2018年最後の乗り鉄旅は、日帰りで北総・鹿島方面へ。成田線・鹿島線と乗り継いで、鹿島神宮を参拝したあとは、鹿島臨海鉄道の旅を楽しみましょう。
高架・非電化の鹿島臨海鉄道の広々とした車窓を楽しむ
前回の旅行記はこちら↓
水郷の町、佐原での散策を終え、鹿島線で鹿島神宮へ。その後、鹿島神宮の参拝を済ませ、鹿島神宮駅に戻ってきました。
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線は、JR線ではないため、青春18きっぷでは乗車できません。自動券売機で、大洗までの1,280円の乗車券を購入します。
…と、よく考えたら、次の駅、鹿島サッカースタジアム駅まではJR鹿島線なのでした。鹿島神宮~鹿島サッカースタジアムの一駅間は、青春18きっぷで乗車できたのですね。鹿島サッカースタジアム~大洗間の乗車券は1,090円。190円余分に払ってしまったようです。
でも、鹿島サッカースタジアムからのきっぷを、鹿島神宮で買うことはできるのでしょうかね? 鹿島サッカースタジアム駅は臨時駅で、サッカーの試合がないときは、列車は停車しないのですが…。
高架ホームにあがると、2両編成の列車が入線してきました。2016年に投入された新型車両8000形です。
残念ながら、車内はロングシートですが、一人1ボックス、ならぬ、一人1ロングシート、よりも空いています。2両目の車両の最後尾の座席に陣取りました。14時26分、鹿島神宮を出発しました。
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線は、比較的新しい路線なので、高架の区間が多く、踏切がほとんどありません。非電化のため、架線や架線柱もなく、ご覧のとおり、とても広々とした車窓を眺めることができます。
海から1km以上内陸側を走るため、残念ながら、車窓から鹿島灘(太平洋)を眺めることができないのですが、代わりに、北浦(霞ヶ浦を構成する湖の一つ)や涸沼などの湖沼を見ることができます。
車窓に広がる農地や湖を眺めていると、あっというまに大洗に到着です。
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線の詳しい乗車レポートは、以下の記事をご覧ください。
大洗サンビーチで冬の夕陽を眺める
大洗着は15時26分。一年で最も日が短い時期ですので、既に夕方の雰囲気ですが、大洗では途中下車して海まで行ってみましょう。
鹿島臨海鉄道の本社も入る大洗駅の駅舎です。駅の中は、どこを見ても「ガールズ&パンツァー」推しでした。
大洗駅の前の道を10分ほど、海のほうへ歩いていくと、こんなタワーが見えてきます。「大洗マリンタワー」ですね。高さ55メートルの展望台から、太平洋を見渡すことができます。
…が、すでに年末年始休暇に入ってしまっていたようで、この日は休館でした。展望台に登れるのなら、ここだけ見て駅に戻ろうと思っていたのですが、こうなったら海岸まで行くしかありません。
さらに歩くこと15分、大洗の海水浴場、「大洗サンビーチ」までやってきました。
真冬の海水浴場ですので、誰もいないのかと思いきや、犬を散歩させている人など、地元らしき方を何名か見かけました。
夕方の海に、釣り人が一人。
この日は、数年に一度クラスの寒波がやってきていたのですが、意外にも波は穏やかで、風もほとんどなく、凪の状態でした。
大洗サンビーチの隣には、大洗港フェリーターミナルがあります。停泊しているフェリーは、大洗~苫小牧を結ぶ商船三井フェリー「さんふらわあ」ですね。
もう15年くらい前になりますが、北海道旅行から帰京するときに利用したことを思い出しました。
駅へ戻る途中、大洗マリンタワーの近くから、マリンタワーとフェリーを一緒に撮ってみました。ちょっとフェリーがわかりづらいですね。
夕暮れの大洗鹿島線で水戸へ
大洗駅に戻ってきました。すでに日は沈み、夕闇が迫ってきました。この時間帯の駅は、雰囲気があっていいですね。
乗車したのは、転換クロスシートが並ぶ旧型の6000形気動車。やっぱり、汽車旅はクロスシートがいいですね。16時59分、大洗始発の列車です。
高架の車窓からは、夕焼けから暗闇に覆われていく関東平野が見渡せました。
水戸まではわずか15分ほど、17時15分に到着。JR線と同じホームの8番線に到着しました。
常磐線のグリーン車で帰宅
最後は、常磐線のグリーン車で帰宅します。17時32分、水戸始発、上野行きの普通列車に乗車します。
この列車の5分前に、特急ひたちが発車していったためか、こちらのグリーン車はガラガラです。特急なら上野まで1時間ちょっとなのに対して、普通列車は約2時間。特急券は1,550円、普通列車グリーン車は980円。この差なら、特急に乗ってしまう人が多いですね。
もっとも、青春18きっぷで旅をしている私には、特急に乗るという選択肢はありません。VIEWカードでためたJRE POINTを利用して、普通列車用グリーン券をもらったのでした。期間限定で600ポイント(600円相当)なのでお得です。
既に日は暮れて、景色を見ることもできないので、優雅に(?)コーヒータイムを楽しみます。
上野には19時34分に到着。グリーン車はがらがらのまま、ゆったりとした汽車旅を楽しんだのでした。(おわり)
以上、「北総・鹿島 青春18きっぷ日帰り旅」の旅行記でした。日帰りですが、鹿島線や鹿島臨海鉄道(大洗鹿島線)の乗車、佐原での散策、鹿島神宮への参拝、大洗での散策など、かなり欲張った旅となりました。久々に北総・鹿島エリアを旅しましたが、首都圏にもまだまだ良いところはたくさんありますね。
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