K'z Lifelog ~青春18きっぷと乗り鉄のブログ~

青春18きっぷの話題をはじめ、汽車旅のノウハウや鉄道関連のニュースなどを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

「ナイトビュー姨捨」乗車レポート 日本三大車窓の一つ、善光寺平の夜景を楽しむ異色の観光列車です!

長野県にある姨捨(おばすて)駅からの善光寺平の眺めは、「日本三大車窓」の一つに数えられるほど素晴らしいものです。この姨捨駅からの夜景を眺めるため観光列車「ナイトビュー姨捨」が運転されています。今回、「ナイトビュー姨捨」に乗車してきましたので、その様子を詳しくご紹介します。

「ナイトビュー姨捨」とは?

「ナイトビュー姨捨」は、例年5月~9月の週末(金曜・土曜)を中心に運転されている観光列車です。運転日には、長野~姨捨(篠ノ井線)間を1往復運転されています。

  • ナイトビュー姨捨 ダイヤ
    • 長野 18:48発 → 篠ノ井 18:57着/18:58発 → 姨捨 19:22着
    • 姨捨 20:24発 → 篠ノ井 20:46着/20:47発 → 長野 20:58着

このダイヤのように、片道の乗車時間はたった30分ほどですが、姨捨駅で1時間くらいの夜景鑑賞タイムが設けられています。姨捨行きと長野行きは別々の列車ですので、片道だけ乗車することももちろん可能です。

f:id:kzlife:20180716180226j:plain
長野駅2番線に停車中の「ナイトビュー姨捨」

「ナイトビュー姨捨」は、JR東日本長野支社が保有する「リゾートビューふるさと」という2両編成の観光列車専用車両で運転されます。座席は新幹線よりもゆったりとしたリクライニングシートで、窓がとても大きく、景色を眺めるには最高の車両です。

日中時間帯は「リゾートビューふるさと」として、長野~松本~南小谷(篠ノ井線・大糸線)を1往復しています。「リゾートビューふるさと」は姨捨駅に停車しますので、昼間の姨捨駅からの絶景を眺めることができます。

www.kzlifelog.com

詳しくは、JR東日本長野支社のサイトをご覧ください。運転日なども掲載されています。

www.jreast.co.jp

座席指定券が必要、往復利用なら日帰りコースの旅行商品がおトク!

「ナイトビュー姨捨」は全車指定席の快速列車として運転されていますので、乗車券のほかに座席指定券(片道520円)が必要 です。

快速列車ですので、乗車券として青春18きっぷが利用できます。他にも、週末パス、信州ワンデーパス、北信州ツーデーパスなども利用できます。

前述のように、姨捨行きと長野行きの列車は別の列車ですので、それぞれ座席指定券が必要になります。

座席指定券は、駅に設置されている指定席券売機や駅の窓口のほか、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」でも購入できます。

ちなみに、乗車レポートのところでも触れますが、「ナイトビュー姨捨」は姨捨駅に到着後、一旦回送されてしまいます。そのため、行きと帰りで同じ座席を確保する必要はありません。

往復利用の旅行商品がかなりおトク

「ナイトビュー姨捨」は、片道の乗車時間が30分ちょっとと短いので、座席指定券520円分の負担が大きく感じます。長野~姨捨の片道の乗車券と座席指定券の料金は、

  • 乗車券:410円
  • 座席指定券:520円

となり、往復ともに乗車すると、合わせて1,860円となります。

青春18きっぷや週末パスなどのフリーきっぷを利用している場合はよいのですが、長野旅行の際に「ナイトビュー姨捨」にも乗車したいという方には、日帰りの旅行商品のほうがおすすめです。

  • NewDays買い物券プラン: 2,000円
    • 長野~姨捨の往復の乗車券・座席指定券
    • NewDaysでの買い物券500円分付き(長野駅のNewDays限定)
  • 弁当プラン: 2,500円
    • 長野~姨捨の往復の乗車券・座席指定券
    • 「ナイトビュー姨捨弁当」付き(長野駅改札内の弁当販売店で引き換え)

NewDays買い物券プランは、実質140円の追加で500円分の買い物券がついてくることになります。弁当プランは、実質640円の追加で駅弁がついてくることになります。

詳しくは、以下のページの「旅行商品」からパンフレットを見ることができます。

www.jreast.co.jp

善光寺平の夜景を車内から眺められるA席がおすすめ!

座席指定券を購入するときは、「A席」がおすすめ です。姨捨行きでは進行方向左側の窓側、長野行きでは進行方向右側の窓側席になります。

篠ノ井線は、千曲川が流れる善光寺平の外輪にある山を登っていきます。そのため、車窓の片側からは善光寺平を眺めることができますが、反対側は眺望がききません。

ということで、可能であれば「A席」を確保することをおすすめします。ただ、A席が取れなくても、「ナイトビュー姨捨」の車両には、前後にフリースペースがあり、そこから車窓を眺めることもできます。

ナイトビュー姨捨 乗車レポート!

2018年7月の三連休に「ナイトビュー姨捨」に往復乗車してきましたので、その様子をご紹介します。なお、乗車券としては「週末パス」を利用しましたので、座席指定券だけを「えきねっと」で往復分確保しました。

長野駅2番線ホームから出発!

長野駅の駅ビルで軽い夕食を調達して、長野駅の2番線ホームへ。この日は、「リゾートビューふるさと」の運転日で、18時28分に長野駅に到着、乗客を降ろしたあと車内清掃があり、そのまま折り返し「ナイトビュー姨捨」となります。

車内清掃中は撮影タイム。乗車を待つ他の乗客たちも、さかんに写真を撮ったり記念撮影をしたりしていました。

f:id:kzlife:20180716180323j:plain
ナイトビュー姨捨の行き先表示

普通列車しか停車しない姨捨行きの列車なんて、この「ナイトビュー姨捨」しかありません。そういう意味では貴重な列車です。

f:id:kzlife:20180716180355j:plain
しなの鉄道115系との並びもいつまで見られるか…

隣のホームにはしなの鉄道の115系電車が止まっていました。この115系も新型車両への置き換えが発表され、この先、この並びが見られるのもそう長くはなさそうです。

ひととおり写真を撮っていると、すでにドアが開いて乗車できるようになっていましたので、早速乗り込みます。

ゆったりとしたリクライニングシートに腰掛けると、間もなく、長野駅を出発していきました。

姨捨まではあっという間!

f:id:kzlife:20180716180450j:plain
短い乗車時間でも燃料補給は重要!

