SLとスイーツでめぐる新潟・会津周遊旅行、2日目は新潟駅からスタートです。磐越西線の非電化区間でキハ40の乗り納めを楽しんだあと、「フルーティアふくしま」でおいしいスイーツをいただきながらの旅をしました。
鉄道の要衝、新津へ
新潟からは、信越本線の普通列車で新津へ。10時08分新潟発(長岡行き)の列車に乗車します。
日曜日の午前中という時間帯もあり、長岡行きの列車は空いています。E129系4両編成でした。
新津までは20分ほど。10時28分に到着しました。
広い新津駅の構内を眺めていたり、新津運輸区に出入りする気動車たちを眺めていると、あっという間に時間が過ぎていきました。
磐越西線「キハ40」乗り納め! ローカル線の旅を満喫!
そうこうしているうちに、これから乗車する磐越西線の普通列車が入線してきました。
どんな車両がやってくるのかと思ったら、キハ47形+キハ48形の2両編成! キハ48形のほうは国鉄急行色の懐かしい塗装でした。
磐越西線の普通列車は、途中の五泉や津川止まりの列車も含めれば、日中でも1時間に1本ほどあるのですが、喜多方や会津若松へ直通する列車は、これを逃すと5時間近くありません。
そんなに本数が少なければ、さぞ混雑しているのでは、と思うかもしれませんが、実際はこのとおり。
乗り鉄を楽しむには空いているに越したことはないのですが、列車本数減→利便性低下→乗客減→さらに本数減……という悪循環が続いているのではないかと心配になります。
まあ、そんなことを考えていても仕方がないので、今は旅を楽しみましょう。


11時34分に新津を発車。磐越西線の非電化区間の車窓を彩るのは、新津側は広大な田園風景、新潟・福島県境付近は、一級河川「阿賀野川」(福島県では「阿賀川」)です。
田園風景の中に集落が見えてくると駅に到着。ということを何度も繰り返して、ゆっくりと進んでいきます。キハ40のエンジン音を聞きながら、今どきの気動車に比べるとのっそりとした加速も、このローカル線にはぴったりだよね、なんて思っていたのでした。
磐越西線の非電化区間、新津~喜多方間の乗車の様子は、以下の乗車記で詳しく紹介しています。車窓の写真も多めに載せていますので、ぜひご覧ください。
喜多方ラーメンとピーナッツソフト
新津から2時間ちょっと、たっぷりとローカル線の旅を楽しんで、13時48分に新津に到着。下車しました。上の写真でもわずかに見えますが、このあと乗車する「フルーティアふくしま」が2番線に停車していました。
相変わらずのどんよりとした梅雨空ですが、幸い雨は降っていないので、喜多方ラーメンを食べに行きました。
喜多方の中心部まで行く時間もないので、駅前の通りにある「丸見食堂」へ。3連休ですが、すでに14時を回っているので、店内は空いていました。
お店の方がおすすめだという「ネギ&チャーシュー麺」を注文。醤油味の後味スッキリのスープで、ぺろりとたいらげてしまいました。今どきのラーメンの複雑な味わいはないですが、シンプルで昔ながらの中華そば、という感じです。
喜多方では朝からラーメンを食べる習慣があるといいますが、確かにこの味なら朝から食べられそうです。
さて、まだ少し時間があるので、散策してみましょう。向かったのは、「おくやピーナッツ工場」です。
喜多方駅からでも徒歩で10分かからずに到着します。喜多方駅でもらってきた街歩きのパンフレットに載っていたのです。
「工場」となっていますが、小さな店舗も併設しています。入ってみると、お客さんがたくさんいてビックリ! 落花生を使った商品が、所狭しと並んでいます。
ラーメンの口直しにピーナッツソフトミニ(280円)を購入。お店の前のベンチに座っていただきます。
これが、絶品! クリームもピーナッツ味ですが、そのうえに細かく砕いたピーナッツがトッピングされていて、とてもおいしいソフトクリームでした。喜多方に寄られた際には、ぜひ食べてみてください。
「フルーティアふくしま」でスイーツを堪能!
喜多方駅に戻ってきて、いよいよこの旅3本目の観光列車「フルーティアふくしま」に乗車します。喜多方駅に到着したときには2番線に停車していましたが、いつの間にか1番線に移動していました。


「フルーティアふくしま」のメインは、車内で提供されるスイーツですが、車内もすごいです。まさに「走るカフェ」をそのまま実現してしまったという感じで、写真だけ見ると、とても列車の中とは思えません。
喜多方を15時30分に出発。しばらくすると、スイーツと飲み物が提供されました。甘さの中にジャガイモがアクセントになる「ポンム・ド・テール」(右側)と、柚子の酸味が爽やかな「YUZU」、それに、焼き菓子が2種類です。
全く味の方向性が異なる2種類のスイーツを味わいながら、郡山までの1時間半を楽しんだのでした。
「フルーティアふくしま」の乗車記については、以下の記事をご覧ください。乗車方法(予約方法)も紹介しています。
1両貸し切り? 「なすの280号」で帰京
17時過ぎに郡山に到着。
何か見慣れない客車がいるなぁと思って見に行くと、ディーゼル機関車に旧型客車3両でした。翌日運転される、磐越西線開通120周年を記念した臨時列車のようです。
あとは東京へ帰るだけです。「フルーティアふくしま2号」から乗り換えるのにちょうどよい「なすの280号」に乗車。郡山が始発なので、自由席でも余裕で座れます。
余裕で座れるどころか、誰も乗っていません(笑) それもそのはず、「なすの280号」の少し前に、停車駅の少ない「やまびこ・つばさ148号」がありますので、そちらに乗った人が多いのでしょう。さらに、「なすの280号」は、E5系+E6系の堂々17両編成! そのうち自由席が13両もあるのです。
ということで、次の停車駅の新白河まで、ほぼ1両、私たち夫婦で貸し切り状態だったのでした。
途中駅で、多少乗ってきましたが、それでも最後までガラガラ。各駅停車の「なすの」なのに17両なのは、運用の都合なのでしょうけれど、のんびりと帰宅することができたのでした。
以上、「SLとスイーツでめぐる新潟・会津周遊旅行」でした。一人旅の乗り鉄とは異なり、鉄道中心の旅行にしつつも、できるだけ観光列車に乗る機会を多くする行程を考えました。SLや「フルーティアふくしま」は、一人だとちょっと乗りづらい面もありますが、二人旅のときこそ、乗車するチャンスなのです(笑)
最後まで、お読みいただきありがとうございました!
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「SLとスイーツでめぐる新潟・会津周遊旅行」の目次です。
旅行記の目次ページです。
コメント
ひさ (id:kzlife)さん
こんにちは!
フルーティアはぜひとも乗ってみたいですね!
ステキな旅でしたね(*´∀`)
ハヤトさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
フルーティアは、スイーツもおいしいですが、鉄道ファンなら車内の変貌ぶりは要チェックです! あの719系がここまで!とびっくりすると思います。