K'z Lifelog ~青春18きっぷと乗り鉄のブログ~

青春18きっぷの話題をはじめ、汽車旅のノウハウや鉄道関連のニュースなどを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

JR北海道 札沼線末端区間の廃止を沿線自治体が容認へ! 台風被害の日高本線は年内復旧、留萌本線は存続を模索中

おすすめ記事Pick Up! 2018年『秋の乗り放題パス』シーズン到来!

沿線自治体が個別に廃止容認を表明していた札沼線の北海道医療大学-新十津川間ですが、10月中にもそろって廃止容認の合意を表明する見込みとなりました。一方、北海道胆振東部地震で不通となっている日高本線の苫小牧~鵡川間は年内復旧へ、「維持困難線区」で国の支援対象から外れている留萌本線は存続を模索しているようです。

札沼線 北海道医療大学~新十津川間、廃止容認の合意表明へ

これまで、札沼線の北海道医療大学~新十津川間について、沿線の4町が個別にJR北海道と協議を進め、月形町、浦臼町、新十津川町は廃止の容認を表明していましたが、残る当別町はJRと個別協議を継続していました。このたび、当別町も廃止を容認することとなり、10月中にも4町そろっての廃止の受け入れについての合意を表明する見込みとなりました。

www.hokkaido-np.co.jp

廃止受け入れを表明するということは、JR北海道との間で、代替となるバス路線の運行やその費用の負担など、ある程度協議が進展していると思われます。そうだとすれば、札沼線の北海道医療大学~新十津川間の廃止は決定的となります。

次の焦点は、廃止がいつになるかということですが、鉄道事業者は、廃止予定日の1年前までに廃止届を提出することになっています。そのため、現状では、早くても2019年10月以降ということになりそうです。

ただし、例外もあり、沿線の自治体が受け入れれば、廃止日を繰り上げることも可能です。実際、2016年12月に廃止された留萌本線の留萌~増毛の例では、当初、JR北海道が廃止を届け出たのは2016年4月(廃止日は2017年4月)でしたが、その後、廃止日の繰り上げが認められ、2016年12月に廃止となりました。

代替交通機関の準備などが順調に進めば、廃止届の提出から1年を待たずに廃止ということもあり得ます。

日高本線 苫小牧~鵡川は年内復旧も、運休中の鵡川~様似間は11月にも方向性

同じく、「維持困難線区」の国の支援対象から漏れている日高本線の鵡川~様似間ですが、こちらはここ数か月程度、協議の進展がないようです。

www.tomamin.co.jp

この区間は、一部が2015年の高潮の被害で長期運休となっています。沿線自治体は、被災していない鵡川~日高門別間の鉄道での運行再開を要望しているようですが、これまでJR北海道も交えた協議の中で、

日高管内7町は鵡川―様似間の不通後、JR北を交えて路線に関する議論を続け、同区間の方向性について▽鉄路の全線復旧▽鵡川―日高門別間を復旧し、残り区間をバス転換▽全線バス転換―の3案の中から1案に絞り込む方針を決めた。次回の会合は10月に予定し、11月をめどに方向性をまとめる考えだ。

(出典)www.tomamin.co.jp

とあるように、11月にも3案の中から1案を選択する方針とのことです。

「単独で維持困難な線区」に対する国の支援の対象が、輸送密度200人/日~2000人/日の路線となったことで、この区間は漏れてしまいました。つまり、鉄道として復旧するにしても、国からの支援は得られないわけで、現実的には「全線バス転換」に落ち着くのではないかと思いますが、どうなるでしょうか?

f:id:kzlife:20181008223740j:plain

一方、2018年9月の北海道胆振東部地震で、苫小牧~鵡川間も不通を余儀なくされましたが、こちらは、国の支援が得られることになり、2018年12月上旬に復旧する見込みとなりました。

震源に近い厚真川橋りょうで橋げたがずれるなどの大きな被害が出ていましたが、橋りょうを全面的に作り変える必要はなく、橋げたを据え直すだけで復旧できるということです。こちらは一安心ですね。

留萌本線は存続模索もJRとの協議開始か?

留萌本線の深川~留萌間も、国の支援対象から外れた線区の一つです。

道新(北海道新聞)によれば、留萌本線の沿線自治体でつくる「JR留萌本線沿線自治体会議」が8月に開催した会合で、

留萌線の廃止・バス転換を提案したJR北海道が、路線に関する説明の場を求めた際には応じ、現状と課題を検証する方針を決めた。

(出典)留萌線沿線自治体 JRの説明に応じる方針:どうしん電子版(北海道新聞)]

とのことです。

鉄道としての存続を模索しながらも、国の支援対象から外れてしまったことで、方針転換したとも受け取れる内容です。ただし、札沼線などとは異なり、具体的な協議はこれからという段階なので、今後、どのように進展していくのかを見届ける必要がありそうです。

f:id:kzlife:20180917194358j:plain

ちなみに、JR北海道は、2018年3月のダイヤ改正で、函館本線の岩見沢行きの普通列車を延長増発して、従来の江部乙駅発を深川発に変更していますが、この列車に、留萌本線沿線から接続するバスを期間限定(2018年12月25日までの平日、石狩沼田駅・秩父別駅で乗車可能)で運行しています。

気になるのは、なぜ鉄道ではなくバスでの運行なのかということです。車両運用の都合なのかもしれませんが、廃止・バス転換を見越した実績づくりという意味合いもあるのでは、と勘ぐってしまいます。

なお、留萌本線の現在の様子については、2018年8月に乗車してきたレポートを本ブログで公開しています。

www.kzlifelog.com

たった1日、それも夕方の時間帯のみの乗車でしたので、これだけで判断するのは危険なのですが、乗車してみての率直な感想は、鉄道としての使命を終えてしまったのではないか、ということでした。乗客が高校生以外ほとんどいなかったことに加えて、国道や高速道路が並行する交通事情を考えると、沿線の自治体が多額の負担をしてまで維持する必要があるのか、と思ってしまいました。


以上、JR北海道の「単独で維持困難な線区」の状況について、札沼線は沿線自治体が廃止を容認したという話題でした。日高本線も11月には方向性を打ち出すとのことで、国が支援対象から外した線区については、これから動きが出てきそうです。