姨捨までは30分ちょっとで到着してしまうため、とりあえず長野駅で仕入れたビールとおやきをいただきます。

篠ノ井駅に停車したあと、しなの鉄道の線路と分かれて、こちらは山の方へ。次の稲荷山駅までは善光寺平の平地を走っていきますが、稲荷山駅を通過したあたりから上り坂へ。

稲荷山と姨捨の間で停車したと思ったら、何のアナウンスもなくいきなりバックして引き上げ線へ。しばらくすると長野行きの普通列車が通過していきました。ここは「桑ノ原(くわのはら)信号場」。姨捨駅はスイッチバック駅としても有名ですが、そのすぐ近くにもスイッチバックして対向列車を退避する信号場があるのですね。

姨捨駅へ入るのもスイッチバックです。一旦、姨捨駅の下を通る本線で通り過ぎ、その後、バックで姨捨駅のホームに入りました。長野駅からわずか30分ちょっと。車内で飲み食いしたり、スイッチバックを眺めたりしていると、本当にあっという間です。

姨捨駅では夜景が見えるホームに到着

姨捨駅では、上り線(2番線)ホームに到着。こちらのホームは善光寺平に近いホームで、ここから善光寺平の夜景を見渡すことができます。

f:id:kzlife:20180716180533j:plain
姨捨駅到着直後に撮影 まだだいぶ空が明るいです

姨捨駅に到着後、すぐに撮影した善光寺平の風景です。まだ空が明るく、夜景というには少し早い時間帯ですが、少しずつ街の明かりが灯り始めています。

7月中旬の長野の日没は19時過ぎ。ナイトビュー姨捨が姨捨駅に到着するのが19時22分。「ナイトビュー」には早い時間帯ですが、このあとの1時間で空はどんどん暗くなります。

「ナイトビュー姨捨」で夕景と夜景の両方を眺められるのはこの時期ならでは。7月下旬から日没の時刻はどんどん早くなり、8月下旬には18時30分頃、9月中旬には18時前と、「ナイトビュー姨捨」が姨捨駅に到着するころには、完全に日が暮れている時刻になりそうです。

f:id:kzlife:20180716181609j:plain
回送されていくナイトビュー姨捨

ナイトビュー姨捨は、姨捨駅に到着したあとは、二駅隣りの聖高原(ひじりこうげん)駅に回送されてしまいます。1時間くらいなら停車していれば、とも思いますが、その間も普通列車が入ってくるため、ホームを占有するわけにはいかないのですね。

f:id:kzlife:20180716181656j:plain
本線を通過する普通列車を夜景とともに

ナイトビュー姨捨が回送されたあと、上り線に茅野行きの普通列車が入ってきます。上の写真は、ホームに入ってくる前、本線を通過していく列車です。

駅舎では味噌汁のふるまいが

ナイトビュー姨捨が姨捨駅に到着後は、すぐにホーム上で千曲市のボランティアの方々による夜景の解説がありました。乗客の多くは、解説に耳を傾けながら、夜景を楽しんだり、写真を撮影したり、といった感じでした。

f:id:kzlife:20180716182505j:plain
お味噌汁のふるまいも!

ただ、15分もすると、ホームから人の数が減り、みな駅舎の方へ。駅舎内では、地元の方々によるお味噌汁のふるまいや、姨捨伝説の朗読会などのイベントがありました。

f:id:kzlife:20180716182625j:plain
リニューアルされた姨捨の駅舎 左側が四季島専用展望ラウンジ

姨捨駅の駅舎や待合室は、豪華クルーズトレイン「四季島」が姨捨駅に停車するのに伴って、リニューアルされました。以前は、よくある山間の無人駅といった風情でしたが、今は待合室やトイレもきれいに整備されましたし、四季島専用の展望ラウンジ「更級の月」まであります。ナイトビュー姨捨の乗客は利用できませんが…

ホームで夜景撮影に挑戦!

夜景が見えるホームがだいぶ空いてきたので、本格的に夜景撮影に挑戦してみました。

f:id:kzlife:20180716182731j:plainf:id:kzlife:20180716182747j:plain
姨捨駅ホームからの善光寺平の夜景

上の写真が19時46分、下の写真が19時56分です。だんだん暗くなっていくのがわかりました。本線の架線がじゃまなんですが、こればかりは仕方がありません。駅から少し歩けば他の撮影ポイントもありますが、昼間ならともかく、夜間は真っ暗なのでやめたほうがよいでしょう。

f:id:kzlife:20180716182912j:plain
千曲川のあたりを拡大して撮影 川の流れがなんとかわかります

少し拡大して撮ってみると、千曲川の流れがなんとかわかりますね。千曲川は新潟県に入ると信濃川と名前を変えます。言わずとしれた日本最長の川です。新潟市で日本海に注ぐまで、このあたりからさらに200km以上も流れ下っていくのです。

千曲川のすぐ向こう側が千曲市の中心地。夜景の写真ではわかりませんが、川の向こうには、手前からしなの鉄道、北陸新幹線、上信越自動車道が並行しています。

ちなみに、夜景なんてまともに撮ったことがなかったのですが、安物の一眼レフカメラ(EOS Kiss X7)とキットレンズ(標準ズームレンズ)でもそれなりに撮れるものですね。

長野行きの「ナイトビュー姨捨」では車内減光も

f:id:kzlife:20180716183106j:plain
長野行きのナイトビュー姨捨が入線! 夜の駅舎もいい雰囲気

長野行きの「ナイトビュー姨捨」が入線してきました。長野行きは、先ほど姨捨に到着したときとは反対側の1番線ホームにやってきます。

姨捨駅での1時間の滞在を十分に楽しみ、「ナイトビュー姨捨」長野行きに乗車すると、ほどなく発車しました。

車内を見てみると、先ほど姨捨まで乗車してきた「ナイトビュー姨捨」よりもだいぶ空席が目立ちます。「ナイトビュー姨捨」の2分前に、小淵沢行きの普通列車がありますので、これで松本方面へ向かった人もいたのかもしれません。

