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JR札沼線 北海道医療大学~新十津川間、早ければ来年中にも廃止へ!

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JR北海道の「単独で維持困難な線区」の一つ、札沼線の北海道医療大学~新十津川間が、早ければ来年中にも廃止との報道がありました。沿線の4町長が会合を開き、正式に同区間の廃止の受け入れを表明しました。早ければ年内にも廃止届が出されることになりそうです。

沿線の4町長がそろって廃止受け入れを合意

報道によりますと、当別、月形、浦臼、新十津川の4町長が10月12日に会合を開き、4町の総意として、JR札沼線の北海道医療大学~新十津川間の廃止受け入れを正式に決定したとのことです。

沿線4町が廃止容認の方向であることは既報でした。

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注目は、

年内にもJRと各町が合意した支援内容を確認する覚書を交わした上で4町長が調印し、早ければ来年中にも廃止となる見通しだ。

(出典)札沼線一部廃止、来年にも 道医療大―新十津川 4町長合意:どうしん電子版(北海道新聞)

と、廃止時期に関する情報が出てきたことです。

JR北海道の廃止・バス転換の提案に対して、各町は個別にJR北海道と協議を進めていたとのことですが、年内にも覚書を交わすということは、支援内容についても、かなり協議が進展していることがうかがえます。

年内に廃止届提出、来年中に廃止か?

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札沼線電化区間にも使われている733系電車

鉄道事業者は、廃止予定日の1年以上前に廃止届を提出することになっています。

報道のとおり、来年中に廃止ということになるのであれば、年内にも廃止届が出されることになりそうです。各町とJRが覚書を交わすのと同時に、廃止届を提出、とい流れになるでしょうか。

最近のJR北海道の廃止については、

廃止線区 廃止届提出 最終運行日
留萌本線 留萌~増毛 2016年4月28日(※1)
2016年6月28日(※2)
2016年12月4日
石勝線 新夕張~夕張 2018年3月26日 2019年3月31日(予定)

※1: 廃止予定日を2017年4月29日として廃止届を提出
※2: 廃止予定日を2016年12月5日(最終運行日はその前日)として廃止予定日繰り上げを届け出

2016年12月には、留萌本線の留萌~増毛間が廃止されていますが、最終運行日は12月4日でした。これより遅くなると、本格的な雪の季節になります。JR北海道にとっては除雪費用などの負担が増しますし、沿線自治体にとっても、代替バスの初運行が真冬というのは避けたいのではないでしょうか。そうなると、来年12月上旬より早い時期の廃止になる可能性がありそうです。

電化区間は通勤路線、非電化区間は超ローカル線

札沼線は、札幌(正確には桑園)と新十津川を結ぶ路線です。大都市札幌に直接つながる路線が、一部とはいえ廃止になるということは、一般にはなかなか考えづらいことです。

JR北海道が公開している輸送密度のデータ(平成28年度)を見ると、札沼線の状況が見えてきます。

区間 輸送密度 備考
桑園~北海道医療大学 17,643人/日 電化区間
北海道医療大学~新十津川 66人/日 非電化区間


このデータだけで一目瞭然ですが、札幌側の電化区間は、JR北海道の中でもかなり乗客の多い区間となっています。札幌の通勤圏に含まれるエリアで、いわば、通勤・通学電車の役割を立派に果たしています。列車の本数も、日中時間帯で2~3本/時、ラッシュ時間帯では4~5本/時ほどあり、6両編成の電車が行き交います。

一方、北海道医療大学~新十津川間の輸送密度は、たった66人/日。JR北海道が公表している線区別のデータでは、最も輸送密度の小さい路線となっています。列車の本数は、上下合わせて、最も多い区間でも1日15本。末端部の浦臼~新十津川間は、上り1本、下り1本しかありません。

桑園~北海道医療大学が電化されたのは2012年。たった6年前のことです。全線電化をしなかったのは、末端部の需要の少なさを鑑みてのことだろうと思いますが、このときから末端区間の廃止は避けられない状況だったのかもしれません。

代替交通はどうなる?

札沼線の北海道医療大学~新十津川間が廃止されたあと、代替交通はどうなるのでしょうか?

JR北海道が2018年2月に沿線自治体に提案した内容は以下のとおりです。

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(出典)札沼線(北海道医療大学・新十津川間)の新しい交通体系の提案内容について【PDF/138KB】(JR北海道ニュースリリース 2018年2月16日)

ざっくり言うと、新十津川~浦臼間は既存のバス路線を活用、浦臼より南側は代替バスを新設、という内容です。

浦臼~新十津川間は、石狩川を挟んで函館本線と並行しています。そのため、北海道医療大学を経て札幌へ、というよりは、函館本線の滝川駅や奈井江駅へのアクセスを充実させる(あるいは既設のバス路線で賄う)方向のようです。

一方、浦臼よりも南側は、札沼線に沿った代替バスを用意して、北海道医療大学への交通手段を整備する方向でしょう。石狩月形駅近くには月形高校があるため、高校生の通学手段の確保も課題です。

この提案をJR北海道が提示してから、沿線の各町と個別に協議が進められていましたので、内容が変わっている可能性はあります。ただ、大まかにはこの方向で、バスや輸送手段を新設とされた区間の具体化が進められていたのではないかと想像します。


以上、JR札沼線 北海道医療大学~新十津川間が早ければ来年中にも廃止へ!という話題をお届けしました。「単独では維持困難な線区」では、早々に廃止が決まっていた石勝線夕張支線に加えて、2線区目の廃止ということになりそうです。年内にも廃止時期など発表される可能性がありますので、注目です。