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青春18きっぷ旅のスタートによく利用した夜行快速「ムーンライトえちご」の思い出

思い出
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新宿~新潟間に毎日運転されていた夜行快速「ムーンライトえちご」。青春18きっぷの旅に使いやすい列車で、過去に何度も利用しました。残念ながら、2009年に臨時格下げ、2014年を最後に運転されなくなってしまいました。そんな「ムーンライトえちご」の思い出を振り返ってみます。

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夜行バス対抗で誕生したムーンライトシリーズの元祖「ムーンライトえちご」

「ムーンライトえちご」は、当時、首都圏~新潟を結んでいた高速夜行バスに対抗して、国鉄が投入した夜行列車です。最初は団体専用列車や臨時列車として運転されていましたが、1988年に定期列車となり、毎日運転されるようになります。

ちなみに、運転開始当初は「ムーンライト」という愛称が付けられていましたが、「ムーンライトながら」が誕生したときに「ムーンライトえちご」に改称されました。当時、各地で次々に誕生した夜行快速「ムーンライト」シリーズの元祖だったのですね。現在は「ムーンライトながら」「ムーンライト信州」が残るのみですが…。

前述の通り、2009年に臨時列車に格下げされ、青春18きっぷのシーズンを中心に運転されていましたが、2014年を最後に運転されなくなってしまいました。特に、さよなら列車などの企画もなく、ひっそりと消えていきました。

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165系のムーンライトえちご

最初に乗ったときは、165系という急行形電車でした。シートは良いものに取り替えられていたような記憶がありますが、今となっては定かではありません…

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ムーンライトえちごに使われていた485系電車(写真は間合い運用の「フェアーウェイ」)

そのあと、一時期を除いて、485系の特急型車両が使われていました。たしか6両編成で、1両は女性専用のレディースカー、半室グリーン車も付いていたと思います。残りの4.5両分が普通の(?)指定席でした。

快速列車としての運転でしたが、車両や座席は特急並みでしたので、乗りドク列車の一つでしたね。もっとも、座席夜行なので、熟睡するのは難しいですが…。

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青春18きっぷ旅との愛称が抜群によかった「ムーンライトえちご」

この「ムーンライトえちご」、青春18きっぷの旅との愛称は抜群でした。

休暇を有効に使える夜行列車だった

「ムーンライトえちご」の運転時刻は、

  • 下り: 新宿 23:10発 → 新潟 04:51着
  • 上り: 新潟 23:36発 → 新宿 05:10着

途中停車駅は、池袋・大宮・高崎・長岡・見附・東三条・加茂・新津でした。

よく利用したのは下り列車ですが、新宿23:10発なので、仕事を終えて帰宅後に支度をしてから出発しても十分に間に合うのですね。それで、休暇の初日の早朝にはすでに新潟に到着しているのです。

ムーンライトえちごのような夜行快速列車があったおかげで、青春18きっぷの旅でも、1日でかなり遠くまで到達することができたのです。

青春18きっぷ+指定席券で乗車できた

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ムーンライトえちごの指定席券 青春18きっぷ+510円で乗車できます

「ムーンライトえちご」は全車指定席の快速列車として運転されていましたので、指定席券(当時510円)を購入すれば、青春18きっぷで乗車することができました。

新宿発車後に車内改札があったと記憶していますが、ほとんどの乗客が青春18きっぷだったことを覚えています。

たしか、車内改札時に、青春18きっぷに翌日の日付印を押してもらっていたように思います。日付をまたがって走る列車なので、青春18きっぷ2日分が必要なのですが、日付が変わって最初の停車駅になる高崎までのきっぷを買っておけば、青春18きっぷは1日分で済んだと思います。

新潟から各方面への乗り継ぎがよかった

新潟には4:51という早朝に到着するのですが、新潟からの乗り継ぎがよかったのですね。

日本海側を北へ向かう白新線・羽越本線の普通列車と、西へ向かう越後線の普通列車に接続していたと思います。いずれも数分での接続という、午前5時前とは思えない接続のよさでした。

当時、青春18きっぷで、東京から北海道へ向かう最速ルートが、ムーンライトえちごから、白新線→羽越本線→奥羽本線→津軽海峡線と乗り継ぐルートだったと思います。函館あたりまでは当日中に到着できたはずです。さらに、函館から札幌行きの「快速ミッドナイト」という夜行列車が走っていたので、翌朝には札幌に到着できたのです。夜行快速2連泊という強行日程ですが、今では考えられないほど青春18きっぷでの行動可能範囲が広かったですね。

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新潟から北上して朝の日本海を眺めるのもおすすめです

私は北海道までの乗り継ぎはしたことがないのですが、ムーンライトえちごから乗り継いで、東北方面へは秋田や青森、北陸方面へは富山や高山本線方面へ行ったことがあります。まあ、座席夜行なので熟睡はできず、翌日乗り継いだ普通列車では爆睡だったことが多いですが。

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新潟行きの「きらきらうえつ」から「ムーンライトえちご」への乗り継ぎも!