姨捨駅を出るとすぐにスイッチバックして本線に入り、長野へ向けて勾配を下っていきます。

f:id:kzlife:20180716183331j:plain

車内では軽い夕食をビールとともに。30分ちょっとで長野に着いてしまうので、あまりのんびりしている暇はありませんが。

すると、車内放送があり、車内の照明が消えました。車窓から夜景を見るための配慮ですね。照明が消えている時間はほんの2~3分ですが、それでも、姨捨駅からの眺望とは別のアングルで夜景を楽しむことができました。

車内の明かりがつくと、姨捨に行くときにも停車した桑ノ原信号場で再び停車。今度は行き違う列車はなく、数分後に発車していきました。あとで調べると、どうやら「四季島」のスジのようです。この日は四季島の姨捨への運転はなかったのですが、時間調整の意味もあって律儀にスイッチバックしていくのでした。

f:id:kzlife:20180716183438j:plain
定刻通り長野駅に到着 お疲れ様でした

20時58分、定刻どおりに長野駅に到着しました。

「ナイトビュー姨捨」、初めて利用しましたが、かなり楽しむことができました。乗車時間が30分ちょっとと短く、「乗ること」を目的とした観光列車としては異色の存在です。姨捨駅での夜景やイベントと合わせて楽しむ列車ですね。

運転日が金曜・土曜となっているのは、金曜は仕事が終わったあとで、土曜は観光客向けに日中の長野観光をしたあとで乗車できるように、という狙いなのかもしれませんね。


以上、「ナイトビュー姨捨」の乗車レポートでした。長野を出発してから戻ってくるまで2時間ちょっと。長野発18時48分なので、日中の観光をしたあと、長野に泊まる前にも利用できます。善光寺平の夜景はもちろんのこと、姨捨駅でのイベントも用意されていて、充実した2時間を過ごすことができますよ。

関連記事

JR東日本を中心とした観光列車の乗車レポートの目次です。長野方面では、小海線「HIGH RAIL 1375」、大糸線「リゾートビューふるさと」の乗車レポートがあります。

www.kzlifelog.com

【えちごツーデーパス】新潟県内のJR線・主要路線に二日間乗り放題のフリーきっぷ!

新潟県内のJR線や第三セクター路線のほぼすべてに二日間乗り放題となる「えちごツーデーパス」。エリアがかなり広いため、新潟県内の鉄道旅行にはもちろんのこと、「越乃Shu*kura」や「現美新幹線」などの、普通の観光列車とは少し違った列車に乗車することもできます。

この記事では、「えちごツーデーパス」の概要と、おすすめの利用法をご紹介します。

f:id:kzlife:20180702235147j:plain

「えちごツーデーパス」の概要

「えちごツーデーパス」は、その名のとおり、新潟県内の主要路線に二日間乗り放題となるフリーきっぷ です。JR線だけでなく、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道線などの路線にも乗車できます。

  • 利用期間: 2019年3月31日までの以下の期間の連続する2日間
    • 金・土・日・祝日
    • ゴールデンウィーク(4月27日~5月6日)
    • 夏休み(7月13日~8月31日)
    • 年末年始(12月28日~1月6日)
    • 大人の休日倶楽部会員用は、2018年10月5日~11月25日、2019年3月1日~3月30日の金・土・日・祝日
    • 詳しくは、JR東日本の「おトクなきっぷ」をご参照ください
  • 有効期間: 連続する2日間
  • 発売期間: 2019年3月30日まで(利用開始日の1か月前から発売)
    • 大人の休日倶楽部会員用は、2018年9月日~11月24日、2019年2月1日~3月30日
  • 発売箇所
    • フリーエリア内のJR東日本の駅の指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザ、主な旅行会社
    • えちごトキめき鉄道 春日山駅、高田駅、新井駅、妙高高原駅、糸魚川駅(大人の休日倶楽部会員用の発売はなし)
  • フリーエリア: おおむね新潟県内の全路線
    • 上越線(越後中里~長岡)
    • 飯山線(越後川口~津南)
    • 只見線(小出~大白川)
    • 信越本線(新潟~直江津)
    • 越後線(新潟~柏崎)
    • 弥彦線(東三条~弥彦)
    • 白新線(新潟~新発田)
    • 羽越本線(新津~府屋)
    • 磐越西線(新津~野沢)
    • 米坂線(坂町~小国)
    • 上越新幹線(越後湯沢~新潟) ※別途、特急券が必要
    • 北越急行 ほくほく線(六日町~犀潟)
    • えちごトキめき鉄道線(妙高高原~直江津~市振)
  • きっぷの効力:
    • 「えちごツーデーパス」単体でフリーエリア内の普通列車(快速含む)の普通車自由席に乗車可能
    • 別に特急券を購入すれば、新幹線や特急列車にも乗車可能
    • 別に指定席券を購入すれば、普通列車(快速含む)の指定席にも乗車可能
  • おねだん: 大人 2,690円、小児 1,340円、大人の休日倶楽部会員用 1,660円

注意事項としては、利用開始日と発売期間が決まっていることです。例えば、9月1日(土)~2日(日)に有効な「えちごツーデーパス」は、9月1日までの発売となり、9月2日には購入できません。

1日でも十分に元が取れるほどエリアが広いきっぷであるだけに、そのような使い方をする場合には発売期間に注意しましょう。

どのくらい乗れば元が取れるの?

この「えちごツーデーパス」、どのくらい乗れば元が取れるのでしょうか?

