ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

青春18きっぷで上越線に日帰り旅! SLに温泉、谷川岳ロープウェイなど観光スポットもたくさんあります! ~青春18きっぷおすすめ日帰り旅2~


青春18きっぷで日帰り旅シリーズ、今回は上越線をご紹介します。上越線にはSL列車も走っていますし、沿線には水上温泉や谷川岳ロープウェイなどの観光スポットもたくさんあります。少し足を延ばせば、日本一の「もぐら駅」として有名な土合駅もあり、鉄道好きにもおすすめです。

※2019.07.19更新

上越線とは?

上越線は、群馬県の高崎と新潟県の長岡を結ぶJR東日本の路線です。

上越新幹線とほぼ並行していて、上越新幹線が開通する前は、関東地方と新潟を結ぶメインルートで、特急も頻繁に走っていました。現在は、都市間移動を上越新幹線に譲ったために、特急は走っておらず、普通列車のみの路線となっています。それでも、東京から新潟まで普通列車の乗り継ぎで6時間程度で行けることもあって、青春18きっぷシーズンは結構混雑します。

上越線(高崎~長岡)は、以下の三つの区間に分かれます。

  • 群馬県内の高崎~水上
  • 上越国境越えの水上~越後湯沢
  • 新潟県内の越後湯沢~長岡

高崎~水上間は、関東平野から上越国境となる山岳地帯へのアプローチ区間。勾配が急で、水上に向けてどんどんと標高が高くなっていきます。車窓的にも、赤城山や榛名山、それに、利根川の上流域を眺めることができます。

水上~越後湯沢の間には、「清水トンネル」「新清水トンネル」という長いトンネルがあります。ここが上越国境と呼ばれるところで、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」で有名なトンネルですね。この区間は、車窓が抜群に良いのですが、列車の本数が極端に少なくなるので注意が必要です。

上越線へのアクセス

首都圏から上越線の起点駅である高崎にアクセスするためには、高崎線を利用します。

高崎線は、上野~高崎の路線ですが、現在は、湘南新宿ラインや上野東京ラインとして、東海道線と直通運転がされています。ですので、東海道線や高崎線の駅まで出て、高崎線の列車(高崎行き、または、前橋行き)に乗車すればOKです。

東京や新宿から高崎までは約2時間。ロングシートやボックスシートの普通車に乗車していってもよいですが、高崎線の列車にはグリーン車(自由席)が連結されていますので、グリーン車の利用がおすすめです。青春18きっぷでも、グリーン券(平日980円,土休日780円 ※51km以上の場合)を購入すれば乗車できます。

普通列車に連結されているグリーン車については、下記の記事にまとめていますのでご覧ください。

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上越線、おすすめは「東京~水上往復+観光」

青春18きっぷで上越線に日帰り旅をする場合、おすすめは水上まで乗車して観光するプランです。

首都圏(東京)から日帰りで、観光にもある程度の時間を割こうとすると、東京~水上の往復がよいでしょう。水上までであれば、それなりの本数の列車が走っていますので、観光したい時間に合わせて行程を組むことが可能です。

東京~高崎の高崎線が約2時間、高崎~水上の上越線が約1時間ですので、片道3時間程度の道のり。前述の通り、高崎線で片道でもグリーン車を利用すれば、それほど疲れることはないと思います。

高崎~水上の車窓

高崎から、吾妻線が分岐する渋川あたりまでは関東平野の平地が続きます。利根川に沿って北上するのですが、このあたりでは車窓から利根川を望めるところは多くありません。

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入道雲に覆われた赤城山

関東平野の北端、高崎~渋川あたりでは、東側の車窓にすそ野の広い赤城山が見えます。夏は入道雲が発生しやすい群馬県、上の写真のように、赤城山の上にだけ雲が発達していることもよくあります。

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車窓からは利根川の流れも楽しめます

渋川からさらに北上すると、関東平野が終わり、群馬北部の山地に入っていきます。

ときおり利根川の流れも見えるようになります。蛇行している利根川を何度も渡り、次第に標高も高くなっていきます。沼田を出ると、有名な河岸段丘を車窓右側に眺めることができます。このあたりから、利根川の東側をずっと走るようになります。どんどん標高も高くなり、終点の水上に到着です。水上の標高は500メートル弱。標高100メートル弱の高崎と400メートルほど違いますので、気温も肌で感じてわかるの差があります。

「SLぐんまみなかみ」乗車もおすすめ!

