2017年春にも運転されて人気を博した「飯田線秘境駅号」が、夏の信州DC(デスティネーションキャンペーン)の開催や、飯田線全線開通80周年を記念して運転されます。飯田線は秘境駅の宝庫ですが、運転本数が少なく、青春18きっぷを使ってもなかなか気軽に下車して、というわけにはいきませんが、「飯田線秘境駅号」ならお手軽に、しかも一気に七つの秘境駅探訪ができますよ!
飯田線を走る「秘境駅号」の概要
信州DCのキャンペーン内容の発表時に、2017年夏の「飯田線秘境駅号」の運転も発表されました。運転概要は以下の通りです。
運転日 | 列車名 | 運転区間・時刻 | 使用車両 |
---|---|---|---|
7月1~2日 | 急行 信州DC記念秘境駅号 急行 飯田線秘境駅号 |
豊橋09:50 → 飯田15:30 飯田13:08 → 豊橋17:54 |
373系3両 |
8月19~20日 | 急行 飯田線80周年秘境駅号 急行 飯田線秘境駅号 |
豊橋09:50 → 飯田15:30 飯田13:08 → 豊橋17:54 |
373系3両 |
9月15~18日 | 急行 飯田線秘境駅号 | 豊橋09:50 → 飯田15:30 飯田13:08 → 豊橋17:54 |
373系3両 |
列車名は微妙に異なりますが、運転時刻はすべて同じようです。下記の信州DCのプレスリリースの記載がわかりにくいのですが、要は、7月1日~2日、8月19日~20日、9月15日~18日の計8日間、豊橋~飯田の往復を走るということだと思います。
また、車両は、特急型の373系(特急「ワイドビュー伊那路」の車両)が使用されます。全車指定席です。急行としての運転ですので、青春18きっぷでは乗車できないことに注意です。
詳しくは、JR東海のプレスリリースをご確認ください。
「信州デスティネーションキャンペーン」の開催について [PDF 1.0MB](JR東海 プレスリリース 2017年5月19日)
停車駅・運転時刻は2017年春の運転と同じ?
上記のプレスリリースでは、発駅と着駅の時刻しか記載されていないのですが、2017年春と全く同じですので、おそらく停車駅と運転時刻も同じではないかと思います。
参考に、2017年春の運転時刻を載せておきます。太字の駅が秘境駅です。
- 下り(豊橋発飯田行き)
- 豊橋 09:50発
- 新城 10:20着/10:40発(20分停車)
- 大嵐 11:59着/12:16発(17分停車)
- 小和田 12:21着/12:41発(20分停車)
- 中井侍 12:46着/12:56発(10分停車)
- 平岡 13:04着/13:52発(48分停車)
- 為栗 14:00着/14:13発(13分停車)
- 田本 14:24着/14:40発(16分停車)
- 金野 14:52着/14:58発(6分停車)
- 千代 15:00着/15:06発(6分停車)
- 天竜峡 15:11着/15:13発
- 飯田 15:30着
- 上り(飯田発豊橋行き)
- 飯田 13:08発
- 天竜峡 13:24着/13:28発
- 千代 13:34着/13:40発(6分停車)
- 金野 13:42着/13:48発(6分停車)
- 田本 14:04着/14:18発(14分停車)
- 為栗 14:25着/14:40発(15分停車)
- 平岡 14:48着/15:05発(17分停車)
- 中井侍 15:13着/15:21発(8分停車)
- 小和田 15:26着/15:43発(17分停車)
- 豊橋 17:54着
※2017年春の運転時刻ですので、今回発表された2017年夏の運転時刻は多少異なるかもしれません。
お手軽な秘境駅巡りにはおすすめ! ただし「秘境駅感」はゼロかも?
上記の運転時刻通りだとすると、最短でも6分、長いところでは20分の停車時間があります。これだけの時間があれば、駅の周囲の様子を観察するくらいのことはできると思います。
ただし、「飯田線秘境駅号」に乗車している乗客はほとんどが列車からおりて周囲を散策するでしょうから、ただでさえ狭い秘境駅のホームが乗客であふれかえることになりそうです。秘境駅感を感じることは難しいと思います。
どうしても秘境駅感を味わいたい!という方には、以前の記事で紹介した、普通列車で飯田線秘境駅を巡るプランをお試しください。
2017年3月改正後のダイヤに基づいて作成したプランですので、そのまま利用できると思います。実際に実施される場合には、時刻表の確認をお願いします。乗り継ぎできなくて遭難しても保証はしません!
普通列車で巡るプランであれば、青春18きっぷで実行できます。
飯田線は車窓も楽しみたい!
飯田線の秘境駅が点在する区間は、川幅の狭い、渓谷のようなところを縫って走る「川の鉄道」です。「秘境駅に途中下車するのはちょっと抵抗が…」という方でも、列車に乗車したままで十分に車窓を楽しむことができます。
何と言っても、200km弱の区間に94もの駅がある飯田線です。走ってはすぐに停車するということをひたすら繰り返しますし、秘境駅のある区間では線形の問題で速度も出ませんので、存分に車窓を堪能できます!
当ブログでも「青春18きっぷで乗りたい川沿いの絶景路線3選」の筆頭として、飯田線を紹介しています。特に天竜川に沿って走る区間はおすすめですよ!
以上、2017年夏も「飯田線秘境駅号」が運転されるという話題をお届けしました。この夏の汽車旅の計画に加えてみてはいかがでしょうか?