2018年6月から運航を開始したシルバーフェリーの宮古～室蘭航路。室蘭→宮古便は夜行となっているうえ、室蘭港、宮古港ともに鉄道駅から徒歩でのアクセスが可能と、北海道～本州の鉄道旅行と組み合わせれば、かつて青函トンネルを通って運転されていた夜行列車の代わりになります。
なお、2019年9月末まで、運賃が40％引きになるキャンペーンを実施中です。夏の北海道へ格安で旅行するチャンスですね。
※2019.06.11更新（2019年夏の情報に更新、一部リライト）
- シルバーフェリーの宮古・室蘭航路とは？
- 2019年9月末まで運賃40％引きキャンペーンを実施中！
- シルバーフェリー 宮古港・室蘭港へのアクセス
- シルバーフェリー夜行便（室蘭→宮古便）と普通列車の乗り継ぎダイヤ
- 札幌～室蘭の高速バスがセットになった「札幌・宮古なかよしきっぷ」
- 青春18きっぷの旅の味方！ 北海道～本州のフェリーの選択肢が増える！
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シルバーフェリーの宮古・室蘭航路とは？
シルバーフェリーは、2018年6月22日から、宮古～室蘭航路の運航を開始しました。当初は途中寄港なしのダイヤでしたが、2018年10月6日より、室蘭→宮古便のみ、八戸港に寄港するダイヤに変わりました。
| 宮古 | 八戸 | 室蘭 | 運行日 | |
|---|---|---|---|---|
| 宮古→室蘭 | 09:25発 | - | 19:25着 | 宮古発月曜運休 |
| 宮古←室蘭 | 07:55着 | 03:30着 04:00発 |
20:50発 | 室蘭発日曜運休 八戸発月曜運休 |
大人の旅客運賃は以下のとおりです。
| 宮古～室蘭 | 室蘭→八戸 | 八戸→宮古 | |
|---|---|---|---|
| 特等 | 15,000円 | 11,750円 | 7,750円 |
| 1等 | 12,000円 | 9,400円 | 6,200円 |
| 2等寝台 | 8,000円 | 6,000円 | 4,400円 |
| 2等 | 6,000円 | 4,700円 | 3,100円 |
特等は定員2名のツインルーム（個室）、1等は定員4名の洋室または和室（個室）、2等寝台は2段ベッド、2等は雑魚寝のオープンスペースです。2等寝台と2等には学生割引も設定されています。また、子供は大人の半額です。
詳しくは、シルバーフェリーのサイトをご覧ください。
2019年9月末まで運賃40％引きキャンペーンを実施中！
2019年4月末から9月末まで、シルバーフェリーの室蘭～八戸・宮古間の運賃が40％引きになる「三陸復興キャンペーン 宮古/室蘭航路一周年記念割引」 を実施中です。
対象は乗用車、旅客、バイク、自転車の運賃です。それ以外の条件はなく、9月末までの上記区間の運賃がすべて4割引きです。
室蘭～宮古間を2等で移動する場合、なんと3,600円（通常運賃6,000円）！ 3,600円で北海道～本州を移動し、さらに宿代まで浮いてしまうという、なんとも太っ腹なキャンペーンです。
この機会に、シルバーフェリーの室蘭・宮古航路を利用してみてはいかがでしょうか。詳しくは、以下の記事で詳しく紹介しています。
シルバーフェリー 宮古港・室蘭港へのアクセス
フェリーの旅でやっかいなのが、最寄り駅からフェリーターミナルまでのアクセスです。
ところが、宮古港は三陸鉄道の磯鶏駅から徒歩18分、室蘭港は室蘭駅から徒歩15分と、いずれも鉄道駅から徒歩でアクセスできるのです。
以下で、詳しく紹介します。
宮古港へのアクセス
