JR九州は、18歳~24歳の若者限定で九州新幹線や特急列車が最大50%引きで乗車できる「ガチきっぷ」を期間限定で発売します。学生さんや20代前半の方、年末年始の帰省や春休みの旅行にいかがでしょうか? ただし、区間によっては「九州ネットきっぷ」のほうが安かったり、使い勝手が良かったりする場合もあるので要注意です。
※2019.11.18更新(2019-20年冬の発売情報に更新)
最大50%引き! 18歳~24歳限定の割引きっぷ「ガチきっぷ」を発売!
JR九州は、2019-20年の年末年始と、2020年3月に、若者向け(18~24歳限定)の割引きっぷ「ガチきっぷ」を発売します。
- 利用期間
- 2019年12月21日(土)~2020年1月13日(月・祝)
- 2020年3月1日(日)~2020年3月31日(火)
- 発売期間
- 2019年11月21日(木)~2020年1月10日(金)
- 2020年2月1日(土)~2020年3月28日(土)
- 上記期間中、乗車日の1ヶ月前~3日前に発売(当日の発売はなし)
- きっぷの概要
- JR九州内の主要都市間の九州新幹線、特急列車の普通車自由席に乗車できる割引きっぷ(乗車券+特急券)
- 購入時・乗車時に、本人確認・年齢確認ができる証明書が必要
- 発売箇所: JR九州の主な駅、JR九州旅行の窓口、九州内の主な旅行会社
設定区間と料金・割引率は以下のとおりです。
設定区間 | 利用可能列車 | おねだん(割引率) | 通常料金 |
---|---|---|---|
博多~熊本 | 九州新幹線 | 2,620円 (44%引き) | 4,700円 |
福岡市内~鹿児島中央 | 九州新幹線 | 7,850円 (22%引き) | 10,110円 |
福岡市内~長崎 | 特急列車 | 2,550円 (40%引き) | 4,270円 |
福岡市内~佐世保 | 特急列車 | 2,040円 (40%引き) | 3,420円 |
福岡市内~別府・大分 | 特急列車 | 2,550円 (50%引き) | 5,150円 |
熊本~鹿児島中央 | 九州新幹線 | 6,000円 ( 8%引き) | 6,540円 |
北九州市内~熊本 | 特急列車 九州新幹線 | 3,880円 (42%引き) | 6,790円 |
北九州市内~鹿児島中央 | 特急列車 九州新幹線 | 9,110円 (20%引き) | 11,510円 |
詳しくは、JR九州のニュースリリースをご覧ください。
区間によっては「ガチきっぷ」より「九州ネットきっぷ(早得)」のほうが有利!
40%~50%引きの区間がかなりあるので、激安のきっぷに見えますが、JR九州にはかなり割引率の高い「九州ネットきっぷ」があります。「九州ネットきっぷ」の早特3(3日前までに購入)、早特7(7日前までに購入)と比べると、「ガチきっぷ」をどういうときに利用すべきかが見えてきます。
設定区間 | ガチきっぷ (自由席) | 九州ネットきっぷ (普通車指定席) |
---|---|---|
博多~熊本 | 2,620円 | 3,060円(早得3) 2,620円(早特7) 2,390円(早特7・つばめ限定) |
福岡市内~鹿児島中央 | 7,850円 | 8,760円(早得3) 7,850円(早特7) |
博多~長崎 | 2,550円 | 2,550円(早特3) 2,340円(早特7) |
博多~佐世保 | 2,040円 | 2,040円(早特3) |
博多~別府・大分 | 2,550円 | 2,550円(早特3) |
熊本~鹿児島中央 | 6,000円 | 6,000円(早特7) |
小倉~熊本 | 3,880円 | 4,920円(当日) |
北九州市内~鹿児島中央 | 9,110円 | 10,480円(当日) |
たいていの区間で、「九州ネットきっぷ」の早特3または早特7で、同じ値段の割引きっぷを購入することができます。しかも、「ガチきっぷ」は自由席限定なのに対して、「九州ネットきっぷ」は、上記値段で指定席に乗車可能です。
「ガチきっぷ」は、3日前までに購入する必要があるので、条件としては「九州ネットきっぷ 早特3」と同じです。
九州新幹線の区間で設定されている「ガチきっぷ」(博多~熊本・鹿児島中央など)は、「九州ネットきっぷ 早特7」と同じ価格なので、3日前まで同じ値段で購入できるというメリットはあります。ただし、自由席限定です。
一方、在来線特急列車の設定区間(博多~長崎・佐世保・別府・大分など)は、「早特3」と同じ価格なので、指定席に乗車できる「九州ネットきっぷ 早特3」のほうが有利でしょう。
「ガチきっぷ」のメリット・デメリットは?
それでは、「ガチきっぷ」はどんなときに利用すればよいのでしょうか? 同じような値段の「九州ネットきっぷ」と比較したときのメリット・デメリットを考えてみましょう。
「ガチきっぷ」は指定席が満席でも利用可能!
「ガチきっぷ」は自由席限定ですので、指定席が満席でも発券してもらえます。一方、「九州ネットきっぷ」は、当日まで購入可能なものは自由席の設定がありますが、「ガチきっぷ」と同じ価格で購入できる早特3・早特7などは、指定席が確保できないと発券してもらえません。(当日用の「九州ネットきっぷ」は自由席の設定もあり)
つまり、年末年始や連休などの繁忙期に、指定席が満席になってしまった場合でも、「ガチきっぷ」であれば「九州ネットきっぷ」の早特3や早特7と同じ価格で自由席を利用することができます。
「ガチきっぷ」は席数の制限なし!
「九州ネットきっぷ」は、席数限定の割引きっぷです。列車毎に発売する席数が決まっているため、空席があったとしても、割引料金で購入できない場合があります。
「ガチきっぷ」は自由席用ですので、席数の制限はありません。(その代り、座席が確保できる保証もありませんが)
「ガチきっぷ」は窓口購入が必要!
「ガチきっぷ」は、インターネットでの予約や購入ができず、駅の窓口などでの購入が必要です。3日前までに購入する必要がありますので、九州にお住まいの方はともかく、九州へ旅行にやってくる場合には、いつ購入するかが問題になりそうです。
青春18きっぷなどで九州内を旅行し、博多などへ戻るときに「ガチきっぷ」を利用するというのがよさそうです。
もっとも、前述の通り、「九州ネットきっぷ」の早特3や早特7と金額的には大差がありません。指定席が確保できるのであれば、3日前(または7日前)までに「九州ネットきっぷ」をインターネットで予約しておき、九州にやってきたときに窓口で受けとることができます。この点は、インターネットで予約・購入ができる「九州ネットきっぷ」のほうが有利ですね。
以上、九州新幹線・特急列車が最大50%引きになる「ガチきっぷ」をご紹介しました。18歳~24歳限定の割引きっぷですが、年末年始や春休みに九州の旅行に利用してみてはいかがでしょうか?
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