車予約限定
※「かもめネットきっぷ」は西九州新幹線に乗車できる割引きっぷ
九州新幹線やJR九州の特急列車にお得に乗車できるのが「九州ネットきっぷ」、西九州新幹線にお得に乗車できるのが「かもめネットきっぷ」です。その名のとおり、JR九州のインターネット列車予約限定のきっぷです。
この「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」は、乗車券と特急券(グリーン車用は特急券+グリーン券)がセットになった片道利用の割引きっぷです。
当日の購入も可能であるにもかかわらず、正規料金の35%引きや45%引きといった設定があるなど、高い割引率が特徴 です。九州新幹線・西九州新幹線や特急列車に乗車する場合には、まず「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」が利用できるかを確認したほうがよいでしょう。
また、一部区間では3日前までの購入で割引率が高くなる「九州ネット早特3」「かもめネット早特3」や、7日前までの購入でさらに割引率が高くなる「九州ネット早特7」などが設定されています。
九州を鉄道旅行する場合には、都市間の移動を「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」、目的地の周辺でエリア限定のフリーきっぷを活用するという方法がおすすめです。
「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」の主要区間の価格は以下のとおりです。
【九州ネットきっぷ】
| 主な区間 | 通常価格 |
九州ネット きっぷ |
九州ネット 早特3 |
九州ネット 早特7 |
列車 |
|---|---|---|---|---|---|
| 博多~熊本 | 5,840円 | 5,310円 | - |
3900円~ 4,800円 |
九州新幹線 |
|
福岡市内(博多)~ 鹿児島中央 |
11,950円 | 11,420円 | - | - | 九州新幹線 |
| 博多~佐賀 | 2,830円 | 1,300円 | - | - | 特急列車 |
| 博多~佐世保 | 4,750円 | 2,450円 | 2,300円 | - | 特急列車 |
| 博多~小倉 | 2,640円 | 1,550円 | - | - | 特急列車 |
| 博多~中津 | 4,750円 | 3,310円 | - | - | 特急列車 |
| 博多~別府 | 6,910円 | 3,500円 | 2,950円 | - | 特急列車 |
| 博多~大分 | 6,910円 | 3,500円 | 2,950円 | - | 特急列車 |
| 博多~宮崎 | 11,160円 | 6,640円 | - | - | 特急列車 |
| 熊本~鹿児島中央 | 7,970円 | 7,440円 | - | - | 九州新幹線 |
| 小倉~大分 | 5,190円 | 3,450円 | 2,900円 | - | 特急列車 |
| 大分~宮崎 | 7,440円 | 6,020円 | - | - | 特急列車 |
| 宮崎~鹿児島中央 | 5,190円 | 3,400円 | - | - | 特急列車 |
【かもめネットきっぷ】
| 発 駅 | 着 駅 |
かもめネット きっぷ |
かもめ九州 ネット早特3 |
かもめ 早特7 |
列車 |
|---|---|---|---|---|---|
| 博多 | 浦上・長崎 | 4,500円 | 3,850円 | 3,400円 |
特急列車 西九州新幹線 |
| 博多 | 諫早 | 4,500円 | - | - |
特急列車 西九州新幹線 |
| 博多 | 新大村 | 4,500円 | - | - |
特急列車 西九州新幹線 |
| 博多 | 嬉野温泉 | 3,990円 | - | - |
特急列車 西九州新幹線 |
| 佐賀 | 浦上・長崎 | 4,380円 | - | - |
特急列車 西九州新幹線 |
| 熊本 | 浦上・長崎 | 7,170円 | - | - |
九州新幹線 特急列車 西九州新幹線 |
| 鹿児島中央 | 浦上・長崎 | 14,370円 | - | - |
九州新幹線 特急列車 西九州新幹線 |
| 北九州市内 | 浦上・長崎 | 6,010円 | - | - |
特急列車 西九州新幹線 |
| 別府・大分 | 浦上・長崎 | 6,840円 | - | - |
特急列車 西九州新幹線 |
