龍王峡駅で下車したあとは、龍王峡を散策します。深い渓谷に新緑の緑が美しい龍王峡。1時間程度の散策コースもあるので、途中下車して散策するのにちょうどよいです。
龍王峡の散策路へ
龍王峡駅の前には駐車場があり、お土産屋や食堂が並ぶ、ちょっとしたドライブイン的な感じになっています。
そんなお店の前の道を通り、鳥居をくぐると、龍王峡へと下っていく九十九折の階段があります。
階段を下まで降りると、最初のスポット「虹見の滝」です。晴れた日には虹がかかることから「虹見の滝」と名付けられたそうですが、光線の具合か、時間が良くないのか、虹は見られませんでした。それでも、新緑の渓谷を流れ落ちる滝は、とても絵になりますね。
虹見の滝のすぐそばには、鬼怒川にかかる「虹見橋」があります。龍王峡駅から、かなり階段を下りてきたのですが、ここでも鬼怒川の水面から高さがあります。龍王峡の渓谷は、とても深いことがわかると思います。
虹見橋の近くには、鬼怒川に注ぐ小さな川がありました。虹見の滝ほどではないのですが、渓谷のあちこちから、小川が滝のように鬼怒川に注ぐ場所がいくつかありました。
鬼怒川が削った深い渓谷
虹見橋を渡ってみましょう。
虹見橋の上からの龍王峡の眺めは素晴らしいです。長い時間をかけて、鬼怒川の流れが両岸の岩を削り、このような渓谷になったそうです。ちなみに、上の写真は上流側です。
下流側を見てみると、こちらの方はやや開けていますね。それでも、渓谷はかなり深くなっています。鬼怒川の両岸に温泉宿が立ち並ぶ鬼怒川温泉の光景を思い出してみれば、このあたりはずっと渓谷が続いているのだということがわかります。
振り返ってみると、虹見橋からも虹見の滝が見えました。東屋と一緒に撮ってみました。庭園のような感じにも見えますね。
木道の散策路を歩いて「むささび橋」へ
虹見橋を渡ると、鬼怒川に沿って、木道の散策路が続いています。起伏はほとんどないですが、ところどころにちょっとした岩場や階段がありました。スニーカーなどの歩きやすい靴であれば問題なさそうでした。
散策路は、木々に囲まれていて、あまり眺望は効きません。ちょうど新緑が気持ちの良い季節だったので、森林浴をしながら歩くのが正解でしょう。
虹見橋から20分ほどで、一つ上流の橋「むささび橋」に到着しました。虹見橋よりも短いですね。
むささび橋の上から、下流方向を眺めてみると、先ほど渡ってきた虹見橋が見えました。虹見橋からむささび橋までは約0.8km。周りの風景のせいか、もっと離れているように見えますね。
上流方向を見てみると、さらに両岸の断崖が高く、川幅は狭くなっていました。
さらに上流まで進むと、川治温泉駅近くを通って、川治湯元駅まで散策路が続いています。ただ、全て歩くと約7km、3時間コースとのことで、ここで引き返すことにします。
引き返すといっても、同じ道を帰るわけではなく、対岸の散策路を通っていきます。虹見橋からむささび橋までの間は、両岸に散策路があるのですね。
「やしおつつじ」が咲く自然研究路
むささび橋を渡ったところには、「むささび茶屋」がありました。営業していましたが、時間があまりないので残念ながらスルー。
こちら側の散策路は「龍王峡自然研究路」と名付けられていました。先ほど通ってきた対岸の散策路よりも整備されていて歩きやすい印象です。
あちこちで目にしたのが、淡い赤色の「やしおつつじ」です。栃木県の県花で、栃木県内のあちこちで見られるそうです。ちょうど5月のこの時期に花を咲かせます。
龍王峡駅へ
途中で少し道を間違えたらしく、虹見橋の手前で道路に出てしまいました。まあ、最初一気に下ってきた階段を登らなくてよかったので、結果オーライかと。
龍王峡駅に戻ってきました。龍王峡駅の横からホームを眺めるていると、列車がやってきました。「リバティ会津140号」のようです。リバティ会津は特急列車ですが、このあたりは各駅停車なのですよね。
龍王峡駅からは、列車ではなく、日光交通の路線バスに乗って、川治温泉を目指します。「まるごと鬼怒川 東武フリーパス」で乗車できるバス路線の一つ、鬼怒川温泉~川治温泉~湯西川温泉を結ぶ路線です。本数は多くないので、乗り遅れないように、龍王峡散策の後半は、少し急ぎ目に歩いたのでした。(つづく)
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