結論から言うと、

  • エリアの端から端までなら片道で十分に元が取れる
  • 新潟駅から主要駅までの往復でも元が取れる

ということになります。

f:id:kzlife:20180702234521j:plain
新潟地区で増殖中の新型車両「E129系」

下の表に、新潟駅を中心とした主要区間の普通運賃をまとめておきます。

区間 普通運賃 備考
新潟~越後湯沢 2,270円 上越新幹線または
上越線・信越本線経由
(現美新幹線の運転区間)
新潟~直江津 2,270円 信越本線経由
新潟~上越妙高 2,510円 信越本線・えちごトキめき線経由
上越妙高~十日町 2,180円 えちごトキめき鉄道線・信越本線
上越線・飯山線経由
(越乃Shu*Kuraの運転区間)


「えちごツーデーパス」は2,690円ですから、上記の区間の往復で十分におトクになります。

二日間有効ですので、首都圏など新潟県外から新潟への1泊旅行などでも十分に利用できますね。

一風変わった観光列車の旅に活用しよう!

エリアの広いフリーきっぷですので、活用方法はいろいろ考えられますが、ここでは、新潟地区で運転されている、少し変わった観光列車に乗車する使い方をご紹介します。

日本酒が飲める観光列車「越乃Shu*Kura」

f:id:kzlife:20180702234310j:plain
お酒が飲める観光列車「越乃Shu*Kura」

お酒が好きな方におすすめしたいのが「越乃Shu*Kura」です。

www.jrniigata.co.jp

新潟の「酒」をコンセプトにした観光列車で、車内では地酒がふるまわれたり、利き酒コーナーがあったりと、お酒を楽しむことができます。また、お酒を飲みながらジャズの生演奏を楽しめるイベントもあります。

この「越乃Shu*Kura」の運転区間・経路は以下の通りです。

  • 上越妙高~(えちごトキめき鉄道線)~直江津~(信越本線)~長岡~(上越線)~越後川口~(飯山線)~十日町

ちょっと変わったルートですが、「えちごツーデーパス」なら、全区間がフリーエリアに入っています。

「越乃Shu*Kura」は全車指定席の快速列車ですので、「えちごツーデーパス」と座席指定券(520円)で乗車できます。

走る美術館「現美新幹線」

もう一つは、既存の新幹線の内部を美術館のようにしてしまった「現美新幹線」です。

www.jreast.co.jp

上記のリンク先を見ていただければわかりますが、外観からして、これが鉄道車両かと思うほど圧倒されてしまいます。車内は11号車が指定席となっていますが、残りの12号車~16号車は、1両ごとに異なるアーティストが手掛けた作品が展示されています。展示というより、内装そのものがアートといたほうがいかもしれません。

この「現美新幹線」、週末を中心に、上越新幹線の越後湯沢~新潟間を1日3往復しています。12号車~16号車は自由席として開放されているため、「えちごツーデーパス」に加えて、新幹線の自由席特急券(越後湯沢~新潟で2,590円)を購入すれば乗車することができます。


以上、新潟県の主要路線に二日間乗り放題となる「えちごツーデーパス」をご紹介しました。エリア限定のフリーきっぷの一つですが、エリアが広いうえに、二日間有効で2,690円と比較的安いため、新潟への旅行や乗り鉄にもってこいのきっぷになっています。

関連記事

フリーきっぷや割引きっぷに関する記事の目次です。

www.kzlifelog.com

2018年夏も「臨時特急ニセコ」を札幌~函館間で運転! 大人の休日倶楽部パスでの北海道旅行にいかがでしょう?

小樽運河

昨年に引き続き、9月上旬に臨時特急「ニセコ」を札幌~函館間(函館本線:通称山線経由)で運転することをJR北海道が発表しました。「大人の休日パス 秋の東日本・北海道スペシャル」の利用期間にぴったり合わせた設定ですので、本州から北海道への旅行にぜひ利用したい列車です。

臨時特急「ニセコ」とは?

JR北海道の発表によると、今回運転される臨時特急ニセコの概要は以下の通りです。

  • 運転日:2018年9月1日(土)~4日(火),6日(木),7日(金),9日(日)~11日(火)の9日間
  • 運転区間・時刻
    • 下り: 函館 13:56発 → 新函館北斗 14:19発 → 長万部 15:18発 → ニセコ 17:06着/17:13発 → 小樽 18:38着/18:48発 → 札幌 19:27着
    • 上り: 札幌 07:57発 → 小樽 08:44発 → ニセコ 10:18発 → 長万部 11:27着/11:35発 → 新函館北斗 13:18着/13:25発 → 函館 13:41着
    • 途中停車駅: 上記以外に、五稜郭、森、黒松内、昆布、倶知安、余市、手稲に停車
  • 編成: 183系気動車3両編成(指定席2両,自由席1両)

詳しくは、JR北海道のニュースリリースをご覧ください。

待望の北海道新幹線接続の観光向け列車

2016年に北海道新幹線が開業したものの、北海道新幹線に接続する観光向けの列車は全く運転されていません。新函館北斗までの開業では、ビジネス利用よりも観光客が主要な乗客になるにもかかわらず、です。

ということで、もったいないなぁと思っていたのですが、北海道新幹線に接続して、函館とは逆方向(長万部やニセコ方面)に運転される「臨時特急ニセコ」は、現状では唯一といってよい北海道新幹線接続の観光客向けの列車ですね。

f:id:kzlife:20180707204938j:plain
臨時特急ニセコと同型の183系気動車

2016年夏に札幌~ニセコ~函館間で初めて運転された臨時特急ニセコですが、その後、大人の休日倶楽部パスの設定期間にコンスタントに運転されています。

北海道新幹線が札幌まで延伸すると臨時特急ニセコと同じルートを通るわけですが、それに向けて北海道新幹線からニセコへの観光客の需要を喚起しようという列車なのでしょう。

北海道新幹線からの乗り継ぎ・所要時間は?

