元町公園を観光した後は、教会の並ぶエリアをぶらぶらしながら、函館山ロープウェイ乗り場まで向かいます。もうすぐ夕方ですし、ここまで来たら久々に函館山からの夜景を眺めたい! というこで、函館山ロープウェイに乗りました。
坂の町 元町散策
元町公園から、坂の上を横に進むように細い道を歩いていきます。観光客が大勢散策しています。さすがに函館の観光スポットが集まる元町です。しばらくすると、坂の町 元町のシンボルともいえる「八幡坂」に到着します。八幡坂は映画やCMでも有名な坂ですね。
並木の続く坂も適度な傾斜で美しいですが、坂の向こうに函館港と函館湾、さらに摩周丸までも見渡せるこのロケーションが素晴らしいですね。観光客の写真撮影スポットになっているようですが、普通の道路なので、クルマには注意しましょう。
八幡坂からすぐのところに、こちらも函館元町の名所「函館ハリストス正教会」に到着します。1858年にロシア領事館が函館に初めて設置された際に、付属聖堂として建てられたものだそうです。日本最古のロシア正教会としても有名です。
外から眺めただけですが、日の暮れかかった空に聖堂が美しく映えます。「主の復活聖堂」というそうで、重要文化財に指定されています。
ハリストス正教会から少し行くと、幅の狭い坂があります。「大三坂」という坂ですが、ちょうどきれいに紅葉していました。八幡坂に比べるとかなり狭いですが、その分、道の両側の紅葉した並木の存在感がありました。
こちらは「二十間坂」です。その名の通り、二十間=約36メートルの幅がある広い坂です。明治時代に函館の大火があったそうですが、その後に火事を食い止めるられるように道幅の広い坂が作られたとのことです。確かにこれだけの幅があれば、道の反対側へは延焼しないでしょうね。
いざ、函館山へ
函館山ロープウェイの乗り場までやってきました。時刻は16時。日没は16時28分、夜景が見られるのは16時55分頃からという掲示がありました。少し早いですが、空いているうちにロープウェイで函館山に上ることにしました。
函館山の展望台まで上がりましたが、風が強くてとても寒い! このまま日没まで外で待っていると凍えてしまいそうなので、建物の中から夕暮れの夜景を眺めることにします。
黄昏時の夜景です。ガラス越しの撮影なので、少し背景が映り込んでしまっていますが気にしないでください。時間とともに暗くなり、街灯りが増えていく様子がよくわかります。
いよいよ暗くなり、きれいな夜景が見えてきました。すっきりとした晴れではないですが、気温が低く霧が出るような天気でもないので、夜景はとてもきれいに見えました。
気がつくと、展望台は観光客で大賑わいです。黄昏時から夜景になるこの時間帯が最も美しい夜景が見られるので、混雑するのも仕方がないですね。それでも、何とか最前列まで進んで夜景を眺めて写真を撮りました。
函館山は高さ334メートルの低い山です。同じくらいの高さからの夜景なら、東京タワーやサンシャインなどから眺めることもできますが、函館の夜景は特別に美しいですね。やはり、真っ黒な海と街灯りに彩られた街の対比が、夜景の美しさを増しているのでしょうか。東京の夜景のように、どこまでも灯りが連なっているのではなく、コンパクトにまとまっているのもきれいに見える理由かもしれませんね。
そんなわけで、元町散策から函館山の夜景へと、定番の観光コースを巡ったのでした。(つづく)
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