わたらせ渓谷鉄道の終点は間藤(まとう)駅ですが、今回は一つ手前の足尾駅で下車してみました。広い構内が、炭鉱の町として活気があった時代を思い起こさせる駅です。構内に留置されているキハ30・35形の車両にも注目です。
いい雰囲気の駅舎に広い待合室
ホーム側からみた足尾駅の駅舎です。足尾駅の駅舎も、神戸駅に負けず劣らずいい雰囲気です。ものすごく古いわけではないのですが、昭和の香りを感じさせる駅舎ですね。
帰宅してから調べてみると、足尾駅の駅本屋やプラットフォームは、2009年に登録有形文化財に登録されているそうです。
待合室がとても広いのにびっくりしました。土曜の午後、その広い待合室には誰も列車を待っている人がいません。かつて、鉱山があったころには、この駅も大勢の人で賑わっていたのでしょう。そんな感傷に浸りたくなりました。
待合室の端っこに窓口がありました。ご覧の通り、営業時間は8:10~9:20ということで、午後のこの時間は空いていません。高校生や地元の人たちが朝出かけるときだけ駅員さんがいる有人駅になるのですね。
道路側からみた足尾駅の駅舎です。駅前の通りから少し奥まったところにあるため、車の通りも多くありません。列車の時間が近くなると、送り迎えと思われるクルマがやってきます。
広い構内に留置線
下りホームから、間藤方面を望んでみます。この日はとてもいい天気で、新緑の緑と青空の青が鮮やかです。非電化路線で架線がないため、空がとても広く感じます。
足尾駅の構内はわたらせ渓谷鉄道の駅の中でもかなり広いほうで、2面2線のホームのほかに、下りホーム側に留置線があります。現在も使われているのかはわかりませんが…。
先ほどの写真とは反対側、上り方面を写した写真です。駅舎のちょうど前あたりに構内踏切があり、下りホームと駅舎側の上りホームを行き来できます。
駅構内に留置されているキハ30・35形車両
足尾駅の上りホームの横には、わたらせ渓谷鉄道の前身となる国鉄足尾線で活躍していたキハ30形、キハ35形の車両が留置されています。片側3扉のロングシートの気動車で、関東地方では、足尾線以外に、川越線、八高線などで活躍してました。扉が車体の上から吊られているのが特徴的な車両です。昔、八高線で乗ったことがあるような記憶がありますが、よく覚えていません…。
上の写真のオレンジ色の車両がキハ35形です。
こちらがキハ30形です。足尾駅の構内に、2両連結された形で保存されていました。
屋根などがない場所に留置されているので、痛みがひどく、少し残念な状態になっていました。
先ほど、この足尾駅まで乗車していた列車が、間藤で折り返して、桐生行きとなってやってきました。この列車に乗り込み、帰宅することにします。(つづく)
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