臨時特急ニセコは、上り・下りともに新函館北斗駅での北海道新幹線との接続を考慮したダイヤになっています。

  • 下り(東京→新函館北斗→札幌)
    • 東京 09:36発 → 新函館北斗 13:38着(はやぶさ11号)
    • 新函館北斗 14:19発 → ニセコ 17:06着 → 札幌 19:27着(臨時特急ニセコ)
  • 上り(札幌→新函館北斗→東京)
    • 札幌 07:57発 → ニセコ 10:18発 → 新函館北斗 13:18着(臨時特急ニセコ)
    • 新函館北斗 13:35発 → 東京 18:04着(はやぶさ28号)

所要時間は、東京→ニセコが7時間30分、ニセコ→東京が7時間46分です。

さすがに7時間半以上かかると、航空機でのアクセスのほうが断然早いのでは? と思われるかもしれません。

f:id:kzlife:20180707205053j:plain

ところが、ニセコは、新千歳空港からはかなり離れており、バスでも3時間くらいかかります。しかも、新千歳空港⇔ニセコの直通バスは冬季のスキーシーズンのみの運転であることが多く、それ以外のシーズンでは札幌へ出る必要があります。冬季の新千歳空港~ニセコの直通バスを利用したとしても、羽田空港からニセコまでは6時間程度を要します。

このような事情を考えると、(9月のニセコに観光需要がどのくらいあるかは不明ですが…)北海道新幹線~臨時特急ニセコでのニセコへのアクセスは、意外といいところを突いているのではないでしょうか。

2018年は「大人の休日パス 秋の東日本・北海道スペシャル」での利用がおすすめ!

f:id:kzlife:20180707205216j:plain
北海道新幹線の終着駅、新函館北斗駅(写真は在来線ホーム)

臨時特急ニセコが設定されている期間は、50歳以上の大人の休日倶楽部会員限定ではありますが、「大人の休日パス 秋の東日本・北海道スペシャル」を利用できます。

  • 設定期間: 2018年9月3日(月)~ 9月12日(水)
  • 有効期間: 5日間
  • フリーエリア: JR東日本(主要三セク路線含む)・JR北海道全線
    • 新幹線を含む特急列車普通車自由席に乗り放題,6回まで普通車指定席に乗車可能
  • おねだん: 26,000円

「大人の休日倶楽部パス」については、以下の記事をご覧ください。

www.kzlifelog.com

26,000円と聞くと高いと思われるかもしれませんが、東京→ニセコの片道でほとんど元が取れてしまいます。

  • 東京 → ニセコ 乗車券 12,960円(東北・北海道新幹線~函館本線経由)
  • 東京 → ニセコ 特急券 12,270円(普通車指定席)
    • 東京~新函館北斗 10,930円 + 新函館北斗~ニセコ 1,340円(乗り継ぎ割引適用)

普通に乗車券・特急券を購入すると、東京からニセコまでで25,230円。片道だけで「大人の休日パス 秋の東日本・北海道スペシャル」の元が取れることがわかると思います。

札幌~余市・ニセコへの旅行にもおすすめ!

別の使い方としては、札幌から直通列車が運転されていない余市やニセコへの旅行に利用するのもよいでしょう。

札幌からの列車は、たいてい小樽止まりで、そこから先へ行くには乗り換えが必要です。ニセコまで行こうとすると、さらに倶知安での乗り換えが必要です。倶知安から先は、普通列車の本数が少なく、1日7往復しかありません。

臨時特急ニセコは、札幌07時57分発で、余市には09時07分、ニセコには10時17分に到着します。札幌からのお出かけには利用しやすい時間帯ですし、乗り換えも不要で便利です。


以上、今夏も「臨時特急ニセコ」が運転されるという話題でお届けしました。普段、特急列車が走らない函館本線の山線(長万部~札幌)を、臨時特急ニセコでゆったりと時間をかけて旅をするのもよさそうですね。

ビューカードのポイントで普通列車グリーン車に乗ろう! 「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」がおトクです!

f:id:kzlife:20170813184942j:plain

JR東日本が発行する「ビューカード」(VIEWカード)。カードの利用で貯まる「JRE POINT」で、首都圏を中心に運転されている普通列車グリーン車に乗車できる「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」をもらうことができます。

※2018.07.07 更新(JRE POINTへの移行に伴って大幅に修正・追記)
※2017.12.23 追記・更新

ビューカードのポイントでもらえる「普通列車グリーン車利用券」とは?

JR東日本が発行しているビューカード(VIEWカード)を利用すると「JRE POINT」というポイントがもらえます。このポイントと引き換えに、いろいろなプレゼントがもらえるのですが、その中に「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」があります。

この「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」の概要は以下の通りです。

  • 交換に必要なポイント: 700ポイント(2019年6月末までは600ポイント)
  • もらえるもの: Suicaグリーン券(普通列車グリーン車に1回乗車可能)
  • 有効期限: 30日間(ポイント交換から受け取りまで。受け取り後は当日のみ有効)

ビューカードのポイントをSuicaチャージ(電子マネー)に交換する場合、1ポイント=1円となります。つまり、「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は電子マネー700円(2019年6月末まで600円)の交換と同じポイントでもらえることになります。

なお、普通列車グリーン車については、別記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

www.kzlifelog.com

どれくらいおトクなの?

首都圏の主要路線に連結されている「普通列車グリーン車」のグリーン料金は以下のようになっています。

営業キロ 平日 ホリデー
50kmまで 770円 570円
51km以上 980円 780円


この「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は曜日や距離にかかわらず、1回分で「1乗車」として利用できます。つまり、

  • ホリデー料金/50kmまで(570円)なら、Suicaチャージに交換し、そのSuicaでグリーン券を購入したほうがおトク
  • 平日料金、または、ホリデー料金/51km以上なら「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」のほうがおトク

ということになります。

2018年6月までは、1,000円相当のポイントで普通列車グリーン車利用券が2枚(1枚あたり500円相当)もらえたので、どの曜日・距離でもおトクだったのですが、JRE POINTに移行して、少しおトク度が下がってしまいました。

ただし、あとで説明しますが、使い勝手は抜群によくなりました。

申込み方法は?

ビューカードでJRE POINTが溜まったら、JRE POINTのサイトの「ポイントを使う」のページで、「 (JRE POINT用)Suicaグリーン券に交換する」を選びましょう。

www.jrepoint.jp

その後の手続きは、画面に沿って進めるだけです。

  • 入力1: 交換申し込みするSuicaを選択する
    • 一つの JRE POINT のアカウントで複数のSuica(ICカード、クレジット機能付きSuica、モバイルSuica等)を登録できるので、そのうち、どのSuicaで受け取るかを選択する
  • 入力2: 交換する枚数を入力する
    • 最大で10枚まで交換できる(受け取れるのは1枚ずつのみ)
  • 確認: 交換対象のSuica、枚数、受け取り方法などを確認して、申込みボタンを押す

どうやって受け取るの?