鉄道の最寄り駅は、三陸鉄道の磯鶏（そけい）駅です。宮古港フェリーターミナルからは約1.4kmで徒歩でも18分ほどでアクセス可能です。
磯鶏駅で接続する三陸鉄道リアス線の列車は以下の通りです。（2019年3月24日以降のダイヤ）
- 室蘭→宮古便から三陸鉄道リアス線への乗り継ぎ
- 宮古方面へ: 磯鶏駅発 08:19（宮古行き）, 09:12（宮古経由久慈行き）
- 釜石方面へ: 磯鶏駅発 10:03（釜石経由盛行き）
- 三陸鉄道リアス線から宮古→室蘭便への乗り継ぎ
- 宮古方面から: 久慈 05:52発 → 宮古 07:43発 → 磯鶏 07:48着
- 釜石方面から: 釜石 06:57発 → 磯鶏 08:19着
一方、宮古駅～宮古港フェリーターミナル間には、フェリーの出発・到着に合わせてシャトルバスが出ています。
- 宮古駅 08:00発 → 宮古港フェリーターミナル 08:10着
- 宮古港フェリーターミナル 08:15発 → 宮古駅 08:25着/08:35発 → 盛岡駅 10:50着
宮古駅～宮古港フェリーターミナルのシャトルバスでアクセスするのが楽ですが、乗り継ぐ列車の時刻によっては、磯鶏駅へ／からの徒歩でのアクセスを考えてみても良いでしょう。
室蘭港へのアクセス
鉄道の最寄り駅はJR室蘭本線の室蘭駅です。室蘭駅から約1kmですので、徒歩でも十分アクセス可能です。
室蘭駅及び東室蘭駅と室蘭フェリーターミナルを結ぶバスも運行されていたのですが、シルバーフェリーの運航ダイヤが変わった影響で、接続しなくなってしまったようです。（シルバーフェリーのWebサイトではバス会社と協議中との記載）
徒歩でも1kmですので、荷物が少なければ徒歩で、荷物が多ければタクシー利用が良いでしょう。
| 乗り継ぎダイヤ | |
|---|---|
| 宮古→室蘭 | 宮古駅 08:00発 → 宮古港フェリーターミナル 08:10着（シャトルバス） 宮古港 09:25発 → 室蘭港 19:25着（シルバーフェリー） |
| 室蘭→宮古 | 室蘭港 20:50発 → 宮古港 07:55着 宮古港フェリーターミナル 08:15発 → 宮古駅 08:25着（シャトルバス） 宮古駅 08:35発 → 盛岡駅 10:50着（シャトルバスが直通） |
シルバーフェリー夜行便（室蘭→宮古便）と普通列車の乗り継ぎダイヤ
青春18きっぷなどで旅行する場合には、夜行便となる室蘭→宮古便の使い勝手が良いです。かつての北海道→本州の夜行列車の代わりに利用できるでしょう。
道内各地から室蘭への乗り継ぎと、宮古から盛岡への乗り継ぎは以下のとおりです。
【道内各地→室蘭港からシルバーフェリーへの乗り継ぎ】
| 普通列車の乗り継ぎダイヤ | |
|---|---|
| 札幌→室蘭 | 札幌 16:57発 → 苫小牧 18:09着/18:33発 → 室蘭 20:00着 |
| 旭川→室蘭 | 旭川 13:47発 → 滝川 14:38着/14:45発 → 岩見沢 15:24着 岩見沢 15:35発 → 札幌 16:19着 札幌 16:57発 → 苫小牧 17:57着/18:33発 → 室蘭 20:00着 |
| 函館→室蘭 | 函館 10:57発 → 森 12:21着/13:44発 → 長万部 14:55着 長万部 15:26発 → 東室蘭 16:55着/17:12発 → 室蘭 17:24着 |
【宮古駅からの乗り継ぎ】
| 普通列車の乗り継ぎダイヤ | |
|---|---|
| 宮古→盛岡 | 宮古 09:26発 → 盛岡 11:33着（快速リアス） |
| 宮古→盛 | 宮古 10:00発 → 釜石 11:26着 → 盛 12:28着 |
| 宮古→久慈 | 宮古 09:23発 → 久慈 11:07着 |
