JR西日本が、昨年に続き、元日限定ながら新幹線・特急列車を含むJR西日本全線に乗り放題となる「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」を発売します。おとな用はそこそこの値段ですが、こども用が格安なので、ご家族での初詣や旅行などにおすすめです。
※2019.11.23更新(2020年版の情報に更新)
「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」とは?
「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」は、2020年の元日限定で、JR西日本全線(新幹線・特急列車含む)に乗り放題となるフリーきっぷです。指定席(普通車用)、グリーン席(グリーン車用)にも6回まで乗車することができます。
- 利用期間: 2020年1月1日(水)のみ
- 発売期間: 2019年12月11日(水)~2019年12月30日(月)
- 前日・当日の発売はなし
- フリーエリア
- JR西日本全線
- 智頭急行線全線
- JR西日本宮島フェリー
- ただし、サンライズ出雲・サンライズ瀬戸は利用できない
- きっぷの効力
- 上記フリーエリアの新幹線・特急列車・快速列車・普通列車の自由席に乗り放題
- 普通車用は普通車指定席に6回まで、グリーン車用は普通車指定席・グリーン席に合計6回まで乗車可能
- お値段:
- 普通車用: おとな 16,000円,こども 3,000円
- グリーン車用: おとな 18,000円, こども 5,000円
- ※こども用のみの利用は不可
- 発売箇所: JR西日本インターネット予約「e5489」のみ
詳しくは、JR西日本のニュースリリースをご覧ください。
昨年も同様のきっぷが発売されていますが、以下の点が変更されています。
- 指定席・グリーン席の乗車可能回数が8回から6回へ減少
- 2019年10月の消費税率アップに伴う価格改定はなし(値段は据え置き)
- 発売箇所がJR西日本インターネット予約「e5489」のみに(昨年までは窓口等でも購入できた)
- 昨年まではきっぷ受け取り後は指定席・グリーン席の追加・変更ができなかったが、今年からは「追加」のみ受け取り後でも可能となった(変更は不可)
「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」、おとな用は高いが、家族で利用すればかなりおトク!
乗り放題とはいえ、1日しか使えないきっぷが16,000円というのは、かなり割高な印象です。こども用がとても安く設定されているので、家族で利用すれば、トータルで安くなるというところを狙った価格設定でしょう。
具体的に、どこまで乗ればトクなのか、大阪を起点に考えてみます。家族利用を想定して、おとな2名+こども2名の4人家族で利用した場合、以下のようになります。
区間 | 利用列車 | 通常料金 (往復・指定席) | 元日・JR西日本 乗り放題きっぷ |
---|---|---|---|
大阪 → 博多 | 山陽新幹線 のぞみ利用 | 92,880円 | 38,000円 (-59%) |
大阪 → 広島 | 山陽新幹線 のぞみ利用 | 64,960円 | 38,000円 (-42%) |
大阪 → 金沢 | 特急 サンダーバード | 47,920円 | 38,000円 (-21%) |
ということで、4人家族での往復利用を想定すると、大阪から博多、広島であれば十分に安くなりますし、在来線特急利用での金沢往復も少しおトクになりそうです。
「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」きっぷ受け取り後の指定席・グリーン席の追加がみどりの券売機で可能に!
昨年までは、「元日・JR西日本乗り放題きっぷ」を受け取り後は、指定席券、グリーン券の追加が一切できなかったのですが、今回からは「元日・JR西日本乗り放題きっぷ」受け取り後も指定席、グリーン席の追加が可能になりました。
事前に6回分の指定席をすべて予約しておくということは、詳細な行程を事前に決めておかなくてはならないということです。それが、きっぷ受け取り後も追加ができるとなれば、行き当たりばったりの旅でも指定席やグリーン席に乗車できるようになります。
なお、きっぷ受け取り後は、指定席・グリーン席の「変更」はできませんので注意しましょう。
「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」指定席は8回から6回に変更
「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」では、指定席(普通車用)・グリーン席(グリーン車用)が6回まで利用できます。
昨年までは8回まで利用できたのですが、今年は6回に減ってしまいました。実は2018年までも6回でしたので、8回になったのは2019年だけなのです。
とはいえ、有効期間が1日のみのフリーきっぷですので、初詣や旅行など「普通の」使い方をしていれば、十分に足りるでしょう。
「普通」でない使い方、つまりは、乗り鉄のような使い方をすると、6回までという制限が効いてくるかもしれません(笑)
ただ、元日の新幹線や特急列車は、初詣の名所などを除けば、一般的には空いています。自由席であれば、何度でも乗車できますので、それほど実害はないかもしれません。
山陽新幹線を走るいろいろな型式の新幹線を乗り比べてみるとか、JR西日本エリアの東端(上越妙高@新潟県)から西端(博多@福岡県)まで乗りとおしてみるとか……。
グリーン車用の値段が、指定席用と2,000円しか違わないので、グリーン車用を購入して、グリーン席の乗り比べなんかも面白そうです。
以上、JR西日本が発売する元日限定の乗り放題きっぷ「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2020」のご紹介とおすすめの利用法でした。元日限定ですので、利用できる方は限られてしまうかもしれませんが、元日にJR西日本エリアでの旅行などを考えている方は、利用を検討してみてもよさそうです。
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