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上越線の定番SL列車「SLぐんまみなかみ」

上越線の高崎~水上間には、週末を中心に快速「SLぐんまみなかみ」が走っています。有名なD51形(デゴイチ)、または、C61形の蒸気機関車に、青い12系という形式の客車が引かれて走ります。途中、渋川駅や沼田駅で長めの停車時間があり、ホームに下りて写真撮影なども楽しめます。

普通列車では約1時間で水上まで到着しますが、「SLぐんまみなかみ」号は、快速であるにもかかわらず、2時間以上をかけてのんびりと走ります。

途中駅では眺めの停車時間が設けられていて、ホームに降りて、SLを撮影したり、記念撮影をしたりと、楽しむことができます。

ちなみに、「SLぐんまみなかみ」号には、青春18きっぷ+指定席券で乗車できます。あらかじめ、指定席券を購入しておきましょう。

「SLぐんまみなかみ」については、以下の記事で乗車記を掲載しています。指定席券の購入方法、おすすめの座席なども紹介していますので、ぜひご覧ください。

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「リゾートやまどり」利用の臨時列車もおすすめ!

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観光用の車両「リゾートやまどり」(たんばらラベンダー@沼田駅)

上越線には、「リゾートやまどり」という観光用の車両を利用した臨時列車がときどき運転されます。

「リゾートやまどり」は、485系という元特急用の車両を改造した観光列車用の車両です。青春18きっぷ+指定席券(520円)で乗車できます。その特徴は、何と言っても、特急のグリーン車並みのシート! 1+2列の配置でものすごくゆったりした座席になっています。青春18きっぷで乗車できる列車の中では、もっとも乗り心地の良い車両といっても良いでしょう。

詳しくは、以下の記事でレポートしていますので、ぜひご覧ください。

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そんな「リゾートやまどり」を利用した観光列車が、いくつか運転されています。主な列車は、以下の通りです。

  • 「たんばらラベンダー」(7月下旬~8月上旬): 上野~沼田
  • 「やまどりもぐら・ループ」: 水上~越後湯沢(下り土合駅で停車時間あり)
  • 「谷川もぐら・ループ」: 上尾~越後湯沢(土合駅で停車時間あり)

「たんばらラベンダー」は、夏の青春18きっぷシーズンに上越線方面へおでかけするのにおすすめです。上野から乗り換えなしで沼田まで行けますし、前述のとおり、乗り心地も抜群です。

「たんばらラベンダー」については、以下の乗車記もご覧ください。

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「やまどりもぐら・ループ」「谷川もぐら・ループ」は、日本一の「もぐら駅」として有名な土合駅を訪問する列車です。後ほど詳しく紹介しますが、普通列車の本数が少ない区間ですので、この臨時列車も活用したいところです。

水上観光、おすすめは谷川岳ロープウェイで天神平へ!

水上に到着したら、観光しましょう。夏の青春18きっぷシーズンでしたら、おすすめは「谷川岳ロープウェイ」です。

谷川岳ロープウェイは、上越線の土合駅近くにある「谷川岳ベースプラザ」と、谷川岳の尾根の間のくぼ地のようなところにある「谷川岳天神平駅」を結ぶ、全長2,400メートルのロープウェイです。谷川岳ロープウェイは「フニテル」という形式のロープウェイで、2本のワイヤーでゴンドラを支えます。安定感があって揺れが少ないので、高所恐怖症の方も安心(?)です。

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谷川岳ロープウェイで天神平へ! 夏の避暑には最適!

土合口駅から谷川岳天神平駅までは約15分。天神平の標高は1,319メートルもあり、山麓の水上駅とは別世界の気候です。夏であれば、関東平野が猛暑でも、天神平はかなり涼しく感じるでしょう。高山植物を観察することもできます。

天神平には、「ビューテラスてんじん」という大きなレストランがあり、雄大な景色を眺めながらの食事が楽しめます。


天神峠

さらに、天神平駅からペアリフトに乗って7分ほどで、天神峠(標高1,502メートル)に到着します。天神峠の展望台からの景色は素晴らしいので、天気が良ければ、ぜひペアリフトに乗って天神峠まで行ってみましょう。


天神峠から見渡す谷川岳

谷川岳の稜線が見渡せます。天神峠から谷川岳の山頂までは、この稜線を歩くと行くことができますが、登山装備が必要なようです。一方、谷川岳と反対側は、比較的視界が開けていて、天気が良ければ富士山も見えるとのことです。夏場は湿度が高いので難しいかもしれません。

水上駅から谷川岳ロープウェイまでは、関越交通バスで20分ほどです。バスはそれほど本数が多くないので、事前に時刻を調べておいたほうがよいでしょう。

夏の青春18きっぷシーズンに、涼しいところへ旅をしたい方にはおすすめです。

上越国境越えの車窓ともぐら駅「土合駅」を楽しもう!