少しわかりにくいのですが、「申し込み」をしたあと、実際にグリーン車に乗車する前に「受け取り」をする必要があります。

「受け取り」というのは、前述のようにJRE POINTのサイトで申し込んだ「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」を、SuicaやモバイルSuicaで受け取る作業のことです。

受け取りの方法は、ICカードのSuicaとモバイルSuicaで異なります。

ICカードのSuicaで受け取る場合

グリーン車停車駅のSuicaマークのついた自動券売機(自動券売機・Suicaグリーン券売機・多機能券売機)で受け取ることができます。

「申し込み」のときに選択したSuicaを自動券売機に入れて受け取りますが、途中で「Suicaグリーン券受取り」を選択、その後「JRE POINTから受取る」を選ぶことがポイントです。

グリーン車に乗車する駅で受け取るのが良いでしょう。

なお、ICカードで受け取れるのは、申し込みの翌日から30日以内 となっています。申し込み当日の受け取りはできないようなので気をつけましょう。

詳しくは、以下のJRE POINTのサイトをご覧下さい。

www.jrepoint.jp

モバイルSuicaで受け取る場合

モバイルSuicaアプリ(Android)、Suicaアプリケーション(iOS)で受け取ることができます。

モバイルSuicaアプリの場合は、普通にグリーン券を購入する操作をしていくと、途中で「JRE POINTサイトから交換申し込みをされたSuicaグリーン券があります」という画面が出るので、そこで「Suicaグリーン券受取り」を選択すればOKです。

Suicaアプリケーションの場合は、ログインしたら、「グリーン券」→「ポイント交換情報」→「Suicaグリーン券受取り」と進んでいけば受け取れます。

詳しくは、以下のJRE POINTのサイトをご覧下さい。

www.jrepoint.jp

「受け取り」は乗車当日に!

普通列車グリーン車に乗車したことのある方はご存知かもしれませんが、グリーン券は購入当日限り有効です。それは、「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」も同じです。

ということで、自動券売機やモバイル端末での「受け取り」操作は、グリーン車に乗車する当日に実施するようにしましょう。

申し込み~乗車までの期限をまとめると、以下のようになります。

  • 申し込み後の受け取り期間
    • ICカードのSuica: 翌日から30日以内
    • モバイルSuica: 当日から31日以内
  • 受け取り後の有効期限
    • 当日のみ有効

利用方法は?

いちど受け取ってしまえば、普通にグリーン券を購入したときと同じように利用できます。

f:id:kzlife:20180707004734j:plain

つまり、普通列車グリーン車に乗車したら、座席上にある「グリーン券情報読み取り部」にICカードのSuicaやモバイルSuicaをタッチするだけです。

普通に購入したグリーン券と同じルールで利用できますので、同一方向のグリーン車の乗り継ぎも可能です。例えば、横浜~東京、東京~水戸という2本の列車に乗車する場合でも、「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は1枚でOKです。

乗り継ぎの方法も通常のグリーン券と同様、1本目の列車を下車するときに「グリーン券情報読み取り部」にタッチ、その後、乗り継いだ2本目の列車でも同様に「グリーン券情報読み取り部」にタッチするだけです。

(おまけ)旧「普通列車グリーン車利用券」との比較

JR東日本のポイントサービスが「JRE POINT」に統合されたのを機に、普通列車グリーン車に乗車できる特典の内容が変更になりました。旧「普通列車グリーン車利用券」と比較してみましょう。

(JRE POINT用)Suicaグリーン券 普通列車グリーン車利用券
必要ポイント 700ポイント(700円相当)/1枚
(2019年6月末まで600ポイント)
400ポイント(1,000円相当)/2枚
受け取り方法 自動券売機またはモバイルSuica 郵送
申込みから
受け取りまで
ICカードのSuica: 翌日
モバイルSuica: 当日
約2週間
利用方法 グリーン券情報読み取り部
にタッチ
乗車駅・下車駅を記入して
アテンダントに手渡す


ざっくりいうと、おトク度は若干下がったが使い勝手はかなり良くなった というところでしょう。

f:id:kzlife:20180707004900j:plain

特に、申し込みから受け取りまでの期間が大幅に短くなったのはありがたいです。以前の「普通列車グリーン車利用券」は、サイトで申し込みをしてから郵送で届くまでに1~2週間程度を要していたので、ポイントはたくさんあるのに受け取りが間に合わずに使えないといったことがありました。

「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」であれば、前日までに申し込みをしておけば利用できるので、「使いたいのに使えない」ということがなくなりそうです。

さらに、モバイルSuicaであれば、申し込みから受け取り、乗車までスマートフォンだけで完結するので、使い勝手はかなり良くなりそうです。

乗り鉄にはおすすめのビューカードポイントの利用法です!

この「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は、乗り鉄にはおすすめのビューカードのポイント利用法です。たいてい長距離を乗る乗り鉄の場合は51km以上の料金区分(平日:980円,ホリデー:780円)での利用が多いでしょうから、少なくともSuicaチャージに比べて損することはないでしょう。

青春18きっぷと合わせて利用することもできるので、ビューカードユーザーは積極的に利用しましょう!


以上、ビューカードのポイントで普通列車グリーン車に乗ろう! という話題でお届けしました。普通列車グリーン車に乗車したことがない方も、ポイントと交換できる「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」であれば心理的なハードルも低いでしょうから、一度試してみることをおすすめします!

大宮始発 新函館北斗行きの臨時「はやぶさ」を増強へ! 朝10時に函館到着で観光に便利!

