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青春18きっぷの旅で活用したい長距離普通列車(北・東日本編) 上手に活用して一気に距離を稼ごう!

おすすめ記事Pick Up! 青春18きっぷで乗れるおすすめの観光列車10選!(2019年版)

最近のJRの幹線区間のダイヤは、1~2時間程度の区間に列車が分割され、長距離を移動しようとすると乗り換えを余儀なくされます。ただ、路線によっては、比較的長距離を走る列車が残っていたり、運転日限定ながら観光列車やリゾート列車が長距離を走ったりします。この記事では、主に北日本・東日本の青春18きっぷの旅で活用したい長距離列車を紹介します。

※2019.03.01更新(2019年ダイヤ改正後の時刻に変更)
※2018.03.01更新(2018年ダイヤ改正後の時刻に変更・一部追記)

きらきらうえつ(羽越本線・白新線 新潟~酒田)

まず最初に紹介するのは、新潟~酒田間を走る観光列車「きらきらうえつ」です。

「きらきらうえつ」の概要

  • 列車名: 快速きらきらうえつ
  • 運転区間: 新潟~酒田(白新線・羽越本線経由)
  • 運転日: 閑散期の金~日曜日,年末年始やGW、8月はほぼ毎日運転(運転日に1日1往復運転)
  • 必要なきっぷ: 普通乗車券(青春18きっぷ可)+指定席券
  • Webサイト: きらきらうえつ(JR東日本)

「きらきらうえつ」の乗車レポートは、以下の記事をご覧ください。設備や車窓などについて解説しています。

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なお、「きらきらうえつ」は、2019年9月で引退することが発表されています。後継は「海里(かいり)」という観光列車になります。

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「きらきらうえつ」の特徴

きらきらうえつの特徴は、何といっても運転日の多さと速達性です。

臨時列車ながら、閑散期でも週末を中心に運転されますし、大型連休はほぼ毎日運転されます。特筆すべきは、青春18きっぷが利用できる8月にほぼ毎日運転されることでしょうか。

きらきらうえつ 485系電車

また、その速達性も魅力です。観光列車ながら、元特急型車両の485系を改造した車両になっていて、同区間を走る特急「いなほ」とそん色のない時間で走ります。

  • 特急いなほ12号: 酒田 15:56発 → 新潟 18:01着(所要時間 2時間5分)
  • 快速きらきらうえつ: 酒田 16:10発 → 新潟 18:31着(所要時間 2時間21分)

同区間を走る特急いなほと比べても、15分ほどしか違いません。新潟発酒田行きのきらきらうえつは、途中の桑川で15分程度の停車時間がありますので、3時間程度かかりますが、それでも快速列車としては十分に速いといえるでしょう。

観光列車ですので、設備も充実しています。いまや、在来線の特急列車には車内販売がほとんどない時代ですが、この「きらきらうえつ」には、売店とラウンジが併設されています。

特急料金不要で、しかも青春18きっぷに指定席券520円を追加するだけで乗車できてしまいます。東北地方の日本海側を移動する場合には、きらきらうえつが運転される日かを確認しましょう。実際に、私も青春18きっぷで東北方面に行くときには何度も乗車しています。

おすすめの活用法

上記の通り、東北地方の日本海側を移動するときに活用するのがおすすめです。

ただし、きらきらうえつの終着駅・始発駅となる酒田での普通列車の乗り継ぎがよくありません。羽越本線の秋田方面との乗り継ぎは、以下のようになります。

  • 新潟→酒田→秋田
    • 新潟 10:11発 → 酒田 12:51着(きらきらうえつ)
    • 酒田 15:37発 → 秋田 17:26着(羽越本線 普通列車)
  • 秋田→酒田→新潟
    • 秋田 12:08発 → 酒田 13:56着(羽越本線 普通列車)
    • 酒田 16:10発 → 新潟 18:31着(きらきらうえつ)

いずれも2時間以上の待ち時間が発生してしまいます。

そこで、おすすめは、陸羽西線の新庄方面への乗り継ぎです。

  • 新潟→酒田→新庄
    • 新潟 10:11発 → 酒田 12:51着(きらきらうえつ)
    • 酒田 14:00発 → 新庄 14:52着(陸羽西線 快速最上川)
  • 新庄→酒田→新潟
    • 新庄 14:14発 → 酒田 15:22着(陸羽西線 普通列車)
    • 酒田 16:10発 → 新潟 18:31着(きらきらうえつ)

酒田での待ち時間が1時間程度で済みます。それに、汽車旅的にも、最上川に沿って進む陸羽西線のほうが車窓もよいと思います。もちろん行程次第ですが、この乗り継ぎは便利なので、覚えておいて損はないでしょう。私も、何度となく、この乗り継ぎを活用しています。