| 佐世保 | 浦上・長崎 | 4,170円 | - | - |
特急列車 西九州新幹線 |
当日まで購入可能な「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」は、非常に多くの区間で設定されています。詳しくは、JR九州のWebサイトをご覧ください。
九州ネットきっぷ(JR九州)
かもめネットきっぷ(JR九州)
九州新幹線・山陽新幹線にまたがる区間の割引きっぷ
九州新幹線と山陽新幹線にまたがる区間では、JR西日本と共同で発売している「EX早特」や「スーパー早特きっぷ」がおすすめです。
熊本・鹿児島中央~山陽新幹線の主要駅への設定がある「EX早特」
EXサービスの「EX早特」は、事前に購入することで乗車券+特急券が割引となる早期購入割引きっぷです。九州新幹線の熊本・鹿児島中央から、山陽新幹線の主要駅(新大阪・新神戸・岡山・広島など)への設定があります。逆方向でも利用できます。
「EX早特」の主な設定区間・料金・割引率は以下のとおりです。
| きっぷ名 | 購入期限 | 主な設定区間 | 料金 | 割引率 |
|---|---|---|---|---|
| EX早特21 | 21日前まで |
新大阪・新神戸 ~熊本 |
¥15,400 | 24% |
|
新大阪・新神戸 ~鹿児島中央 |
¥18,400 | 24% | ||
| EX早特7 | 7日前まで |
新大阪・新神戸 ~小倉・博多 |
¥13,600 | 15% |
|
新大阪・新神戸 ~熊本 |
¥17,400 | 14% | ||
|
新大阪・新神戸 ~鹿児島中央 |
¥21,400 | 12% | ||
| 岡山~熊本 | ¥16,500 | 10% | ||
| 広島~熊本 | ¥13,500 | 8% | ||
| 岡山~鹿児島中央 | ¥20,500 | 7% | ||
| 広島~鹿児島中央 | ¥18,000 | 9% |
21日前までの購入が必要な「EX早特21」は、新大阪・新神戸~熊本・鹿児島中央のみの設定ですが、割引率が24%と高めです。新大阪~鹿児島中央の区間では、通常料金と比べて6000円近くもお得になります。
7日前までの購入が必要な「EX早特7」は、割引率は数%~15%程度と下がりますが、設定区間が多く、山陽新幹線の岡山・広島などへの設定もあります。
かつては、九州新幹線と山陽新幹線にまたがる割引きっぷは、「スーパー早特きっぷ」がメインでしたが、現在では「EX早特」への集約が進んでいます。ですので、まずは、乗車する区間に「EX早特」が設定されているかを確認すると良いでしょう。
なお、EX早特は「EXサービス」の割引きっぷですが、会費無料で登録できる「スマートEX」でも同じ価格で購入することが可能です。
「EX早特21」「EX早特7」については、以下のJR九州のWebサイトをご確認ください。
長崎・大分~新大阪は「スーパー早特きっぷ」がお得
長崎・大分から山陽新幹線の新大阪・新神戸へは「スーパー早特きっぷ」がお得です。
「スーパー早特きっぷ」の設定区間・価格・割引率は以下のとおりです。
| きっぷ名 | 購入期限 | 設定区間 | 料金 | 割引率 |
|---|---|---|---|---|
| スーパー早特きっぷ | 14日前まで |
新大阪・新神戸 ~長崎 |
¥18,220 | 13% |
|
新大阪・新神戸 ~大分 |
¥16,110 | 16% |
「スーパー早特きっぷ」は14日前までの購入が必要です。現在では、設定区間は長崎・大分~新大阪・新神戸の区間のみとなっています。九州新幹線沿線からは、前述の「EX早特」を参照してください。
「スーパー早特きっぷ」の割引率は15%程度。14日前までに購入が必要ですが、購入後の変更は一切できない点に注意が必要です。列車を変更する場合には、いったん払い戻して、新たに購入しなおす必要があります。払い戻しには手数料がかかりますので、確実に旅行の日程が決まり、なおかつ、その時点で「スーパー早特きっぷ」に空きがあれば購入するくらいで良いでしょう。
「スーパー早特きっぷ」については、JR九州の以下のWebサイトをご覧ください。
以上、九州を鉄道で旅するときにおすすめしたいフリーきっぷ・割引きっぷをご紹介しました。JR九州はかなり多くのフリーきっぷを発売していますので、どれを使ったらよいのか迷う方も多いでしょう。本記事を参考に、お得に汽車旅や観光を楽しんでもらえたらと思います。
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