2018年夏の青春18きっぷシーズン、例年どおり、青春18きっぷを1枚購入しました。猛暑が続くこの夏ですが、涼を求めて海の見える路線がある房総半島へ。日帰りですが、途中、観光にも時間を割くことにしました。
上野東京ライン・横須賀線で久里浜へ
房総半島へ向かうのですが、まずは上野東京ラインで久里浜を目指します。
例によって早朝のスタート。自宅最寄り駅で午前6時過ぎの電車に乗車、上野東京ラインの列車に乗り継ぎます。久里浜まで乗り換えも含めて2時間弱の行程となるので、例によってグリーン車へ。JRE POINTで交換した普通列車グリーン券を活用します。
尾久車両センターには四季島がいました。どうやら次の出動に向けてお掃除中のようです。
四季島より気になったのはこちら。E257系が3編成ほど停車しているのが見えました。E353系の投入によって押し出された格好のE257系ですが、東海道線への転用が発表されています。
7時25分に到着した戸塚で、後続の7時30分発の久里浜行きの横須賀線に乗り換えます。東海道線から横須賀線に乗り換えるわけですが、横浜でも大船でも構わないのですが、戸塚は同じホームで乗り換えができるので便利ですね。
グリーン券を持っているので、もちろんグリーン車へ。E217系のグリーン車は久しぶりです。がらがらだったので、天井が広くて個室感覚の平屋部分に陣取ってみました。
大船で東海道線と分かれると、幹線からローカル線の雰囲気に。逗子では前より4両を切り離すために6分停車。せっかくなので切り離し作業を見に行ってきました。
逗子駅の行先表示版には、「まえ4両切りはなし」「15両→11両」と表示されていました。なかなか親切ですね。
トンネルに前後を挟まれてホームが短いために1両分のドアが開かない田浦駅や、横須賀港に停泊する艦船が車窓からも見える横須賀駅など、なかなか見どころの多い路線ですね。8時14分、定刻どおりに久里浜駅に到着です。
東京湾フェリーで房総半島へ!
京急久里浜駅まで5分ほど歩き、駅前のバス停から久里浜港行きの路線バス(京急バス)に乗車。10分ほどで久里浜港フェリーターミナルに到着しました。
房総半島に向かうのに三浦半島を南下していたのは、東京湾フェリーに乗るためでした。以前、金谷港から久里浜港へは乗船したことがあったのですが、逆向きは初めて。
自宅からであれば、JRで内房線へ向かったほうが時間的には早いのですが、天気がよく東京湾を行き交う船がよく見えるのではと思い、東京湾フェリーを利用するルートにしたのでした。↓のようにブログ記事のネタにもなりますしね。
東京湾フェリーの乗船から、船内の様子、甲板からの景色などは、上の記事をご覧ください。
東京湾フェリーは、大人片道720円で乗船できますし、金谷港~浜金谷駅は徒歩圏内、久里浜港~京急久里浜駅・JR久里浜駅もバスで10分程度と、比較的利用しやすいので、首都圏の乗り鉄旅とは相性抜群です。
鋸山ロープウェイで鋸山山頂へ
金谷港で下船したあとは、フェリーからもよく見えた鋸山へ。金谷港からは徒歩で12分ほどでしょうか。道も単純ですし、案内の看板も出ているので、迷うことはありません。
鋸山ロープウェイは、鋸山の山麓と山頂をわずか4分で結びます。
往復の乗車券を購入すると、なんと硬券ではないですか。改札では入鋏してくれますが、上りと下りでは形が違いました。なかなか細かいところにこだわりがあって、うれしくなりますね。
鋸山ロープウェイと、鋸山山頂での散策の様子は、上記の記事をご覧ください。
鋸山は標高329メートルと低い山ですが、海からすぐのところにあるため、山頂からの眺めは予想をはるかに超える絶景した。房総半島の海岸線や、浦賀水道の向こうの三浦半島、それに、天気が良ければ富士山まで見ることができます。
鋸山は、山全体が「日本寺」というお寺の境内になっていて、大仏や地獄のぞきといった見どころが点在しています。すべてまわると1時間半くらいかかりますが、鋸山山頂からの絶景を眺めるのであれば、ロープウェイ山頂駅の山頂展望台(山頂駅からすぐ)、地獄のぞきと山頂展望台(山頂駅から徒歩15分ほど、日本寺の拝観料600円が必要)だけでも訪れることをおすすめします。
山頂を少し散策したあと、ロープウェイで下山しますが、風が強くなってきたということで、ロープウェイに金属の重し?のようなものを積み込んでいました。ゴンドラ自体を重くして、強風で揺れないようにしているのですね。