羽越本線(新津~酒田)

日本海に沈む夕陽

上記のきらきらうえつが走る羽越本線には、長距離を走破する普通列車も残っています。

羽越本線の長距離普通列車

羽越本線の新津~酒田間を走る長距離普通列車が、上り下り2本ずつ設定されています。

  • 下り(酒田方面行き)
    • 新津 06:16発 → 酒田 09:31着
    • 新津 15:08発 → 酒田 19:23着(村上で44分停車)
  • 上り(新津方面行き)
    • 酒田 14:30発 → 新津 18:47着
    • 酒田 17:22発 → 新津 20:54着

羽越本線は電化路線ですが、これらの列車はいずれも気動車で運転されます。途中の村上を境に、南側が直流電化、北側が交流電化となっているためです。特急列車や前述のきらきらうえつは交直流電車が用いられますが、普通列車には気動車が充当されています。

おすすめの活用法

先ほどのきらきらうえつとは異なり、こちらは定期列車ですので、秋田方面への乗り継ぎが考慮されています。

  • 新津→酒田→秋田
    • 新津 06:16発 → 酒田 09:31着(乗り継ぎ)酒田 09:35発 → 秋田 11:26着
    • 新津 15:08発 → 酒田 19:44着(乗り継ぎ)酒田 21:25発 → 秋田 23:09着
  • 秋田→酒田→新津
    • 秋田 12:08発 → 酒田 13:56着(乗り継ぎ)酒田 14:33発 → 新津 18:47着
    • 秋田 15:16発 → 酒田 17:08着(乗り継ぎ)酒田 17:22発 → 新津 20:55着

新津15:08発の列車以外は、スムーズに乗り継ぎができそうです。羽越本線を秋田方面から/秋田方面へ乗り継ぐ場合には、きらきらうえつよりも、普通列車を活用した乗り継ぎがおすすめです。

前述の通り、気動車での運転ですので、汽車旅の雰囲気も十分に味わえると思いますよ。

中央本線(東京・高尾~松本方面)

首都圏から山梨、長野方面へは、比較的長距離を走る普通列車が多い中央本線を利用するのがおすすめです。

中央本線の長距離普通列車

中央本線では、高尾より東京側から松本までを走破する普通列車が多くあります。平日ダイヤ(2019年3月16日改正)で見てみると以下のようになります。

  • 下り(松本方面行き)
    • 高尾 06:15発 → 松本 09:35着
    • 八王子 06:35発 → 松本 10:16着
    • 高尾 09:56発 → 松本 13:50着
    • 高尾 12:59発 → 松本 16:58着
    • 高尾 14:09発 → 松本 17:31着 → 長野 18:53着
    • 高尾 16:24発 → 松本 19:57着
    • 豊田 17:52発 → 松本 21:58着
  • 上り(高尾方面行き)
    • 松本 05:43発 → 高尾 09:24着
    • 松本 06:32発 → 高尾 10:03着
    • 松本 08:43発 → 高尾 12:45着
    • 松本 10:40発 → 高尾 14:17着

上りは少ないように見えますが、これ以外にも大月行きがあり、大月始発の東京行きの快速電車に乗り換えることができます。

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山岳路線の中央本線は車窓も見どころが多い!

注目は、下りの高尾発長野行きでしょう。2017年3月のダイヤ改正で誕生した長距離普通列車です。5時間近い乗車時間になりますが、青春18きっぷで、東京から1回乗り換えるだけで長野に到着するのはすごいですよね。

この列車については、別記事に詳細を書いていますので、よろしければご覧ください。

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おすすめの活用法

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これだけ本数があれば、汽車旅の行程に合わせて好きな列車に乗ればよいと思います。

首都圏から名古屋への移動にも活用してみましょう。時間的に速いのは東海道本線での乗り継ぎですが、何度も乗り換えが必要なうえに、特に静岡県内では混雑が激しいために疲れます。

中央本線経由であれば、時間はかかりますが、東京からは、高尾、塩尻、中津川の3回の乗り換えで名古屋に到着できます。車窓も変化に富んでいて、高尾~塩尻は南アルプスや八ヶ岳、塩尻~中津川では木曽川の渓谷に沿って走るため、ぼーっと車窓を眺めているだけでも飽きません。

宗谷本線(旭川~稚内)

青春18きっぷでの汽車旅の難関区間の一つが宗谷本線です。旭川~名寄は比較的本数がありますが、名寄から北側は普通列車の本数が少なく、青春18きっぷだけで乗りとおすには苦労する区間です。それでも探せば、長距離を走破する普通列車が存在します。

