ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

【2021年春 JRダイヤ改正】首都圏・関西圏での終電繰り上げ・大幅減便へ! 東海道線「踊り子」をE257系に統一、通勤ライナーは廃止!


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2021年春のJR各社のダイヤ改正の情報が徐々に出てきています。大きなトピックは、首都圏・関西圏での終電の繰り上げ、始発の繰り下げと、JR北海道の特急列車の大幅減便・臨時格下げです。また、東海道線の特急「踊り子」をE257系に統一され「新たな着席サービス」が導入されるとともに、通勤ライナーは特急「湘南」へと格上げされます。

2021年春のダイヤ改正は「コロナ後」を見すえたJR各社の大転換

2021年春のダイヤ改正の情報が徐々に出てきています。例年は12月下旬に一斉に発表されるのですが、2021年春のダイヤ改正は、コロナ後を見すえた大きな変化が多く、JR各社が早めに情報を出しているものと思われます。

この記事では、2021年春のダイヤ改正にトピックをまとめます。正式なダイヤ改正の計画が発表されたら、追記します。

JR東日本・JR西日本、首都圏と関西圏で終電繰り上げ・始発繰り下げ、都市部でまさかの大減便へ

2021年春のダイヤ改正の最大のトピックは、「コロナ後」の生活様式の変化を見込んだ終電の繰り上げ、始発の繰り下げでしょう。

JR東日本は首都圏の17線区で終電の繰り上げ、5線区で始発の繰り下げを実施します。終電の繰り上げを実施する路線は、山手線、京浜東北線、中央線など都心部を走るほぼ全ての路線となっています。繰り上げされる時間は路線によって異なりますが、おおむね10分~30分程度です。中でも、現在のダイヤで終電が比較的遅い中央線・青梅線は、ほとんどの区間で30分以上の繰り上げとなります。

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中央線系統はほぼ全線にわたって30分程度の終電繰り上げへ

一方、JR西日本は、関西圏の12線区で終電の繰り上げを実施します。大阪、神戸、京都、奈良などの関西圏の主要都市を走る路線が対象です。繰り上げ時間は最大で30分程度となっています。また、終電の繰り上げにより、合計48本が減便になります。

また、首都圏・関西圏の終電繰り上げにより、最終の新幹線から乗り継げなくなる駅が出てきます。

正確なところは改正後のダイヤが発表されないとわかりませんが、今回の終電の繰り上げ、始発繰り下げでは、現在のダイヤから終電あるいは始発を減便する方向になりそうです。JR西日本は48本の減便と発表しています。JR東日本は「減便」とは言っていませんが、深夜時間帯の乗車率が大幅に落ち込んでいることから、そのまま減便となる可能性が高そうです。

少子高齢化、人口減少に伴って、日本の鉄道事業は徐々に縮小へ向かうことは予想されていましたが、首都圏・関西圏という日本の2大都市圏で、こんなにも早く大幅な減便に踏み切るとは思いませんでした。新型コロナの影響と言ってしまえばそれまでですが、生活様式や社会の構造を大幅に変えてしまった感があります。

JR東日本、JR西日本の終電繰り上げ、始発繰り下げについては、以下の記事をご覧ください。

www.kzlifelog.com

JR北海道は特急列車の臨時格下げ・減便、札幌圏の減便へ!

JR北海道は、20201年春のダイヤ改正で、主要な特急列車の臨時格下げ・減便に踏み切ります。さらに、札幌圏での減便、その他の路線での普通列車のダイヤ見直し、利用の少ない駅の廃止などを実施すると発表しています。

中でも、特急列車のダイヤに大幅にメスを入れたのは驚きでした。大部分が臨時格下げですが、「大雪」(旭川~網走)は現行の定期列車2往復が全て臨時列車に格下げとなります。

区間 列車 現行 見直し後 減便数 臨時列車の運休
札幌~函館 北斗 定期24本 定期20本
臨時2本
2本減便
2本臨時化
年間30日程度運休
札幌~旭川 カムイ
ライラック
定期48本 定期44本
臨時4本
4本臨時化 年間230日程度運休
旭川~網走 大雪 定期4本 臨時4本 全便臨時化 年間50日程度運休
旭川~稚内 サロベツ 定期4本 定期2本
臨時2本
2本臨時化 年間30日程度運休


JR北海道の稼ぎ頭は、札幌圏の通勤通学輸送、空港アクセスと、札幌と主要都市を結ぶ特急列車による都市間輸送です。

札幌圏については、2020年春のダイヤ改正で、札幌~新千歳空港を結ぶ快速「エアポート」の大増便を実施しましたが、その直後に新型コロナの影響により、旅行者、特にインバウンドが激減してしまいました。海外の感染状況を見る限り、インバウンドの旅行需要はすぐには元に戻らないでしょうから、札幌圏の減便はやむを得ないでしょう。

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宗谷本線「サロベツ」も1往復が臨時格下げへ

一方、主要な特急列車の臨時格下げ・減便にまで踏み込んだのには驚きました。

「北斗」(札幌~函館)、「カムイ」「ライラック」(札幌~旭川)は、本数が多いため、需要に減少によって1割程度の減便、臨時格下げとなっていますが、影響が大きそうなのは、もともと本数が少ない「大雪」(旭川~網走)、「サロベツ」(旭川~稚内)です。いずれも、現行ダイヤでは2往復しかありませんが、「大雪」は2往復全てを、「サロベツ」は1往復を臨時化します。臨時列車とはいえ、年間では300日以上運転されるということですが、日によっては「大雪」が走らない日が出てくるということになります。

