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気仙沼線・大船渡線BRT・三陸鉄道南リアス線を乗り継いで盛岡へ ~被災路線をたどる青春18きっぷ旅(3) 2019冬~

旅行記
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1日目は、上野から常磐線をひたすら北上、仙台から仙石東北ラインに乗り継いで、石巻までやってきました。2日目は、三陸海岸沿いをさらに北上していきます。

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早朝の列車で前谷地へ

昨晩は石巻に宿泊。1日目の旅の様子は、以下の記事をご覧ください。

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2日目は、例によって早朝の列車で石巻を出発します。これに乗らないと、このあとの計画が大きく狂ってしまうので、頑張って早起きしたのでした。

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早朝の石巻駅で出発を待つ石巻線の列車

石巻06時51分発の石巻線 古川行きに乗車します。土曜日の早朝ということもあって、乗客はまばら。学校は休みだと思いますが、部活動があるのか、学生さんがまばらに乗っている程度です。

列車は、JR東日本の非電化区間ではおなじみの気動車、キハ110系の4両編成です。この乗客数で4両編成は過剰ですが、おそらく運用の都合でしょう。終点の古川で切り離されて、一部は陸羽東線の列車にでもなるのでしょう。

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石巻線の車内はガラガラ!

車内はこの通りガラガラ。途中駅からの乗客も少なく、ほとんど空気輸送のまま、7時11分に前谷地(まえやち)に到着しました。

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前谷地から気仙沼線へ

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冬の朝を迎えた前谷地駅

前谷地駅は、石巻線(小牛田~女川)の途中駅ですが、気仙沼線が分岐する駅でもあります。写真の向こう側が小牛田方面、手前が石巻方面で、写真には写っていませんが、一番右側にある3番線から、気仙沼線の列車が発車します。

住所は石巻市ですが、市庁舎がある市街地からはかなり離れています。田舎ののどかな乗換駅といった趣で、なかなかいい雰囲気です。

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朝日を浴びながら出発を待つ気仙沼線の列車

朝日を浴びながら出発を待つ気仙沼線の列車。キハ110系の1両です。こちらも車内はガラガラ。余裕で1ボックスを占有できます。

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柳津到着直前、川幅の広い北上川を渡ります

07時33分に前谷地を発車。石巻線の線路と分かれて北へ進路をとります。途中駅での乗降はほとんどなく、川幅の広い旧北上川を渡ると、07時56分、終点の柳津(やないづ)に到着です。

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新たに整備された柳津駅の乗り場から気仙沼線BRTに乗車!

気仙沼線は、本来は前谷地~気仙沼間の路線ですが、ここ柳津から気仙沼までは、BRT(バス高速輸送システム)での運行となっています。

2011年の東日本大震災の津波により甚大な被害を受けてしまったため、鉄道での復旧をあきらめ、鉄道の路盤やトンネルなどをそのまま活用してバス専用道を整備。BRTとして復旧したというわけです。

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柳津駅では鉄道からBRTへ乗り換え

柳津駅で鉄路は途切れていますが、その向こうに停車しているBRTに乗車して、先へ進みましょう。

気仙沼線BRTの乗車の様子は、以下の記事で詳しくレポートしています。

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気仙沼9分乗り換えで大船渡線BRTへ!

柳津からタップリ2時間もBRTに乗車して、10時ちょうどに気仙沼駅に到着しました。

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気仙沼で大船渡線BRTに乗り換え

次は、大船渡線BRTに乗車。乗り継ぎの時間はたった9分! トイレを済ませて、急いでBRTに乗車したのでした。

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復興のシンボル「奇跡の一本松」へ

途中、「奇跡の一本松」駅で下車。10分ほど歩いて、海岸の近くにある奇跡の一本松を見に行きました。

震災を忘れないために、そして、震災からの復興のシンボルとしての「奇跡の一本松」。震災から8年が過ぎた今でも、周囲は更地のままです。少しでも早く復興が進むことを願わずにはいられません。

大船渡線BRTの乗車レポートは、以下の記事をご覧ください。

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盛駅でランチ休憩

大船渡線BRTの終点、盛駅には、11時57分に到着。ちょうどお昼時ということで、乗り継ぐ列車を1本見送って、ランチにしました。

盛駅から駅前の道路を10分ほど歩いたところにあるお蕎麦屋さん「千秋庵」へ。蕎麦が食べたかったので、BRTの中で食べログで探していたのでした。

駅前の通りから、少し脇道に入ったわかりにくいところにあるのですが、お昼時ということもあってか、かなりお客さんが入っていました。みな地元の方のようで、家族連れや老夫婦が多かったですね。地元の方に愛されているお蕎麦屋さん、という感じです。

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盛のお蕎麦屋さん「千秋庵」の天ざる蕎麦

注文したのは天ざる蕎麦。比較的コシのあるお蕎麦に、揚げたての天ぷら。何も言うことはありません(笑)

