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東武鉄道が蒸気機関車の復元に挑戦! C111が45年ぶりに復活へ!

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昨年、「SL大樹」の運行を開始したばかりの東武鉄道ですが、今度は、静態保存されているSLの復元に挑戦するという発表がありました。復元されるのは、北海道に保存されていたC11形蒸気機関車「C111」。2020年冬の運行開始を目指しているとのことです。

東武鉄道が蒸気機関車「C111」の復元に挑戦!

東武鉄道は、静態保存されているC11形蒸気機関車の復元に挑戦すると発表しました。

概要は以下のとおりです。

  • 復元予定機: C11形蒸気機関車(「SL大樹」の蒸気機関車と同形機)
  • 復元予定日: 2020年冬
  • 復元作業実施場所: 南栗橋SL検修庫

復元するのは、SL大樹と同形の「C11」という蒸気機関車です。

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SL大樹 C11-207(鬼怒川温泉駅)

現在、鬼怒川線で運転されているSL大樹の蒸気機関車「C11-207」は、JR北海道が復元したものを借り受けている状態です。つまり、既に運行できる状態のものを借り受けて運行しているということです。

これに対して、今回発表された「C111」は、現在は静態保存されている状態です。廃車になったのは1975年(昭和50年)ということですから、40年以上も走らせずに保管されていたものです。これを、動く状態に「復元」するというのが、今回のプロジェクトなのです。

1947年製造の「C111」、廃車から既に40年以上!

今回復元されるのは、1947年に日本車輌製造で製造された「C111」という型番の蒸気機関車です。

C11形蒸気機関車は、支線のような需要の少ない路線向けに設計された小型の蒸気機関車です。小型で使い勝手が良かったこともあって、最終的に381両も製造されたそうです。

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JR四国から譲渡されたSL大樹の客車 C111の客車はどうするのでしょう?

「C111」は、琵琶湖の西岸を走っていた江若鉄道(こうじゃくてつどう)が発注したものですが、その後は北海道へ渡り、1975年の廃車まで北海道で活躍していました。

  • 1947年~: 日本車輌製造で製造、江若鉄道で客車を牽引
  • 1957年~: 雄別炭礦鉄道(北海道)に譲渡、貨物列車を牽引
  • 1970年~: 釧路開発埠頭(北海道)に譲渡、貨物列車を牽引
  • 1975年: 廃車、北海道で静態保存

2020年冬に復元が予定されているということは、廃車になってから45年を経て復活するということになります。北海道の車庫の中で眠っていた蒸気機関車が、日光や鬼怒川を走る日がやってくるということですね。

他線区でのSL運転に期待大!

東武鉄道のリリースには、

復元が完了した際には、現在東武鬼怒川線にて「SL大樹」として運転している蒸気機関車「C11 207」(以下:現行機)と合わせて2機体制となり、現行機の長期検査時などの際には、復元予定機を運転することで、日光・鬼怒川エリアでの年間を通してのSL安定運転が可能となるほか、他線区でのイベント運転等も検討可能となります。

(出典)大手私鉄初!蒸気機関車の復元に挑戦!(PDF:461KB)(東武鉄道ニュースリリース 2018年11月8日)

と記載されており、基本的には「SL大樹」の運行区間である鬼怒川線の下今市~鬼怒川温泉間を走行するようですが、「他線区でのイベント運転等も検討可能となります」とも書かれています。

個人的に期待したいのは、鬼怒川温泉より先、野岩鉄道線、会津鉄道線に乗り入れて、会津若松までのSL運転です。

「SL大樹」の運転開始前、会津若松駅で、JR東日本の「SLばんえつ物語号」(C57 180)と並ぶ撮影会が開催されました、このとき、C11 207は、ディーゼル機関車に牽引されて、野岩鉄道・会津鉄道を経由して、会津若松まで回送されました。

無火(蒸気機関を動作させない状態)で牽引されての回送でしたので、自力で運行するのとは全く異なりますが、ぜひとも会津若松までの運転を実現して、「SLばんえつ物語号」とのSL同士の乗り継ぎを実現させてもらいたいところです。

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下今市駅の転車台 会津若松にはJRの転車台があるはず…

問題は、距離でしょうか。

現在の「SL大樹」は、下今市~鬼怒川温泉間の12.4kmを、約36分で走行しています。これに対して、鬼怒川温泉~会津若松間は95kmもあります。

C11形蒸気機関車は、「タンク機関車」といって、機関車の本体に石炭と水を積んで走る形式です。一方、「ばんえつ物語号」のC57形などは、「テンダー機関車」といい、機関車本体の後ろに、石炭と水を積んだ炭水車(テンダー)を連結させて走る形式の蒸気機関車です。当然、テンダー機関車のほうが長距離を走ることができるわけですが、タンク機関車であるC11形が、どれくらいの距離を走ることができるのか、他線区走らせる場合には、これが問題になるかもしれません。


以上、「東武鉄道が蒸気機関車の復元に挑戦! C111が45年ぶりに復活へ!」でお届けしました。ついにSLの復元にまで手を出してしまった東武鉄道。復元されたあと、現行の「SL大樹」とともに、どのように運行されていくのか、今から楽しみですね。

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