酒田から羽越本線を走る新潟行きの観光列車「きらきらうえつ」に乗車し、新潟で夕食。その後、「ムーンライトえちご」に乗って、翌朝に新宿に帰着する、という使い方もしました。

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2005年夏の青春18きっぷ旅の旅行記

過去の記録をひっくり返していたら、2005年の夏に、青春18きっぷと東北地方を一周したときの旅行記が出てきました。ムーンライトえちごの乗車部分だけ、少しリライトしてお届けします。写真が残っていなかったのですが、当時の様子が少しでも伝わればいいかなと…

旅の出発は深夜の新宿駅

新宿駅に22時半頃に到着すると、帰宅する人々でごったがえす新宿駅の南口の売店で飲み物と朝食のパンを購入し、ホームへ。ムーンライトえちごが出るのは中央線快速の向かい側のホーム。仕事帰りのサラリーマンが列を作る中、ムーンライトえちごが出発するホームにだけは、明らかに異なる客層の人々が入線を待っています。

出発の15分ほど前に、ゆっくりと特急型の車両がホームに入ってきます。新幹線に比べるとかなり狭いですが、快速としては十分なほどの新しいリクライニングシートに腰を下ろします。座席は半分が埋まるくらい。夏休みなので満席かと思いきや、空席が目立ったまま、23時09分に新宿駅を出発です。

大宮を出ると車内は減光

このさき、池袋と大宮でも少しずつ乗車があり、座席は8~9割方埋まりました。大宮を出ると車内が減光され、うとうとしているうちに、00時47分に高崎に到着。高崎ではスーツ姿の乗客が数名下車。高崎あたりまでは、ムーンライトえちごが最終電車の役割も果たしているのでしょう。定期券では乗車できないというアナウンスが流れていましたが、それでも新宿から2000円強で帰ってこられるのであれば安いということでしょう。

高崎では急行能登に道を譲る

高崎では、後続の急行能登を先に行かせるため、約25分も停車します。この時間を利用して、駅の外にあるコンビニに買い物に出ることもできます。過去、何度かやったことがありますが、今回はおとなしく列車の中で出発時刻を待つことにします。

急行能登は、上野~金沢を長岡経由で結ぶ夜行急行列車。489系の特急型車両が使われ、指定席・自由席・グリーン車に加えて、ラウンジも連結されています。ムーンライトえちごより後に上野を出発しますが、この高崎駅で先行します。

01時08分に急行能登が高崎を出ると、すぐにムーンライトえちごも追いかけるように出発します。長岡までは同じ道程を進んでいきます。

高崎を出ると本格的な就寝タイム

1時13分に高崎を出ると、時刻表上は長岡まで2時間以上停車しません。終電代わりに利用する乗客も下車し、車内は本格的なおやすみモードへ。

ふと目が覚めると列車は停車している。カーテンを開けて見てみると、水上駅に停車中でした。このあとも、越後湯沢で少し停車していたようです。時刻表上は停車しないことになっているので、もちろんドアは開きません。運転停車ですね。

長岡から先はこまめに停車、ちらほら下車する人も

真っ暗な中、上越線を北上してきたムーンライトえちごは、03時39分に長岡に到着。

ここまで、寝台特急北陸(上野→金沢)、急行能登(上野→金沢)のあとを追って走ってきましたが、長岡からはこれらの列車とは別れ、新潟に向かいます。

長岡で15分ほど停車したあとは、見附、東三条、加茂、新津とこまめに停車していきます。ちらほら下車する人も見られました。

信越本線を走る国鉄色の特急車両は、上越新幹線開業前に上野~新潟を走っていた「特急とき」を思い出させますね。徐々に空は明るくなり、起き出してくる乗客も増えてくると、まもなく終点の新潟。04時51分に到着しました。

高崎線・上越線を走る3本の夜行列車

ということで、写真がないのでイメージが湧かないかもしれませんが、2005年夏の青春18きっぷで乗車したムーンライトえちごの乗車記でした。

寝台特急北陸と急行能登は2010年に、ムーンライトえちごは2014年に廃止されてしまいました。ほんの数年前までは、終電のころに、これら3本の夜行列車が高崎線、上越線を走っていたのですね。

ちなみに、このときは、05時18分の長岡行きの列車で新津まで戻り、新津から06時19分発の酒田行きに乗車しました。新津から酒田まで長距離を走る気動車で、日本海の絶景を堪能したのを覚えています。


以上、夜行快速列車「ムーンライトえちご」の思い出でした。こんな夜行列車があれば、青春18きっぷの旅ももっと楽しくなるのになぁ、と思うのですが、季節限定でもいいので復活してくれないですかねぇ。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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コメント

  1. Nikon1J2dejicame より:

    なつかしいのう
    新宿からは冬だけスキーのシュプール号もあったなぁ。

  2. kzlife より:

    nikonityさん、コメントありがとうございます。
    夜行列車というと上野や東京でしたが、シュプール号の新宿発もありましたね。
    乗り鉄をしていて一番変わったなと思うのが、夜行列車がなくなってしまったことですねぇ。

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