観光よりも乗り鉄を楽しみたい! という向きには、水上で乗り換えて、さらに北を目指すとよいでしょう。

日本一のもぐら駅「土合駅」

土合駅に停車中のリゾートやまどりもぐら

まず訪れたいのは、水上から二駅目の土合駅です。下り線ホームは、前述の新清水トンネルの中にあり、「トンネル駅」「もぐら駅」として有名です。


土合駅の階段

ホームから改札口までは、462段の階段をのぼらないとたどり着けません。健脚な方でも10分程度かかります。バリアフリー化が進む現代にあって、エレベーターはもちろんのこと、エスカレーターすらもありません。

トンネルの中は真夏でもひんやりしていて、とても涼しいのですが、階段を上って改札口に着くころには汗だくになってしまいますね。

一旦、土合駅で下り列車から降りてしまったら、この階段をのぼるしかありません。土合駅に停車する下り列車は1日6本。次の列車までは2~4時間待つことになります。

なお、前述の水上~谷川岳ロープウェイ駅(土合口駅)を結ぶ路線バスは、土合駅前のバス停を通ります。

  • 水上駅 →(JR上越線)→ 土合駅(地下)→ (階段で地上へ) → 路線バスで水上駅、または、谷川岳ロープウェイ駅へ

のように、本数の少ない上越線の列車を補完する形で利用できます。また、土合駅と谷川岳ロープウェイの両方を訪れたい場合にも便利です。

上越国境越えの車窓を満喫! 珍しいループ線を眺めよう!

水上~越後湯沢間のもう一つのお楽しみは、その車窓です。この区間、新幹線ではトンネルで車窓はほとんど楽しめませんが、上越線では、険しい山あいを走り抜ける車窓を楽しむことができます。

この区間を乗車するのであれば、上り線と下り線の両方に乗車したいところです。もともと単線だったところに、あとからもう1本の線路を敷いて複線にした区間ですので、かなり離れたところを通っているのです。

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上越線の普通列車、E129系

先ほど紹介した土合駅も、下り線はトンネルの中ですが、上り線は地上駅です。また、上越国境のトンネルも、上り線は大正時代に掘られた「清水トンネル」(全長9,702メートル)、下り線は昭和42年に開通した「新清水トンネル」(全長13,500メートル)と、異なるトンネルを通っています。トンネルの長さも4キロ近くも異なります。

この長さの違いは、上り線にのみある「ループ線」として表れてきます。ループ線というのは、ぐるっと円を描くように線路を敷いて、標高差を稼ぐ方式です。直線では勾配がきつくてのぼれないため、ループにして勾配を小さくするのですね。

最初に建設された「清水トンネル」のほうは、トンネルの長さをできるだけ短くするために、トンネルの前後にループ線を設けて高度を稼ぎます。一方、後からできた「新清水トンネル」のほうは、そんなことをせず、そのままトンネルに突入するため、全長が4kmも長くなっているのです。

ちょっと長くなりましたが、上越線の越後湯沢→水上(上り線)に乗車すれば、新清水トンネルの前後でループ線を体験することができます。

  • 湯檜曽ループ線(群馬県側: 湯檜曽駅手前)
  • 松川ループ線(新潟県側: 越後中里~土樽間)

湯檜曽ループ線は進行方向左側がループになっています。ループの半分以上はトンネルなのですが、よく見ていると、これから走る線路を眼下に見下ろすことができます。


こちらが松川ループ線です。完全にループになっているのは上り線だけですが、下り線はオメガのような形を描いています。松川ループ線は大半がトンネルの中にありますので、これまで走ってきた線路を見るのは難しいと思います。トンネルが急勾配で右カーブを描いているのはわかると思います。


以上、青春18きっぷでのおすすめ日帰り旅ルートとして、上越線をご紹介しました。車窓も素晴らしいですが、沿線に観光スポットが多いですし、鉄道ファンであれば見ておきたいトンネル駅やループ線などもあり、充実した日帰り旅ができると思います。

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