浜金谷から再び青春18きっぷの旅へ
鋸山ロープウェイや金谷港からの最寄り駅、浜金谷駅までは徒歩10分弱。浜金谷駅の駅舎は、屋根が水色で、海辺の駅に似合いますね。
浜金谷駅は、千葉県、房総半島の東京湾側を走る内房線の駅です。上の写真のように、内房線は単線で、列車は駅で行き違いを行います。
浜金谷を13時12分に発車する館山行きの普通列車に乗車。209系という、以前は京浜東北線を走っていた車両です。現在は、一番前と一番後ろ(運転台のある車両)はボックスシートになっています。
乗車した列車は6両編成。車内はかなり空いていて、ちょっと輸送力が過剰ではないかと心配になるほどです。せっかくなので、一番後ろのボックスシートの車両へ。でも、残念ながらボックスは埋まっていたので、ドア横の二人掛けの座席へ。
13時36分に終点の館山駅に到着。再び、209系の安房鴨川行きの列車に乗り換えます。今度は4両編成、しっかりボックスシートを確保しましたが、車内はがらがらでした。
そういえば、房総半島の209系には、ドアを開閉するボタンがついていないのですよね。この日は猛暑だったので、長時間停車の駅では、4ドアのうち3つを締め切っていました。東北など冬が寒い地域のローカル線の普通列車には、必ずドア開閉ボタンがついていますが、これからは猛暑になる地域にも必要かもしれませんね。
14時ちょうどに館山を出発。館山からは、房総半島の南端を横切るため、少しの間、内陸部を走ります。これまで、ときおり車窓から見えていた海は見えなくなり、田園風景が広がります。
その後は、安房鴨川までは外房の海岸線に沿って走ります。路線名は「内房線」ですが、この区間は東京湾ではなく太平洋に面した外房ですね。
14時44分に終点の安房鴨川駅に到着。冷房の効いた列車から降りると、もわっとした湿気を帯びた熱風が吹いてきます。このあたりは35度を超えるような猛暑にはならないですが、海に近いので、湿気がすごいですね。
臨時快速「ブルーオーシャン外房」に初乗車
安房鴨川からは、7月下旬にだけ4日ほど運転される、臨時快速「ブルーオーシャン外房」号に乗車します。
快速「ブルーオーシャン外房」は、大宮~安房鴨川間を、東北貨物線、武蔵野線、京葉線、外房線経由で結ぶ臨時列車です。大宮や武蔵野線沿線から南房総への観光客向けの列車ですね。
安房鴨川から東京近辺まで直通する列車は、ふだんは特急列車しかありません。青春18きっぷ+座席指定券で乗車できる「ブルーオーシャン外房」の指定席が確保できたので、利用することにしたのでした。
以前は、「ニューなのはな」という観光列車用の車両で運転されていたのですが、現在は185系で運転されています。
この185系に乗車できるのもあとわずか。ということで、先週の特急「はまかいじ」に続いて、185系に長時間の乗車です。
この日は、早起きして、猛暑の鋸山を散策したりして、かなり疲れていたので、「ブルーオーシャン外房」に乗車したあとは、おとなしく休んでいました。
乗客は、観光客や輪行客が目立ちました。客層からすれば狙い通りといったところでしょうか。
3時間以上もかけて、ようやく終点の大宮に到着。途中、御宿を出たあたりでほぼ満席になりましたが、蘇我や海浜幕張、武蔵野線の各駅で少しずつ下車があり、大宮まで乗り通したのは3割程度でした。
交通費まとめ
今回の青春18きっぷ日帰り旅の交通費です。
用途 | 金額 |
---|---|
青春18きっぷ1日分 | 2,370円 |
ブルーオーシャン外房 指定席券 | 520円 |
京急バス(京急久里浜駅→久里浜港) | 195円 |
東京湾フェリー(久里浜港→金谷港) | 720円 |
鋸山ロープウェイ(往復) | 930円 |
鋸山・日本寺拝観料 | 600円 |
合計 | 5,335円 |
ということで、合わせて5000円ちょっとでした。
JRに乗車した区間は以下のとおりで、青春18きっぷ利用で1,312円安くなりました。
- 自宅~久里浜: 1,414円
- 浜金谷~大宮~自宅: 2,268円
東京湾フェリーでかなりショートカットした割には、結構お得になっていますね。
以上、房総半島一周 青春18きっぷ日帰り旅 ~東京湾フェリーと鋸山を楽しむ旅~ でお届けしました。首都圏在住の方であれば、今回のルートは、青春18きっぷでの日帰り旅行におすすめです。
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