「臨時格下げ」ですので、需要が戻れば、運転日数を増やす、あるいは、定期列車に格上げする可能性も残されてはいます。ただ、経営状態の厳しいJR北海道ですので、今後も予断を許さない状況です。

【JR東日本】東海道線特急「踊り子」をE257系に統一、特急「湘南」新設で通勤ライナーは廃止へ

JR東日本は、東海道線の特急「踊り子」を、2021年春のダイヤ改正からE257系に統一し、中央線や常磐線で導入されている「新たな着席サービス」を導入します。また、特急「湘南」を新設し、既存の通勤ライナーは廃止となります。

「踊り子」をE257系に統一、「新たな着席サービス」導入へ

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特急「踊りく」に投入されるE257系リニューアル車

(出典)東海道線特急が新しく生まれ変わります(JR東日本ニュースリリース 2020年11月12日 PDF)

特急「踊り子」は、これまで185系電車で運転されていましたが、E257系への置き換えが進んでいます。2021年春のダイヤ改正では、定期列車の「踊り子」全てをE257系に統一し、これにあわせて、「新たな着席サービス」を導入します。

概要は以下のとおりです。

  • 特急「踊り子」をE257系(リニューアル車)に統一
    • 9両×13編成、5両×4編成を投入
    • 窓側座席にコンセントを新たに設置
  • 普通車に「新たな着席サービス」を導入
    • 普通車の全座席を指定可能
    • 座席上に座席の発売状況を示すランプを新設
    • グリーン車は対象外(これまでどおり座席指定のみ)
  • 特急料金の料金体系を一新
    • 指定席・自由席の区分のない単一の料金体系を導入
    • 事前料金・車内料金(事前料金+260円)を導入
  • えきねっとチケットレスを導入
    • チケットレスで特急列車(普通車)に乗車できるサービスを導入
    • チケットレス料金は通常料金より100円引き

E257系への統一を機に、中央線「あずさ」「かいじ」、常磐線「ひたち」「ときわ」などで導入されている「新たな着席サービス」を、「踊り子」にも導入する形になります。

新たな特急料金は、現行と比較すると、自由席特急料金よりやや高く、指定席特急料金(通常期)よりもやや安い、という水準になります。

なお、現行の185系は、少なくとも「踊り子」の定期列車からは引退することになります。

詳しくは、JR東日本のニュースリリースをご覧ください。

特急「湘南」を新設、「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」を廃止へ

東海道線では、新たに特急「湘南」(新宿・東京~小田原)を新設し、既存の通勤ライナー「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」を廃止します。

特急「湘南」はE257系での運転となり、「踊り子」同様に、新たな着席サービスが導入されます。

気になるのは、料金です。これまで、通勤ライナーには、乗車券(定期券含む)+ライナー券(520円)で乗車できましたが、特急化に伴って、特急券が必要になります。

東京・新宿と各主要駅での料金を比べてみます。

区間 通勤ライナー 新特急料金
(特急「湘南」)
東京~大船 520円 660円
東京~藤沢 520円 920円
東京~小田原 520円 920円
新宿~藤沢 520円 920円
新宿~小田原 520円 920円

※新特急料金はえきねっとチケットレス料金(通常料金の100円引き)

えきねっとチケットレスの割引を適用しても、現行の通勤ライナーと比べると、かなりの値上げになりそうです。

185系で運転されている夜行快速「ムーンライトながら」はどうなる?

乗り鉄として気になるのは、185系で運転されている「ムーンライトながら」が、今後どうなるかということです。

新型コロナの影響で、2020年夏、冬ともに設定が見送られてしまい、このまま廃止になる恐れも出てきています。そこへきて、東海道線特急のE257系への統一が発表されたわけですから、「ムーンライトながら」の今後の動向がとても気になります。

↓2020-21年冬の臨時列車のまとめ記事はこちら。

www.kzlifelog.com

もちろん、臨時列車用に、185系が1~2編成残ることも考えられますが、国鉄時代の車両ですので、車齢を考えるとそれほど長く残ることは考えにくいです。

すでに臨時列車に格下げされている「ムーンライトながら」ですので、今後、何のアナウンスもなく消えていく可能性もあります。

来春のダイヤ改正の正式発表、そして、来春の臨時列車の発表が注目です。

「ムーンライトながら」については、以下の記事もご覧ください。人気列車でありながら、JR側にはあまりおいしくない列車ではないか、という観点での記事です。

www.kzlifelog.com


以上、『【2021年春 JRダイヤ改正】首都圏・関西圏での終電繰り上げ・減便へ! 東海道線「踊り子」をE257系に統一、通勤ライナーは廃止!』でした。一気に縮小へ転じた鉄道業界ですが、コロナ後の影響はこれにとどまらない可能性もあります。今後の動向も注目したいところです。

関連記事

2020年秋と2020年冬の臨時列車の記事です。

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2020年3月のダイヤ改正のまとめ記事です。特急「サフィール踊り子」デビュー、快速「エアポート」や各新幹線の増発、東海道新幹線の「のぞみ12本ダイヤ」など、今思い返してみると、とても景気の良い内容でした。

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