会津若松駅前の宿に宿泊し、翌日は今回の旅の目的でもある只見線に乗車します。その後、上越線を経由して帰京しました。今回の旅の最後の記事をお届けします。
早朝の只見線で小出へ
翌日の天気はあいにくの小雨模様。会津若松駅の朝は早く、磐越西線 新津行きの始発が5時28分、郡山行きの始発が5時53分です。
まだ5時半を過ぎたばかりですが、郡山行きの始発を待っている人たちがちらほら。そんな中、跨線橋を渡って只見線のホームへ急ぎます。
ここから、午前6時ちょうど発の会津川口行きに乗車。その後、会津川口~只見で代行バスに乗車し、只見からは小出行きに乗車して、代行バスを含む只見線全線を乗車しました。
只見線の乗車レポートは、以下の過去記事で公開していますので、よろしければご覧ください。
夏休みで混雑する上越線を最新の電車に乗って南下
小出からは、11時10分発の上越線水上行きに乗車します。やってきた列車はE129系の4両。2年ほど前に、JR東日本の新潟地区に投入された最新の電車です。東京のど真ん中を走っていてもおかしくない見栄えの電車ですね。
お盆休みということもあってか、4両編成にもかかわらず、車内はかなりの混雑。何とか、ロングシート部分に空席を見つけて座ることができました。車内は、家族連れや一人旅(帰省?)と思われる若者が多いようです。
このE129系、最新の電車だけあって、今までこの区間を走っていた115系という国鉄時代の電車に比べると、乗り心地は抜群によいです。騒音や揺れも少ないですし、シートも改善されていて長時間座っていてもお尻が痛くなりません。
ただ、一つ残念なのが、ボックスシートが減ってしまったこと。E129系は3ドアですが、真ん中のドアを境に、車両の半分はボックスシート、残りの半分がロングシート、という作りになっています。115系はドア横を除くとボックスシートだけでしたので、ボックスシートは半分に減ってしまったことになります。
まあ、それでもボックスシートを残しておいてくれたのはありがたいですね。混雑対策と長距離利用者の両方に配慮した設計なのでしょうね。
越後湯沢で途中下車し、さらに南下
11時53分に越後湯沢に到着です。このまま乗っていれば水上まで行けるのですが、少し時間も早いのと、ちょうどお昼の時間でしたので、越後湯沢で途中下車することにしました。
越後湯沢の駅ビル「CoCoLo湯沢・がんぎどおり」にあるお土産屋などを眺めながら過ごします。帰省客のUターンラッシュ真っ只中だったこともあってか、かなりの賑わいでした。北陸新幹線が開業して、乗り換え客が減ってしまった越後湯沢駅ですが、さすがにお盆休みは混雑するようですね。
越後湯沢15時07分発の水上行きに乗車します。またしてもE129系の4両編成。長岡始発の水上行きという長距離を走る列車ということもあってか、かなりの混雑です。何とかドア横の空席を見つけて座りました。
清水トンネルを抜け、ループ線を下ると、40分ほどで水上に到着です。ループ線を眺めたいなと思っていましたが、清水トンネルから出た瞬間に窓ガラスが曇ってしまい断念。トンネル内は気温が低いので、トンネルから出た瞬間に曇ってしまうのですね。しかも、冬季と違って、窓の外側が曇るので、どうにもなりません。
最終ランナーは「たんばらラベンダー号」、485系の特急並みの走りを味わえました!
水上では7分の乗り継ぎで高崎行きに乗り換えます。211系の6両編成でした。ほとんどの乗客が乗り換えたようです。みんな我先にと座席確保に急いでいましたが、4両から6両ということもあって、余裕で座ることができました。
15時53分に水上を発車します。車窓右手に利根川の流れを見ながら15分ほどで沼田に到着。ここで下車します。
沼田からは、「リゾートやまどり」という485系をベースとした車両を用いた「たんばらラベンダー号」に乗車します。
「たんばらラベンダー号」は、沼田駅からバスでアクセスできる「たんばらラベンダーパーク」へのアクセス列車として設定されています。ちょうどラベンダーが開花する7月下旬~8月中旬にかけて、上野~沼田間で運転されているようです。
車内は1+2列のゆったりとした座席配置です。他の列車でいえば、グリーン車レベルの座席が並んでいます。この座席に、青春18きっぷ+指定席券(520円)で乗車できるのですから、おトクな列車ですね。1人用の独立した座席もあるので、一人旅でも気兼ねなく乗車できますね。
各車両の車端部には、フリースペースが設けられています。中には、このような畳敷きのシートもあります。他にも、先頭車には展望室があったり、子供が遊べるキッズルームがあったりと、なかなか乗客を飽きさせない工夫がされています。
駅前のコンビニでビールとつまみを買い込み、早速乗車します。
16時56分に沼田を発車。全車指定席の「たんばらラベンダー号」ですが、当日は満席ですとのアナウンスがありました。ですが、沼田発車時点では3割ほどの乗車。あいにく雨がぱらつく天気でしたので、指定席券を確保したものの、旅行を取りやめた人が多いのかもしれません。客層を見ても、家族連れなどは少なく、中高年夫婦かグループ客、青春18きっぷでの乗り鉄と思われる客がほとんどでした。
吾妻線との接続駅の渋川でかなりの乗車があり、その後、高崎でも乗車があって、8割方の座席が埋まりました。それでも満席には程遠いようです。
高崎では車内清掃とかでしばらく停車。7分の遅延で発車しました。そのせいか、次の停車駅の本庄まで、かなり飛ばしていきました。ベースとなった車両である485系は、国鉄時代の特急型車両でしたが、その当時を彷彿とさせる走りを味わうことができました。
大宮まではほとんど下車はなく、車内は落ち着いた雰囲気に。ビールを飲んで眠くなり、うとうととしながら帰宅したのでした。(おしまい)
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