甲府駅で新型スーパーあずさ(E353系)を下車したあとは、身延線の普通列車に乗車して、ここから青春18きっぷの旅がスタートします。
身延線のホームは甲府駅の端っこに
スーパーあずさ1号から下車して、身延線のホームに移動します。身延線のホームは、甲府駅の東寄りの端のほうにありました。
甲府駅は、JR東日本とJR東海の境界駅の一つですが、JR東海の身延線のホームは、中央本線のホームに間借りしたような感じ。この駅での乗客数を考えると、これも仕方のないところでしょうか。
身延線の普通列車は切り欠きホームの5番線から発車します。スーパーあずさ1号が到着した1番線ホームからは、階段を使わずに移動できるのがありがたいですね。
ホームへ行くと、まだ発車まで20分以上もあるのに、すでに列車が入線していて、車内に入れるようになっていました。
身延線の普通列車は、おなじみの313系電車です。JR東海の普通列車は、非電化路線用のキハ25も含めて、デザインがほとんど一緒なので、どこへ行っても変わり映えがしないのですよね。同じ形式の車両でも、帯の色くらいは変えてもよいと思うのですけどね。
ロングシートの電車に揺られて身延線を南下
身延線のもう一方のホームには、特急「ワイドビューふじかわ4号」が発車を待っています。身延線は中間部こそローカル線の色合いが濃いですが、特急が1日に7往復も走っています。
08時44分、あまり多くない乗客を乗せて、ワイドビューふじかわ4号が先に出発していきました。
ワイドビューふじかわの出発を見送って、これから乗車する普通列車に乗り込みます。5番線に停車している富士行きの普通列車は3両編成。ボックスシートの電車が多い身延線なのですが、残念ながら(?)ロングシートです。ボックスシートの電車は2両編成が多いようですね。
年末の平日、それも甲府駅から郊外へと向かう列車なので、車内は閑散としています。
甲府駅を出ると、中央本線と並行して東へ進みます。二つ目の善行寺駅あたりから中央本線の線路と別れ、南へと進路をとります。
笛吹川を渡るまで、甲府を出てから30分ほどは、市街地や住宅地を走ります。このあたりは甲府の生活路線といった感じで、それなりに乗車や下車がありました。
ところが、笛吹川を渡ると、甲府の街が途切れ、次第に山間部に入ってきます。こうなると、乗ってくる人も降りる人もほとんどなくなり、一気にローカル線の様相を呈してきます。車内は旅行者らしき大きな荷物を持った乗客が目立つようになります。目立つといっても、乗客は10人掛けのロングシートに1~2人くらいですが…。
鰍沢口からは山間部へ
09時52分、鰍沢口(かじかざわぐち)駅に到着しました。この駅で12分も停車します。甲府行きの特急列車との行き違いのためです。
快晴の青空の下に、田園風景が広がります。この季節では田畑には何も植わっていないため、全体的に茶色が目立ちます。一応、特急停車駅ですし、甲府からの区間列車の終点となる駅でもあるのですが、平日の午前中という時間帯のためか、とても静かでした。
鰍沢口駅を出ても、乗ってくる人はほとんどいません。山間の小駅にこまめに停車しながら、少しずつ進んでいきます。身延線は駅間距離が短いために、駅を出たと思ったら、すぐに次の駅に着いてしまうのですよね。
下部温泉で小さな子供を連れた家族が乗ってきて、これまでのある種けだるい車内の雰囲気が少し明るくなりました。下部温泉に泊まってきたのでしょうね。
このあたりの車窓は、特に眺望がきくところがあるわけでもなく、かといって、秘境めいた山の中を走るでもなく、あまり特徴がありません。ただ、こののんびりとした雰囲気を、ボックスシートで味わいたかったなぁ、と思ったのでした。
定刻どおり、10時52分に身延駅に到着です。身延駅は沿線の主要駅の一つで、これから訪れる身延山久遠寺があるため、観光客や参拝客も下車します。ずっと動きがなかった普通列車からも、私を含めて数名が下車しました。(づつく)
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