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三セクとローカル線を乗り継ぐ旅、立山連峰・日本海・姫川と車窓の変化が楽しめる区間です! ~2018冬 飛騨・信州一周の旅(7)~

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青春18きっぷの旅、三日目は早朝の富山からスタートです。三セク路線(旧北陸本線)とJRのローカル線を乗り継いでいきます。

あいの風とやま鉄道の521系、クロスシートで快適な汽車旅!

早朝の富山駅。券売機で1520円の乗車券を購入します。

富山からは、北陸本線から転換された第三セクターの「あいの風とやま鉄道」(富山県)と「えちごトキめき鉄道」(新潟県)に乗車するため、青春18きっぷが使えないのですね。北陸新幹線開業前までは青春18きっぷで乗車できた区間なので、青春18きっぷ利用者にはちょっと辛いですね。

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あいの風とやま鉄道の521系電車 新しい電車は乗り心地も抜群です

富山から乗車するのは、521系の4両編成です。元はJR西日本の車両ですが、三セク化に伴って、あいの風とやま鉄道に引き継がれました。ご覧のとおり新しい車両なので、乗り心地も快適です。

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乗り鉄には嬉しいクロスシートの車両です

車内はクロスシートが並びます。これもまた乗り鉄には嬉しいですね。

泊(とまり)行きの普通列車は、6時52分に富山駅を出発。平日なので朝ラッシュの時間がそろそろ始まる頃ですが、富山から遠ざかる方向へ向かう列車なので、ラッシュとは逆向きなのでしょう。4両編成がもったいないくらいガラガラです。1両に数人の乗車といった感じです。

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車窓右手には雪をかぶった立山連峰が望めます

このあたりの車窓の見どころは、右側(南側)に見える立山連峰でしょう。3000メートル級の山々が連なる日本有数の山脈ですが、単に標高が高いだけでなく、立山連峰から日本海まではたった30kmほど。海からこれほど近いところに3000メートル級の山脈があるのは、世界的にも珍しいのだそうです。

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反対側はすぐ日本海、山と海が近いのがこの地域の特徴です

こんな景色がずっと続きます。黒部川を渡る手前あたりが、山に最も近いでしょうか。

車内は通学の高校生が少し乗り降りしたくらいで、ずっとガラガラのまま。7時39分に終点の泊に到着しました。

電化区間を気動車が走る、えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン

泊駅からは、えちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインの直江津行きに乗車します。あいの風とやま鉄道線との境界駅は、二駅先の市振(いちぶり)駅なのですが、運行上は、この泊駅で列車の系統が分離されています。

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えちごトキめき鉄道の列車は単行(1両)の気動車

泊で乗り継ぐえちごトキめき鉄道の列車は、単行の気動車です。ET122形という車両で、JR西日本のキハ122形をベースに新製されたものです。

旧北陸本線の区間なので、全線で電化されているのですが、「日本海ひすいライン」(市振~直江津)の列車はすべて気動車。路線の西側が交流電化、東側が直流電化となっていて、電車を走らせるには両方の電化方式に対応した「交直流電車」という、ややお高い車両が必要なことや、閑散区間であることなどから、えちごトキめき鉄道に移管されたタイミングで、すべて気動車での運行になってしまいました。

もっとも、先ほどまで乗車してきた521系電車は、その「交直流電車」なのですけどね。本来は、これから先に乗車するような区間を走るためにある車両なのですが…。県ごとに鉄道会社が分離されてしまった弊害でしょうか。一つの会社になっていたら、こんなことにはならなかったと思うのですけどね。

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泊駅の縦列停車 結構近くに止まるのですね

泊駅では、乗り換えの利便性を図るためか、同じホームに縦列に列車が停車します。後ろが先ほどまで乗車してきたあいの風とやま鉄道の電車、手前がこれから乗車するえちごトキめき鉄道の車両です。ホームを前のほうに歩いていけば乗り換えができます。

さて、気を取り直して、直江津行きの列車に乗り込みます。7時51分に泊を出発しました。

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「日本海ひすいライン」の名前の通り、日本海の車窓が見どころです

日本海ひすいラインの車窓の見どころは、何と言っても日本海です。日本海の海岸線のすぐ近くを通りますので、上の写真のような景色が見られます。

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日本海の上空には青空がのぞいていました

冬の日本海なので、きれいに晴れ渡ることは少ないのですが、それでも少し青空がのぞいていました。もくもくとした雲は入道雲の残骸でしょうか。太平洋側では入道雲(積乱雲)が出るのは主に夏ですが、日本海側では冬なのですよね。日本海側に大雪をもたらす雲ですね。

こんな日本海の車窓を眺めていると、あっという間に糸魚川に到着しました。ここで下車します。

険しい地形をそろりと走る大糸線に乗車 姫川の車窓はおすすめです!

糸魚川では改札をいったん出て、青春18きっぷに日付印を押してもらいます。ここからは、JRの路線に乗車するので、ようやく青春18きっぷを利用できるのです。

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JR西日本のキハ120形 バスのような折扉が特徴です

大糸線のホームへ行くと、まだ出発まで30分近くあるのに、大糸線の列車が入線していました。高山本線の猪谷から乗車したのと同じJR西日本のキハ120形の単行気動車です。色が違いますけどね。

大糸線は、長野県の松本と新潟県の糸魚川を結ぶ路線です。途中の南小谷(みなみおたり)より北側がJR西日本の管轄で非電化路線、南側がJR東日本の管轄で電化路線です。乗車した列車は、南小谷行きです。

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通勤通学にも旅行にも対応できる座席配置です

車内は半分ボックスシート、半分ロングシートです。もちろん、ボックスシートの窓側に陣取ります。この写真だとガラガラに見えますが、発車時刻までには半分くらいの座席が埋まるほどになりました。

8時52分、糸魚川を出発します。すぐ左にカーブし、内陸へと入っていきます。糸魚川の市街地や住宅街を抜けると、車窓の左側に川が見えてきます。

姫川は、長野県の白馬村あたりを源流とする一級河川で、新潟県糸魚川市で日本海に注いでいます。全長で60kmほどと、それほど長い川ではないのですが、地形が険しいところを流れていることもあって、たびたび洪水被害を引き起こしています。そのたびに大糸線が長期間運休になってしまうのです。

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大糸線は日本海に注ぐ姫川に沿って進みます

大糸線は、姫川に沿ってゆっくりと進みます。本当にゆっくりで、制限時速25kmのところもあります。護岸工事がなされているところが多く、崖と川の間にある狭いところを、大糸線は慎重に走っていきます。

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平岩駅付近は沿線では随一の集落がありました

途中、唯一、集落や町が形成されているのが平岩駅の周辺です。といっても、廃屋のような建物も目立ちます。糸魚川~平岩の列車も設定されていますので、おそらく需要があるのではないかと思いますが、調べてみると、1日の乗降客数は10名以下。この列車からも誰も下車しませんでした。

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姫川を何度も渡ります

再び姫川を渡り、車窓に建物が増えてくると、間もなく終点の南小谷に到着です。

糸魚川から1時間ちょっとの汽車旅。姫川が造る険しい地形はなかなか見ごたえがあります。よくこんなところに鉄道を敷いたなぁ、と思わざるを得ません。

そういえば、驚いたことに、この列車、途中駅での乗降はゼロ。糸魚川で乗車した全員が、終点の南小谷まで乗りとおしたのでした。列車本数も輸送密度も少ない大糸線北部。三江線の次の廃止ターゲットにならないことを祈ります…。

普通列車の旅はまだまだ続きます(つづく)。

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