ひさの乗り鉄ブログ

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JR北海道が2019年度の事業計画を発表! 電気式気動車H100形を投入、キハ40形を置き換えへ


JR北海道が2019年度の事業計画を発表しました。昨年度見送っていた新型電気式気動車「H100形」を新製し、国鉄時代から活躍する気動車キハ40形を置き換えることになります。また、キハ261系特急気動車の新製、快速「エアポート」の毎時5本化などが挙げられています。

2019年度の事業計画を発表

JR北海道は、2019年度の事業計画を発表しました。

2016年に発表した「単独で維持困難な線区」を想定した持続可能な交通体系の構築、安全輸送の確保、北海道新幹線の取り組みなど、さまざまな項目が記載されています。

この記事では、鉄道利用者、鉄道ファンとして気になるポイントを見ていきましょう。

H100形電気式気動車を投入へ、キハ40形は置き換えへ

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H100形電気式気動車

(出典)上記のJR北海道2019年度事業計画資料から

JR北海道は、H100形電気式気動車を新たに投入します。H100形電気式気動車は、JR東日本が開発した電気式気動車「GV-E400系」をベースに、極寒対策などの北海道仕様を追加した車両になっています。

2018年2月に試作車2両が完成し、試運転を開始、2018年度中に量産車の投入を始める予定でしたが、2018年8月に、資金難のために量産車投入の延期を発表していました。

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2019年の事業計画では、改めて、H100形電気式気動車の量産車を新製することを発表した形です。

H100形が投入されたら、老朽化が激しいキハ40形気動車を置き換えることになります。JR北海道では、車両故障による運休が増えるなど、車両の老朽化で運行への影響が出ていましたので、H100形が投入されれば、安全面とともに、定時運行の面でも改善することが期待できそうです。

経営難のJR北海道の状況を考えると、いきなりすべてのキハ40形を置き換えるほどの数を量産できるとは思えません。とはいえ、徐々にキハ40形が少なくなっていき、数年以内にはすべて置き換えることになるのではないかと思います。昭和の中期から活躍している車両も、平成が終わり、令和の始まりとともに消えていきそうです。

キハ261系特急気動車を新製

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キハ261形特急気動車(特急大雪@旭川駅)

車両面ではもう一つ、キハ261系特急気動車の新製投入が予定されています。

JR北海道は、2019年2月に、観光列車にも臨時列車にも利用できる多目的特急車両として、キハ261系2編成(5両×2編成)を投入すると発表しています。

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JR北海道の2019年度事業計画を読むと、

  • (2)安全輸送の確保の項に「261系特急気動車の新製」
  • (6)経営基盤の強化の項に「観光列車として利用できる多目的車両の新製に着手」

という記載があります。(6)のほうが前述の多目的特急車両のキハ261系2編成のことだとすると、これとは別に、(2)として、通常のキハ261系をさらに投入するということでしょう。

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キハ183形特急気動車(特急オホーツク@網走駅)

通常のキハ261系は、こちらも老朽化が進んでいるキハ183形特急車両を置き換える目的で新製されるものと思われます。

キハ183形は、すでに石北本線の特急「オホーツク」「大雪」くらいでしか運用されていませんので、キハ40形よりも先になくなってしまうかもしれません。

快速「エアポート」毎時5本化が収益増の柱!

JR北海道の列車の中で、唯一、今後も伸びしろがありそうなのが、新千歳空港と札幌・小樽を結ぶ快速「エアポート」です。

人口減少が最も早く進んでいる北海道ですが、快速「エアポート」だけは、北海道へやってくる観光客、特に外国からの観光客の増加の恩恵を受けられる列車なんですね。

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JR北海道の稼ぎ頭「快速エアポート」

現在は15分毎、1時間に4本の運転ですが、実際に乗車してみると、日中時間帯でもかなり混雑していて、立ち客も多いです。この混雑を避けて、バスに流れる観光客も多いでしょう。

これを、12分毎、1時間に5本へ増発することで、バスへ流れた乗客を取り戻そうということでしょう。快速エアポート用の車両の新製については記載がないので、既存の車両でまかうということかと思います。

快速「エアポート」は、現在のJR北海道にとっては最重要列車といっても良いでしょう。当面は乗客が大きく増える見込みのない北海道新幹線や、需要が少なく、40~50%の値引きが常態化している特急列車に比べて、増発した分だけ確実に収益が上がる列車のほうが重要なのは間違いないでしょう。

観光需要の取り込むが鮮明になった事業計画

JR北海道全体としては、当面は、「単独で維持困難な線区」のバス転換や、国・自治体からの支援が重要な施策となります。一方、乗客数を増やすという観点では、多目的特急車両の新製、快速「エアポート」の増発は、いずれも観光需要の取り込みを狙っているという点で一致しています。現在のJR北海道を取り巻く状況を考えると、純粋に増収につながる施策はこれしかないということでしょう。

既報のとおり、2019年夏にはJR東日本から「びゅうコースター風っこ」を借りて「風っこ そうや」を運転しますし、2020年には東急から豪華観光列車「THE ROYAL EXPRESS」を借りて運転する予定になっています。

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このブログでも何度か書いていますが、北海道は日本でも有数の観光資源が、それもたくさんあるという点で、観光需要を開拓する余地が大いにあるはずです。現状では、残念ながら鉄道の利用が限定的になってしまているので、少しでも観光客を鉄道に誘導できれば、それだけでかなり増収効果があるのではないかと思います。


以上、『JR北海道が2019年度の事業計画を発表! 電気式気動車H100形を投入、キハ40形を置き換えへ』をお届けしました。2019年の事業計画が、経営難から抜け出すための第一歩となることを祈りたいと思います。