直江津で宿泊したのは、翌日の越乃Shu*Kuraに乗車するためでした。越乃Shu*Kuraは、上越妙高が始発で、直江津まではえちごトキめき鉄道を走り、直江津からはJR信越本線に入ります。
新潟の地酒が楽しめるリゾート列車「越乃Shu*Kura」
越乃Shu*Kuraは、新潟の地酒が楽しめることで話題になっているリゾート列車です。列車名の「越乃Shu*Kura」は、下記サイトによると、「越乃=越後、Shu=酒、Kura=蔵、*=米・雪・花」という意味だそうです。
いよいよ越乃Shu*Kuraに乗車
少し早めに直江津駅に到着します。平日の午前9時半過ぎということで、通勤時間には遅いのか、閑散としています。あいにくの小雨模様の天気です。
直江津駅のとても長いホームが、かつての鉄道の要衝を思い起こさせます。そんな思いにふけりながらホームで待っていると、越乃Shu*Kuraが入線してきました。
越乃Shu*Kuraは、キハ40系を改造したリゾート列車です。3両編成で、1号車が旅行商品専用車両で、ボックスシートやペアシートなどのリゾート列車っぽい座席が並びます。2号車はイベントスペースで、車両の端にサービスカウンターがあり、お酒やおつまみを購入することができます。3号車はゆったりとしたクロスシートが並ぶ指定席車です。今回は、青春18きっぷ+指定席券での乗車ですので、3号車に乗車です。
ジャズ生演奏イベントを満喫
直江津を出てしばらくすると、2号車のイベントスペースで、ジャズの生演奏が始まりました。
そういえば、直江津でやけにきちんとした身なりのグループが越乃Shu*Kuraに乗り込んだのですが、このジャズ生演奏をして下さった方々なのでした。
日本酒をちびちびやりながら、列車内でジャズの生演奏を楽しむなんて、とても贅沢ですね。多くの乗客が、日本酒のグラス(というかプラスチックのコップ)を片手に、ジャズを鑑賞していました。
蔵元イベントで地酒を試飲!
その後、イベントスペースでは、地元の蔵元が酒樽を丸ごと持ち込んで、無料で乗客にふるまうイベントがありました。蔵元の簡単な説明のあと、集まった乗客とともに、カウントダウンして鏡開きをして、地酒をいただきます。車内の雰囲気もにぎやかで、なかなか楽しいイベントでした。
ちなみに、上記サイトでイベントの開催予定が掲載されています。ジャズの生演奏はたまにしかないようですが、蔵元イベントは運転日のうちかなりの日数で開催されるようです。さすがにお酒をテーマにしたリゾート列車だけありますね。
日本海の絶景も堪能
越乃Shu*Kuraは、日本酒や車内でのイベントが話題に上りがちですが、車窓も忘れてはなりません。途中の青海川駅は、日本海の海岸線のすぐわきにホームがある絶景の駅として有名です。越乃Shu*Kuraは、青海川駅で数分の停車時間をとって、この景色を車外で眺められるように配慮されています。酔いを醒ますのにちょうどよいので、ときおり小雨が降る天気ながら、私もホームへ出て日本海を眺めてきました。天気がよければ絶景でしょうね。
その後、越乃Shu*Kuraは長岡で進行方向が変わり、上越線へと入っていきます。終点は飯山線の六日町ですが、今回はこのまま帰京するため、越後川口で下車し、後続の普通列車に乗車。浦佐から上越新幹線で帰宅しました。
今回の汽車旅では、能登の観光をメインに、北陸新幹線長野~金沢の初乗車、新生三セクの試乗、最後はリゾート列車の越乃Shu*Kuraの乗車と、観光、汽車旅の両方を存分に楽しむことができました。(おわり)
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