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小さな三陸鉄道の駅舎と、立派なJRの駅舎

おなかも膨れたところで、盛駅に戻ってきました。

左側のかわいい建物が三陸鉄道の駅舎、右側の立派な建物がJR東日本の駅舎です。盛駅に乗り入れているのは、三陸鉄道は鉄道、JR東日本はバス(BRT)なのですが、JR東日本のほうが大きな駅舎ですね。

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三陸鉄道南リアス線でのんびり旅

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三陸鉄道南リアス線の気動車は1両

ずっとBRTの旅が続いていましたが、ここから鉄道の再び鉄道の旅へ。13時17分発の南リアス線釜石行きに乗車します。WAONラッピングの気動車ですね。

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南リアス線随一の絶景区間、吉浜湾

三陸海岸沿いに走る南リアス線の一番の見どころは、吉浜湾です。トンネルと入り江のが繰り返される車窓の中で、随一の絶景区間です。吉浜湾が一番よく見えるポイントで、徐行してくれました。

三陸鉄道南リアス線の車窓については、以下の乗車レポートをご覧ください。

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午後の南リアス線は、車内が閑散としていました。列車ものんびり走りますが、車内の時間ものんびりとしたものでした。

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快速「はまゆり」でループ線を堪能!

釜石駅には14時10分に到着。次は、釜石線の快速「はまゆり6号」に乗車します。

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快速はまゆり6号は堂々の4両編成!

釜石線のホームへ急ぐと、列車は既に入線していました。それもそのはず、乗り継ぎ時間は8分しかありません。今回の青春18きっぷ旅は、乗りたい路線や列車が多かったので、乗り継ぎがかなりタイトです。

14時18分、釜石駅を発車します。快速はまゆりには指定席があり、指定席は特急のようなリクライニングシートです。乗車時間が長いので、指定席を奮発したのでした。

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オメガループでこれから走る鉄橋を見上げる

釜石線の一番の見どころ「オメガループ」。オメガ(Ω)の形をしたループで、高度をかせいでいきます。そのせいで、これから走る線路を(あるいは、さっき走ってきた線路を)車窓から見ることができます。Googleマップと車窓を見比べながら乗っていると、楽しいですよ。

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快速はまゆり6号は、雪景色の東北本線を爆走!

途中、雪が降ってきたりと、天候の変化が目まぐるしかったですが、花巻から東北本線に入ると晴れ間が見えてきました。東北新幹線の乗り換え駅の新花巻で大半の乗客が下車。車内ががらがらになった快速「はまゆり」は、東北本線を爆走します。

16時40分、盛岡駅に到着しました。

釜石線「快速はまゆり」の乗車レポートは、以下の記事をご覧ください。オメガループについても、詳しく紹介しています。

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最後は東北新幹線「やまびこ」のグリーン車を奮発!

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盛岡から「やまびこ56号」で帰京

自宅(東京)から丸二日間かけて、ひたすら北上して、ようやく盛岡までやってきました。今回の旅の最後の列車は、東北新幹線「やまびこ」です。丸二日間かけてやってきた距離を、3時間で戻してくれます(笑)

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やまびこのグリーン車を奮発します

やまびこ56号のグリーン車に乗車します。グリーン車にするつもりはなかったのですが、指定席が満席だったので、やむを得ず(?)グリーン車を奮発したのでした。お正月明けの週末ですが、第二の(?)Uターンラッシュの日らしく、指定席は軒並み満席でした。

まあ、ここまで、旅費は、青春18きっぷ二日分+三陸鉄道の乗車券くらいしかかかっていないので、最後くらい贅沢をしてもいいでしょう。

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やまびこ(E2系)グリーン車の座席

新幹線のグリーン車に乗るのは久しぶりです。さすがに座席はゆったりしていて、これなら3時間乗っていても、まったく苦痛ではありませんね。

18時40分に盛岡駅を発車。仙台までは各駅停車です。

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旅の終わりを祝って乾杯!

盛岡駅の売店で売れ残っていた幕の内弁当と銀河高原ビールで乾杯! 暗くなった車窓を眺めながら、帰京したのでした。(おわり)


以上、『被災路線をたどる青春18きっぷ旅』の旅行記でした。震災からの復興の途上にある三陸地方ですが、着実に復興が進んでいるところ、遅々として進まないところなど、地域によって差が出てきているように感じました。2019年3月には、宮古~釜石間の鉄道も再開することですし、復興応援の意味も込めて、また訪れてみたいと思います。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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コメント

  1. ho8810 より:

    ひさ(kz_hisa) (id:kzlife)さん
    こんばんは!
    長旅お疲れさまでした。
    のんびりローカル線いいですね。
    しかし、本当に新幹線は偉大ですね。距離を縮めてくれます。

  2. kzlife より:

    ハヤトさん、こんばんは。
    コメントありがとうございます!
    東北地方は、のんびり旅をするのに適したローカル線が多いですね。
    2日間かけて、ようやく盛岡までたどり着いたと思ったら、3時間後には東京ですからね。
    18きっぷで旅をしていると、新幹線の速さを思い知らされます(笑)

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