宗谷本線の長距離普通列車

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宗谷本線では、多くの普通列車が長距離を走ります。とはいっても、名寄以北の運転本数が極めて少ないため、旭川~稚内を青春18きっぷだけで乗りとおそうとすると、現実的な列車の乗り継ぎは、以下のパターンに限られてしまいます。(2017年3月改正の平日ダイヤ)

  • 下り(稚内方面行き)
    • 旭川 06:03発 → 稚内 12:08着
    • 旭川 12:31発 → 名寄 14:09着(乗り継ぎ)名寄 14:55発 → 稚内 19:51着
  • 上り(旭川方面行き)
    • 稚内 05:20発 → 名寄 08:47着(乗り継ぎ)名寄 10:01発 → 旭川 11:28着
    • 稚内 10:27発 → 名寄 14:25着(乗り継ぎ)名寄 14:33発 → 旭川 15:55着
    • 稚内 18:04発 → 名寄 21:49着(乗り継ぎ)名寄 22:05発 → 旭川 23:39着

名寄での乗り換えが必要な列車が多いですが、その中でも注目は、旭川発稚内行きの列車です。6時間以上を要して、宗谷本線の全線を走破します。日本でも有数の長距離普通列車です。

厳密には、途中の名寄と幌延で列車番号が変わるため、ダイヤ上は1本の列車ではないのですが、実態は同じ車両で通して運転されるため、1本の列車とみなしてよいでしょう。

おすすめの活用法

宗谷本線に関しては、活用法以前に、前述の乗り継ぎパターンが全てですので、青春18きっぷで旅をしている限りは、あまり考える余地がありません。

旭川起点で稚内まで日帰りで往復しようとすると、旭川を06:03発の列車で出発して、稚内に12:08着。復路は稚内を18:04発の列車に乗り、名寄で乗り換えて、旭川には23:39着。往復で18時間近くも要してしまいますが、稚内に6時間ほど滞在できますので、宗谷岬やノシャップ岬、市内の稚内公園などを観光できます。かなり疲れると思いますが…。

上野東京ライン(熱海~宇都宮・黒磯,高崎・前橋)

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2015年3月に開業した上野東京ライン。東海道本線と高崎線・宇都宮線を、東京・上野経由で結ぶ路線で、首都圏ではすでにおなじみになっています。

上野東京ラインを走る長距離列車

この上野東京ラインの開業で、熱海から黒磯や前橋まで直通する長距離普通列車が誕生しています。静岡県から、神奈川県、東京都、埼玉県、栃木県または群馬県へと、1都4県を縦断する普通列車です。

最長距離を走るのは、熱海発黒磯行きの普通列車で、268.1kmを4時間46分かけて走ります。普通運賃で4,750円にもなりますので、青春18きっぷ1日分(2,370円)の元を取るのに十分すぎるほどですね。

比較的、長距離を走る列車は以下のとおりです。(2019年3月改正の平日ダイヤ)

  • 東海道線~宇都宮線~東北本線
    • 熱海 18:53発 → 黒磯 23:39着
  • 東海道線~高崎線~両毛線
    • 熱海 04:35発 → 前橋 08:33着
    • 熱海 13:51発 → 前橋 17:59着
    • 前橋 06:08発 → 熱海 10:29着
    • 前橋 10:25発 → 熱海 14:34着
    • 前橋 20:28発 → 熱海 24:42着

おすすめの活用法

青春18きっぷでの活用法としては、普通列車で首都圏を縦断する際に利用するのが、もっとも正しい(?)利用法でしょう。

上記であげた列車以外にも、熱海~宇都宮・高崎間の列車は多数運転されていますし、小田原からであれば、渋谷・新宿・池袋経由の湘南新宿ラインの列車も利用できます。

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青春18きっぷ+グリーン券で乗車できる普通列車グリーン車

長距離を乗車する際にぜひおすすめしたいのが、全列車に連結されている普通列車グリーン車の乗車です。青春18きっぷでも、グリーン券を別途購入すれば乗車できます。グリーン券は、50kmまでと、51km以上の2段階の料金設定がされていますが、51km以上はどこまで乗ろうとも同一料金ですので、長距離を乗れば乗るほどお得です。2階建て車両なので、空いていれば2階席に乗車して車窓を楽しむのもいいですね。

普通列車グリーン車については、以下の記事もご覧ください。

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以上、北日本・東日本の青春18きっぷ旅で利用したい長距離普通列車をご紹介しました。これらの列車をうまく活用して、効率的に移動したいものですね。