札幌を17時前に出て、翌朝午前9時には宮古駅に、午前11時半には盛岡についているわけですから、夜行便の効果は抜群ですね。
札幌～室蘭の高速バスがセットになった「札幌・宮古なかよしきっぷ」
（2019.06.11追記）
「三陸復興キャンペーン 宮古/室蘭航路一周年記念割引」実施中の2019年9月末まで、「札幌・宮古なかよしきっぷ」は販売を中止していますのでご注意ください。
室蘭・宮古航路のフェリー乗船券と、札幌～室蘭の高速バスの乗車券がセットになった「札幌・宮古なかよしきっぷ」が発売されています。
- きっぷの効力
- 札幌～室蘭港～宮古港の高速バス（道南バス）とシルバーフェリーの2等乗船券がセットになったきっぷ
- 札幌→宮古港、または、宮古港→札幌の片道に利用可能
- シルバーフェリーは2等に乗船可能
- シルバーフェリーの船室のグレードアップも可能（空席がある場合。別途等級変更差額を支払う）
- 価格： 大人 6,800円 子供 3,400円
- 発売箇所
- 札幌→宮古港： 札幌駅前バスターミナル 道南バス窓口
- 宮古港→札幌： 宮古港フェリーターミナル 乗船窓口
（2019.01.16追記）
シルバーフェリーのダイヤ改変に伴う「札幌・宮古なかよしきっぷ」の運用変更が発表されました。
2018年10月のダイヤ改変により、宮古港→室蘭港のフェリー到着後、当日の高速バス「高速白鳥号」に乗り継げなくなったため、シルバーフェリーで室蘭港に到着した翌日の「高速白鳥号」で札幌へ移動する場合にのみ「札幌宮古なかよしきっぷ」を発売する という運用に変更されました。
札幌→室蘭港→宮古港については、従来通り、同日の乗り継ぎが可能です。
| ダイヤ | |
|---|---|
| 札幌→宮古港 | 札幌駅前 17:05発 → 室蘭港 19:50着（高速白鳥号） 室蘭港 20:50発 → 宮古港 翌07:55着（シルバーフェリー） |
| 宮古港→札幌 | 宮古港 09:25発 → 室蘭港 19:25着（シルバーフェリー） 室蘭港 → 札幌駅前（翌日の高速白鳥号） |
２等運賃に800円をプラスするだけで、札幌～室蘭港の高速バスに乗れるという破格のきっぷです。青春18きっぷの旅だったとしても、プラス800円で札幌駅前から室蘭港まで行けるのであればおトクですね。
青春18きっぷの旅の味方！ 北海道～本州のフェリーの選択肢が増える！
北海道～本州を結ぶ夜行列車はなくなってしまいましたが、手頃な値段で乗船できるフェリーの選択肢は充実しつつあります。
今回ご紹介した「シルバーフェリー」（川崎近海汽船）は、八戸港～苫小牧港のフェリーも運航しています。こちらも夜行便が使いやすい時間にあります。青い森鉄道とのコラボきっぷも発売しています。
また、青森港～函館港には、青函フェリー、津軽海峡フェリーの2社あわせて16往復も運航されています。2等運賃も2,000円前後と、とても使いやすい価格です。
青春18きっぷにも「北海道新幹線オプション券」がありますが、乗り継ぎがイマイチなうえに、目的地・出発地が道央や道東の場合には函館からの移動が大変です。そんなときに、苫小牧港や室蘭港のフェリーを活用するとよさそうですね。
以上、「シルバーフェリーの宮古・室蘭航路を夜行列車代わりに利用しよう！ 鉄道からフェリーターミナルまで徒歩でアクセス可能！」でした。フェリーの夜行便は、寝ている間に移動できるうえに、宿代もかからないという、青春18きっぷを利用する格安旅行派には強い味方です。そんなフェリーの選択肢が増えるのはうれしいですね。
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