龍王峡を1時間ほど散策したあとは、今日の宿泊地、川治温泉へ向かいます。今回は、宿は古いけれども温泉のお湯がとても良い「登隆館(とりゅうかん)」に宿泊しました。
日光交通バスで川治温泉へ
15時57分に「龍王峡入口」バス停から、日光交通バスに乗車します。川治温泉の温泉街へは、野岩鉄道の川治湯元駅から徒歩でもアクセスできるのですが、「まるごと鬼怒川 東武フリーパス」で乗車できる日光交通バスなら、宿の真ん前まで連れて行ってくれるので、今回はバスを利用しました。
少し遅れて到着したバスには、席が半分埋まるくらいの乗客が乗っていました。バス自体は湯西川温泉行きですので、川治温泉と湯西川温泉へ向かう観光客を乗せています。
古い温泉宿「登隆館」に宿泊
バスに乗ってしまえば、川治温泉までは10分足らず。あっという間です。
川治温泉は、鬼怒川温泉の少し北側(山奥?)にある温泉街です。比較的大きな宿もありますが、ゴールデンウィークに訪れたにもかかわらず、落ち着いた、静かな温泉地といった雰囲気です。
川治温泉の温泉街では、温泉宿ごとにバス停があり、今回宿泊する「登隆館」の前にも「登隆館前」というそのものズバリのバス停がありました。バスを降りると、すぐに旅館の入口です。これはありがたい。
フロントも、いかにも昭和の時代の旅館という感じ。ちょうど他にも二組がチェックインしようとしていました。一組ずつ、お部屋まで案内していただきました。
古いけれど広いお部屋に
案内されたお部屋は、なんと七人部屋。私たち夫婦二人では持て余してしまうほど広いお部屋でした。手前にベッドが2つ、真ん中に畳敷きの和室、この向こう側に、さらにベッドが2つありました。
部屋や備品などは古く、テレビはなんとブラウン管です(笑) アダプタが挟まっていたので、ちゃんと地デジ(から変換された地アナ?)も見られましたが。
また、トイレ、バス付きの部屋でしたが、バスのお湯は温泉がろ過されていない状態で出てくるので使わないように、との注意がありました。まあ、お風呂は大浴場に行くので、これは問題なし。
お食事は部屋食で
登隆館では、夕食、朝食ともに部屋食でした。チェックイン時にお願いした時間になるとお膳が運ばれてきます。
メニューは、栃木和豚の鉄板焼き、鮎の塩焼き、ざくざく鍋(蓋取り忘れました、ごめんなさい)、お刺身など盛りだくさん。ざくざく鍋は、里芋やきのこが入った味噌仕立ての小さなお鍋でした。豪華な感じはないですが、味、量ともに満足のいくお食事でした。
ちなみに、ゴールデンウィーク(土曜日)で、1泊2食付き、一人税込み10,800円でした。クレジットカードは使えないので要注意。
源泉かけ流しの温泉
登隆館のおすすめは、何と言っても温泉です。宿のボロさを補って余りあるほどのよいお湯です。
お風呂は1階にあり、広いほうが男湯でした。午後7時~9時の間だけは、女湯と男湯が入れ替わるようです。露天風呂はありませんでしたが、湯船はとても広く、のんびりくつろぐことができました。
単純温泉、弱アルカリ性で無味無臭のお湯なので、硫黄の臭いが苦手な方でも安心して入れます。源泉が40℃程度、そのまま引いてくると37℃くらいになってしまうとのことで、湯船は加温されていました。夜23時~朝6時は加温をしないので、ぬる湯が好きな方は夜中にどうぞ、とのことでした。
源泉かけ流しなのに、湯量がとても豊富で、どんどんお湯が注がれてきます。長く入っていると、じわりと温まってくる感じのお湯でした。
ちなみに、シャワーは加温されていない、引いてきたままの温泉で、湯船のお湯に比べるとかなり冷たく感じます。
湯豆腐が嬉しい朝食
翌朝の朝食もお部屋でいただきます。
定番のおかずが多いですが、品数は十分。5月とはいえ、山奥の温泉地の朝は冷えるので、体があたたまる湯豆腐はうれしいですね。
設備の古さが気にならない人にはおすすめ!
ということで、泉質重視、設備の古さは気にならない、という方にはおすすめです。逆に、ボロい旅館は嫌だという方は、避けておいたほうが無難かもしれませんね。
登隆館、部屋数がそれなりに多いのですが、使われていない部屋も多そうでした。とても良いお湯なのに、建物や設備が古いという理由で避けられてしまうのはもったいないなぁ、と思いました。使われていない部屋をバッサリと切り捨てて、利用する部屋や設備を少しでも改修すれば、もっと人気が出そうなのですけどねぇ。
登隆館は、一人泊もOKです。部屋食なので、一人でも気兼ねせずにゆっくりと食事ができそうですね。登隆館でのひとり泊については、はてなの風呂ブロガー、こと、ゆうさんの記事をぜひご覧ください。
旅行記はまだまだ続きます。
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