飯田線の秘境駅を巡る急行「飯田線秘境駅号」(豊橋~飯田)が2026年10月・11月に5日間運転されます。「飯田線秘境駅号」は、飯田線の秘境駅に次々に停車していく珍しい急行列車です。普通列車の本数が少なくて、なかなか訪れるのが大変な飯田線の秘境駅を、一気に制覇するチャンスです。
急行「飯田線秘境駅号」とは?

急行「飯田線秘境駅号」は、2010年から毎年、主に春と秋に運転されている臨時急行列車です。飯田線の主要駅に加えて、飯田線に点在する秘境駅にも停車する列車です。秘境駅での停車時間も確保されていますので、ホームに下りて写真撮影をしたり、周囲を散策したりすることができます。
飯田線は、愛知県の豊橋駅と、長野県の辰野駅を結ぶ路線で、全長は195km以上にもなります。秘境駅が多くある区間は、天竜川が削り取った深い渓谷に張り付くように走ります。愛知・静岡・長野の3県境があり、山深いエリアなのですが、こまめに駅が設置されているため、秘境駅の宝庫ともなっています。
急行「飯田線秘境駅号」の運転概要(2026年秋)
2026年秋に運転される急行「飯田線秘境駅号」の運転日、運転時刻、使用車両を紹介します。
急行「飯田線秘境駅号」の運転日・運転時刻
急行「飯田線秘境駅号」の運転日、使用車両は以下のとおりです。
- 運転日: 2026年10月24日(土),31日(土),11月7日(土),14日(土),21日(土)
- 運転区間: 豊橋~飯田(上下各1本、計10本)
- 使用車両:373系 3両編成(全車指定席)
- 発売方法: 乗車日の1ヵ月前の午前10時から全国のJRの主な駅で発売(このほか、乗車する旅行商品も各旅行会社から発売)
なお、10月24日(土)と11月7日(土)は飯田線「ゼロカーボンデー」として、「飯田線秘境駅号」をはじめとする飯田線の列車が実質的に『CO2排出ゼロ』で運転されます。
急行「飯田線秘境駅号」の運転時刻と停車駅、停車時間は以下のようになっています。
| 下り↓ | 上り↑ | |||
|---|---|---|---|---|
| 停車駅 | 出発時刻 | 停車時間 | 出発時刻 | 停車時間 |
| 豊橋 | 09:50発 | ー | 18:12着 | ー |
| 新城 | 10:44発 | 約20分 | ↑ | ー |
| 柿平 | 11:15発 | 約5分 | ↑ | ー |
| 東栄 | 11:35発 | 約10分 | ↑ | ー |
| 浦川 | ↓ | ー | 16:33発 | 約16分 |
| 大嵐 | 12:25発 | 約14分 | ↑ | ー |
| 小和田 | 12:49発 | 約20分 | 15:43発 | 約20分 |
| 中井侍 | 13:03発 | 約9分 | 15:18発 | 約7分 |
| 伊那小沢 | 13:14発 | 約7分 | ↑ | ー |
| 平岡 | 13:56発 | 約35分 | 15:03発 | 約17分 |
| 為栗 | 14:15発 | 約11分 | 14:37発 | 約10分 |
| 田本 | 14:42発 | 約17分 | 14:19発 | 約15分 |
| 金野 | 14:58発 | 約4分 | 13:49発 | 約12分 |
| 千代 | 15:04発 | 約4分 | 13:34発 | 約9分 |
| 天竜峡 | 15:14発 | 約6分 | 13:22発 | 約1分 |
| 飯田 | 15:30着 | ー | 13:05発 | ー |
太字が秘境駅と呼ばれている駅です。いずれも、4分~20分程度の停車時間が設けられていますので、ホームに降りたり、周囲を散策したりできます。
※出発時刻・停車時間は2026年8月20日時点の計画です。正式な時刻は「JR時刻表」10月号をご覧ください。停車時間は運転状況等により短くなることがあります。
なお、「飯田線秘境駅号」は、全車指定の急行列車として運転されますので、乗車券のほかに、急行券と指定席券が必要になります。指定席が確保できていないと乗車できませんので、必ず事前に購入しておきましょう。
急行「飯田線秘境駅号」の運賃・料金
急行「飯田線秘境駅号」は全車指定席の急行列車として運転されます。乗車券のほかに、急行券、指定席券が必要になります。
急行「飯田線秘境駅号」の全区間となる豊橋~飯田間の運賃・料金は以下のとおりです。
| きっぷ種別 | 価格 |
|---|---|
| 乗車券 | 2,640円 |
| 急行券 | 1,000円 |
| 指定席券 | 530円 |
| 合計 | 4,170円 |
詳細は、JR東海のニュースリリースをご確認ください。
「南信州と東三河の食文化をたどる味わいの秘境旅」も運転
2026年秋は「飯田線秘境駅号」のほかに、飯田線の沿線風景と食を楽しむ特別列車「南信州と東三河の食文化をたどる味わいの秘境旅 ~その土地を知れば、食はもっとおいしくなる~」も運転されます。
- 運転日時: 2026年11月22日(日) 11時30分頃発~17時00分頃着
- 運転区間: 駒ケ根駅→豊橋駅
- 使用車両: 373系 3両編成
- 停車駅: 中井侍駅(停車時間約36分、秘境駅ランキング10位)、小和田駅(停車時間約10分、秘境駅ランキング3位)
- 参加方法: 旅行商品のみ(通常の乗車券類のみでは乗車できません)
秘境駅をめぐりながら、車窓にひろがる伊那谷~東三河の風景を肴に、旅行商品とセットになったお食事・お飲み物を楽しめます。お食事・お飲み物は、喜久水酒造株式会社、肉のスズキヤ、マルマン株式会社、NPO法人ツメモガキ、関谷醸造株式会社、ヤマサちくわ株式会社、emCAMPUS FOOD(サーラ不動産株式会社)が提供を予定しています。また、事業者の方々から、試食・試飲を通して南信州・東三河の食文化や歴史等が紹介されます。
「飯田線秘境駅号」で秘境駅を一気に制覇! ただし、秘境駅の雰囲気は味わえないかも?