2018年6月に初めて運転された大宮始発の新函館北斗行きの臨時「はやぶさ101号」。朝6時に大宮を出発、函館には午前10時過ぎに到着するという、なかなかインパクトのあるダイヤです。そんな大宮始発の「はやぶさ」を、今後は閑散期にも拡大して運転すると報じされました。北海道新幹線の不調を挽回する秘策となるでしょうか?

f:id:kzlife:20180704203429j:plain

大宮始発新函館北斗行きの臨時「はやぶさ」

大宮始発の「はやぶさ」は、2017年夏に新青森行きの臨時はやぶさが初めて設定されて以来、繁忙期の臨時列車として運転されるようになりました。

2018年6月には、大宮始発、新函館北斗行きの臨時「はやぶさ101号」が初めて運転されました。

大宮始発の北海道新幹線が初めての運転だったことに加えて、定期の一番列車「はやぶさ1号」(東京06:32発、大宮06:58発)よりも1時間も早い、大宮午前6時発というダイヤも話題になりました。

www.kzlifelog.com

「はやぶさ101号」は、仙台07:06着、盛岡07:46着、新青森08:38着、新函館北斗09:41着というダイヤ。早朝に首都圏を出発して、朝早いうちに東北地方の主要駅に到着、函館にも午前10時過ぎに着くことができるという、これぞ新幹線という頼もしい列車です。

すでに、6月23日(土)と30日(土)に運転されており、twitterなどで見る限り、乗車率も高く、好調なようです。次の運転は7月28日(土)と、まさに夏休みの観光シーズン真っ只中! 次もかなり座席が埋まることでしょうね。

今後は閑散期にも運転!

報道によりますと、大宮始発、新函館北斗行きの臨時「はやぶさ」を増強し、夏休みや大型連休といった繁忙期だけでなく、閑散期にも運転することを検討しているとのことです。

www.toonippo.co.jp

報道では、今後増強される臨時「はやぶさ」のダイヤについては触れられていませんが、新函館北斗行きの臨時「はやぶさ101号」の好調を見ると、おそらく今後も同じダイヤで運転されるのではないかと思われます。

訪日外国人には魅力的な列車!

上記の記事でも書かれていますが、訪日外国人にとっては「はやぶさ101号」のダイヤは魅力的です。

函館への観光であれば、羽田空港からの函館空港への航空機のほうが早い時間に到着します。

便名(航空会社) 羽田空港発 函館空港着
057(ADO) 06:55 08:10
585(JAL) 07:50 09:10


ところが、訪日外国人(観光客)は、JR全線の新幹線・特急列車に乗り放題の「JAPAN RAIL PASS」(普通車用・7日間 29,110円)を利用する方が多いため、日本国内での移動は鉄道利用、それもJR利用が多いのです。追加出費なしで、函館に午前10時過ぎに到着する「はやぶさ101号」は、とても魅力的な選択肢になりますね。

北海道新幹線の起爆剤となり得るか?

北海道新幹線は、開業初年度は、予想より乗車率が高く好調を維持していました。ところが、開業効果が薄れた2年目は、一気に運賃収入が24%も落ち込み、北海道新幹線だけで100億円以上の赤字となってしまいました。

www.kzlifelog.com

開業前から言われていたことですが、函館ではビジネス需要がそれほど期待できないため、観光客頼みという状況になっています。観光客は重要な収入源ではありますが、ビジネス需要に比べると不安定です。開業2年目も数%の落ち込みで人気を維持している北陸新幹線とは対照的です。

f:id:kzlife:20180704203519j:plain

とはいえ、開業してしまったものは仕方がない(?)ので、当面は観光客をいかに取り込めるかが重要になってきます。前述のように、訪日外国人は鉄道を利用する傾向があるため、観光シーズンを中心に頻繁に運転すれば、新たな需要を喚起できるかもしれません。

さらに、宇都宮や福島あたりに停車させれば、所要時間は少し増えてしまいますが、羽田空港から遠い北関東や南東北の観光需要も取り込めそうです。

臨時列車とはいえ、頻繁に運転されれば、観光客にも認知されて交通機関の選択肢に加わることになります。「たまたま臨時列車があったから」ではなく、「はやぶさ101号」を利用することを前提とした旅行ができるように、運転日を増やしてほしいものですね。


少し前までは夜行列車で一晩かけて行くところだった函館に、早朝出発で午前10時に到着できるというのは隔世の感があります。函館観光を午前中から楽しんでもよし、特急に乗り継いで午後早い時間に札幌に到着するもよし、いろいろと活用できそうな列車ですね。

夜景に星空鑑賞! 青春18きっぷで乗れる夏のナイトクルーズ列車3選!(2018年版)

最近は各地で観光列車が運転されていますが、夜間に運転され、夜景鑑賞や星空鑑賞を目的とした列車もあります。この記事では、2018年夏の青春18きっぷで乗車できる「ナイトクルーズ列車」を紹介します。

夜景や星空を楽しむナイトクルーズ列車

各地で運転されている観光列車の一番の楽しみは、沿線の美しい車窓でしょう。大海原が広がる海沿いの路線や、美しい山並みが続く山岳路線など、観光列車が運転されている路線は景色がよいところが多いです。

ところが、最近は、景色が見えない夜間に運転される観光列車が増えてきました。これらの「ナイトクルーズ列車」で楽しむのは、夜景や星空。途中駅で停車し、夜景鑑賞や星空観察のイベントがあるのです。

この記事では、夏の青春18きっぷで乗車したい「ナイトクルーズ列車」を3つ紹介します。いずれも快速列車として運転されますので、指定席を確保できれば、青春18きっぷでも乗車できます。

「HIGH RAIL 星空」(小海線)

f:id:kzlife:20180619234725j:plain
小淵沢駅で出発を待つ「HIGH RAIL 星空」

2017年から運転を開始した小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」。運転日には、小海線全線(小淵沢~小諸)で1.5往復(3本)運転されますが、そのうちの1本が夜間に運転される「HIGH RAIL 星空」 です。

【HIGH RAIL 1375】
  • 運転日
    • 7月1日・6~8日・13~16日・20~23日・27~30日
    • 8月2~7日・9~14日・16~21日・23~28日・30~31日
    • 9月1~2日・7~9日・14~17日・21~24日・28~30日
  • 運転時刻
    • HIGH RAIL 1号: 小淵沢 10:30発 → 野辺山 11:05着/11:10発 → 小諸 12:31着
    • HIGH RAIL 2号: 小諸 14:22発 → 野辺山 16:01着/16:20発 → 小淵沢 16:54着
    • HIGH RAIL 星空: 小淵沢 18:12発 → 野辺山 18:58着/20:01発 → 小諸 21:41着
  • 車両: HIGH RAIL 1375(全車指定席)

