北陸汽車旅の2日目は、早起きしてホテルをチェックアウト。輪島名物の朝市を見物します。午前8時ごろから開催されるというので、それに合わせて行ってみました。ちょうど出店を開いて準備をしているところでした。観光客も少しずつ集まってきます。
輪島名物の朝市を見学
朝市では、鮮魚や野菜から輪島塗のお椀など、さまざまなものが出ています。一応値札はついていますが、何か買うとおまけを付けてくれたり、安くしてくれたりと、いまはあまり見られなくなった値引きの交渉が頻繁に行われているようです。
まだ旅の途中なので、あまりかさばるものは買えません。輪島塗の箸を購入して、朝市を後にしました。
いよいよ汽車旅へ
ここまでは汽車旅っぽくなかったですが、今日からはいよいよ汽車旅に突入です!
といっても、現在は輪島には鉄道は来ていません。残念なことに、2001年に、のと鉄道の輪島~穴水間が廃止されてしまっています。そこで、代替バスを利用します。
輪島08:40発の北陸鉄道バスに乗車。現在ののと鉄道の終点、穴水駅まで、わずか35分です。輪島は能登半島の北岸、穴水は七尾湾に面した町ですので、能登半島を横断したことになります。
七尾湾を眺めながらのんびり汽車旅
穴水からは、のと鉄道七尾線に乗車です。のと鉄道は、七尾~輪島の七尾線と、穴水から分岐して蛸島までを結んでいた能登線の二つの路線を擁していましたが、2001年に穴水~輪島間が、2005年に能登線全線が廃線となり、現在は七尾~穴水の七尾線のみとなってしまいました。
穴水発09:23の普通列車に乗車。単行の気動車で、アニメのキャラクターがラッピングされた車両でした。能登が舞台となっているアニメ「花咲くいろは」で、劇中に登場する「湯乃鷺(ゆのさぎ)駅」のモデルが、のと鉄道の西岸駅とのことです。西岸駅には、「ゆのさぎ」と書かれた駅名標も設置されていて、聖地巡礼のアニメファンを迎えていました。車内アナウンスも声優バージョンになっていました。
穴水を出ると、すぐに左手に七尾湾(正式には七尾北湾)が見えてきます。のと鉄道七尾線は、ほぼ全線に渡って湾沿いに進むので、ずっと海を眺めながらの汽車旅ができます。この日は天気が良く、青い海が車窓を彩ってくれました。昨日、金沢から輪島へ向かうバスから眺めた雄大な日本海の風景とは異なり、内海の七尾湾は波もほとんどなく穏やかな海です。例の西岸駅付近からは、七尾湾に浮かぶ能登島もよく見えました。
次の乗る列車の接続から、七尾の一つ手前の和倉温泉で下車します。穴水から和倉温泉まで、わずか35分ほどの乗車ですが、穏やかな海と、ゆったりとした車内の雰囲気も相まって、眠たくなるような心地の良い汽車旅でした。
和倉温泉からは、昨日購入した「北陸周遊乗車券」を利用してJRと三セクを乗ります。(つづく)
関連記事
コメント