JR東海は、同社の在来線全線の普通・快速列車に2日間乗り放題となる「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」を発売します。東海道新幹線の熱海~米原間のいずれかの駅を着駅とするEXサービスの商品を利用すると購入できます。効力は青春18きっぷそのもので、特急列車や新幹線には一切乗車できませんが、普通・快速列車には乗り放題です。
JR東海の在来線普通列車に2日間乗り放題!「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」
2025年夏にJR東海が発売する「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」の概要は以下のとおりです。
きっぷ名 | JR東海☆夏の乗り放題きっぷ |
---|---|
利用期間 | 2025年7月19日(土)~2025年9月10日(水) |
備考 | |
発売期間 | 2025年7月4日(金)~2025年9月9日(火) |
有効期間 | 2日間 |
フリーエリア | ・JR東海の在来線全線(普通・快速列車の普通車自由席) |
フリーエリア (図) | |
出典 | https://railway.jr-central.co.jp/tickets/summer-freepass/ |
効用 | ・JR東海の在来線全線が2日間乗り放題 ・EXサービスで新幹線(熱海~米原間のいずれかの駅に到着)を予約した方限定で購入可能 |
発売会社 | 東海旅客鉄道株式会社(JR東海) |
発売箇所 | JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」 |
価格(大人) | 3,900円 |
価格(小児) | 1,900円 |
東海道新幹線の熱海~米原間のいずれかの駅に、EXサービスの商品で到着することが発売条件となっている点は要注意です。
上記のとおり、まさにJR東海版の青春18きっぷです。利用期間が2日間と短めですが、おとな3,900円(1日あたり1,950円)とかなりリーズナブルな価格ですので、使いやすいきっぷになっています。
「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」はJR東海版青春18きっぷ
「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」の特徴をまとめると、以下のようになります。
- JR東海エリアの在来線全線に乗車可能
- 乗車できるのは普通列車・快速列車のみ
- 連続する2日間有効
ということで、これはまさに青春18きっぷのJR東海版です。
フリーエリアが狭いこともあって、価格はおとな3,900円、こども1,900円、1日あたりはおとな1,950円とかなりリーズナブルになっています。
発売条件として「東海道新幹線の熱海~米原間を着駅とするEXサービスを利用すること」が設定されています。首都圏・関東エリアからなら東京~熱海を、関西エリアからであれば新大阪・京都~米原を利用するとよいでしょう。
東海道新幹線の東京・品川~熱海間の自由席利用の料金は3,740円(スマートEX利用の場合)。安くはありませんが、「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」のフリーエリアに、新幹線で高速に移動できるので、フリーエリア内の鉄道旅行や乗り鉄を楽しむ時間をたっぷりと確保できるのがメリットですね。
首都圏・関西~フリーエリアへは「EX早特1」がお得!
前述のように、「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」は、EXサービスを利用して東海道新幹線の熱海~米原間をいずれかの駅に到着した場合に購入することができます。
EXサービスは、東海道新幹線のチケットレスサービスですが、年会費が必要な「EX予約」以外にも、年会費不要で手持ちの交通系ICカードで登録できる「スマートEX」があります。
「スマートEX」で利用できる割引きっぷもあります。ここでは、スマートEXで購入でき、首都圏・京阪神~フリーエリアの入口駅間(東京~熱海、新大阪~米原)をお得に移動できるきっぷを紹介します。
きっぷ名 | 東京~熱海 | 新大阪~米原 |
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スマートEX 普通車自由席 |
3,740円 | 4,510円 |
EX早特1 普通車自由席 |
3,390円 | 2,520円 |
EXファミリー 早特7 普通車指定席 |
3,460円 | - |
※EXファミリー早特7は2名以上の利用が必要
比較的利用しやすいのは、前日まで購入できる「EX早特1」です。スマートEXの通常の予約に比べると、東京~熱海間では350円、新大阪~米原間では1,990円も安くなります。
一方、首都圏~熱海間に限られますが、2名以上で利用できる「EXファミリー早特7」もあります。こちらは普通車指定席で3,460円と、通常の普通車自由席の価格よりも安くなっています。
「EX早特」は、いわゆる早期割引きっぷ(早期に購入することで割り引くきっぷ)ですので、払い戻しや変更に多少の制限があります。詳しくは、EXサービスのWebサイトをご確認ください。

定番フリーきっぷ「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」との比較
JR東海の在来線のフリーきっぷといえば「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」が定番です。今回発売される「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」と比較してみましょう。
JR東海☆夏の 乗り放題きっぷ |
JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ |
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利用期間 | 7/19~9/10 | 土休日を利用開始日 とする2日間 |
有効期間 | 2日間 | 2日間 |
フリーエリア | JR東海在来線全線 | JR東海在来線全線 16の私鉄路線 |
特急列車 | 乗車不可 | 特急券を購入 すれば乗車可 |
東海道新幹線 | 乗車不可 | 特急券を購入すれば 熱海~米原乗車可 |
発売条件 | 熱海~米原着の EXサービス利用 |
なし |
価格 | 8,620円 | 3,900円 |
最大の違いは、フリーエリア(JR東海以外の16私鉄を含むか?)と新幹線・特急列車の乗車可否でしょう。
「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は、JR東海以外に東海エリアの16もの私鉄路線に乗車できる点が大きなメリットです。また、特急券を購入すれば、在来線特急列車や新幹線(熱海~米原間)に乗車できる点も大きな違いです。
これに対して、「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」は、フリーエリアはJR東海在来線のみで、新幹線や特急列車には一切乗車できません。
ただし、価格が大きく異なります。いずれのきっぷも有効期間は2日間ですが、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」が8,620円なのに対して、「JR東海☆夏の乗り放題きっぷ」は3,900円と半額以下です。
私鉄路線に乗車したいか、特急列車に乗車する予定があるかで、使い分けるのがよさそうです。
「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

以上、『【JR東海☆夏の乗り放題きっぷ】JR東海の在来線全線が2日間乗り放題! JR東海版青春18きっぷ!』でした。新幹線利用という縛りはあるものの、条件を満たせる場合はかなりお得にJR東海エリアを移動できますね。
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