飯田線は、秘境駅が点在する中部天竜~天竜峡の運転本数が極めて少ないため、例えば青春18きっぷを活用しても、秘境駅をすべて回るのはとても大変です。この区間には「伊那路」という特急列車も走っていますが、秘境駅などに停車するわけもないため、秘境駅訪問には利用できません。
この「飯田線秘境駅号」を活用すると、飯田線の秘境駅をほぼすべて訪問できます。停車時間はそれほど長くはないですが、周囲の様子を確かめるには十分でしょう。
ただし、秘境駅の雰囲気はありません。この列車に乗車している乗客のほとんどがホームに下りるでしょうから、秘境駅が乗客で溢れかえるという、それはそれで珍しい光景が見られると思います。
秘境駅の雰囲気を味わいたいなら普通列車で訪問しよう!

急行「飯田線秘境駅号」は、各秘境駅で停車、駅前を散策するくらいの時間が確保されているため、お手軽に秘境駅を訪ねるには最適な列車です。
ところが、おそらく100名以上の乗客が乗る「飯田線秘境駅号」では、「列車が行ってしまったら、そこの残されたのは自分ひとり」という秘境駅ならではの雰囲気を体験することは難しいでしょう。
そんな雰囲気を味わいたいのであれば、平日の昼間の普通列車を利用して訪問するしかなさそうです。青春18きっぷのシーズンには、同じように秘境駅訪問を楽しんでいる同業者(?)もいるかもしれませんが、それでも秘境駅の雰囲気を味わうことは可能でしょう。
そこで、普通列車で飯田線の6つの秘境駅を訪問するプランを掲載した以下の記事をおすすめします。普通列車の本数が少ない飯田線ですから、効率よく秘境駅を訪問する乗り継ぎは極めて限られてしまいます。そのうちの一つをご紹介しています。

また、この区間は秘境駅が集中しているだけでなく、急流として知られる天竜川に沿って進む区間で、車窓も楽しめます。また、「飯田線秘境駅号」が走らない飯田駅以北の車窓もなかなか素晴らしいです。飯田線秘境駅号の乗車と合わせて、飯田線を全線完乗してみるのも良いでしょう。以下の記事では、飯田線の車窓を中心にした乗車記を掲載していますので、ぜひご覧ください。

飯田線の天竜峡駅のすぐ近くには、天竜川が造った深い渓谷「天竜峡」があります。天竜峡を眺めながら散歩できるコースもあり、全部歩いても約1時間。それでいて、なかなか見ごたえのある景色を眺めることができます。長い飯田線の旅の途中下車駅としてもおすすめです。

秘境駅巡りだけでなく、普通列車でのんびりと旅を楽しむ路線としてもおすすめです。
以上、『急行「飯田線秘境駅号」2026年秋は5日間運転! 飯田線の秘境駅を一気に巡る臨時列車!』をご紹介しました。秘境駅を自力で巡るのは大変ですが、「飯田線秘境号」を使えば一気に制覇できます。一方、秘境駅の雰囲気を味わいたいという方は、ぜひ自力での秘境駅訪問にチャレンジしてみてください。列車の本数は少ないので、くれぐれも乗り遅れないようにご注意を。
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