野辺山駅で星空観察会

「HIGH RAIL 星空」は、野辺山駅で1時間程度の停車時間があります。この間に、駅前の広場で星空観察会が行われます。

f:id:kzlife:20180619234913j:plain
列車内のギャラリーで開催される「映像上映会」

野辺山駅に到着するまでの間、車端部に設けられたミニプラネタリウムで「映像上映会」があり、その季節に見られる星座などの解説をしてくれます。

f:id:kzlife:20180619235136j:plain
野辺山駅に停車中の「HIGH RAIL 星空」(2018年1月)

その後、野辺山駅に到着すると、いよいよ星空観察会です。「星空案内人」の方が、さまざまな星座や惑星を眺めながら解説をしてくれますので、天文に詳しくない方でも楽しめます。

f:id:kzlife:20180619235232j:plain
野辺山駅前広場での星空観察会の様子 このために明かりを消しているのか、足元もみえないくらい真っ暗です

星空を眺めるわけですから、もちろん天候に左右されます。曇りや雨の日には諦めるしかありません。

ただ、野辺山駅は標高1,300メートル以上の高原にある駅です。八ヶ岳の麓でもあり、天候が変わりやすいところでもあります。分厚い雲が覆っているような天気では厳しいですが、少し雲がかかっているくらいであれば、時間とともに晴れてくる可能性もあります。

「HIGH RAIL 星空」の乗車レポートを掲載しています。冬季(1月)に乗車したので、運転時刻が異なりますが、車内や野辺山駅でのイベントはほぼ同じと思われますので、雰囲気を掴んでいただければ。

www.kzlifelog.com

「ナイトビュー姨捨」(篠ノ井線)

次に紹介するのは、篠ノ井線の長野~姨捨を往復する「ナイトビュー姨捨」 です。夏季の金曜・土曜を中心に運転されています。普段は、「リゾートビューふるさと」として、長野~松本~南小谷(篠ノ井線~大糸線)を走っています。

【ナイトビュー姨捨】
  • 運転日
    • 7月6~7日・14日・20~21日・27~28日
    • 8月3~4日・25日・31日
    • 9月1日・7~8日・14~15日・21~22日・29日
  • 運転時刻
    • 上り: 長野 18:48発 → 姨捨 19:22着
    • 下り: 姨捨 20:24発 → 長野 20:58着
  • 車両: リゾートビューふるさと(全車指定席)

日本三大車窓の姨捨駅で善光寺平の夜景を鑑賞!

「ナイトビュー姨捨」は、その列車名のとおり、篠ノ井線にある「姨捨(おばすて)駅」に行くことが目的の列車です。

この姨捨駅、知る人ぞ知る「日本三大車窓」の一つです。(他の2つはは、旧根室本線の狩勝峠、肥薩線の矢岳越え)

f:id:kzlife:20180619235402j:plain
姨捨駅ホームから眺めた善光寺平

昼間はこのような景色を眺められる場所です。低い山々に囲まれた善光寺平を、千曲川がゆったりと流れる雄大な景色ですね。

「ナイトビュー姨捨」では、同じ場所から夜景を眺めるための列車です。姨捨駅では1時間ほどの時間がありますので、ホームから夜景を眺めることができます。また、駅舎内では、民話の語りや楽器演奏などのイベントも用意されています。

姨捨駅はスイッチバック駅です。特急列車など姨捨駅に停車しない列車は、ホームより低いところにある本線を通過していってしまいます。

f:id:kzlife:20180619235457j:plain
姨捨駅に停車中のリゾートビューふるさと

もちろん、「ナイトビュー姨捨」ではなく、普通列車で訪れてもよいのですが、「ナイトビュー姨捨」に利用される「リゾートビューふるさと」の車両は、ゆったりとしたリクライニングシートに大きな窓があり、車窓を眺めるのにはもってこいの列車です。

「リゾートビューふるさと」の乗車記は以下のリンクをご覧ください。下りの南小谷行きでは、姨捨駅で停車時間があり、ホームからの絶景を眺めることができます。(上のほうの写真は、「リゾートビューふるさと」に乗車したときに撮影しました)

www.kzlifelog.com

「弥彦山ナイトクルーズ号」(信越本線~弥彦線)

最後にご紹介するのは、新潟~弥彦を往復する「弥彦山ナイトクルーズ号」です。

【弥彦山ナイトクルーズ】
  • 運転日: 8月11日
  • 運転時刻
    • 上り: 新潟 15:59発 → 弥彦 17:37着
    • 下り: 弥彦 21:45発 → 新潟 22:58着
    • 途中停車駅: 亀田・新津・加茂・東三条・燕三条・燕・吉田
  • 車両: 115系3両編成(全車指定席)


お盆休みの1日のみの運転ですが、新潟から信越本線経由、東三条から弥彦線に直通する臨時列車です。115系という、いまやだいぶ減ってしまった国鉄型の古い車両に乗車できるのもうれしいですね。

弥彦山 夜景&星空クルーズ

f:id:kzlife:20180621204256j:plain
彌彦神社の本殿を模した駅舎も見もの!

「弥彦山ナイトクルーズ号」は、列車から夜景を眺めるのではなく、弥彦山ロープウェイに乗って、弥彦山山頂から越後平野の夜景や、星空を眺めるのです。

この時期、弥彦山ロープウェイでは、「弥彦山 夜景&星空クルーズ」と称して、上り20時30分、下り21時までロープウェイを運行しています。

弥彦駅から弥彦山ロープウェイの山麓駅までは少し離れていて、徒歩で20分ほどかかります。それでも、「弥彦山ナイトクルーズ号」は、弥彦駅で4時間以上も停車していますので、ロープウェイで山頂を往復して、夜景と星空を眺める時間は十分にあるでしょう。

なお、弥彦線の通常の最終列車は20時25分発の東三条行きです。「弥彦山ナイトクルーズ号」は、通常の最終列車よりも1時間以上も遅く運転されます。帰路で「弥彦山ナイトクルーズ号」を利用しない場合には、20時25分の最終列車を逃さないようにしましょう。


以上、夜景鑑賞や星空観察に焦点を当てた観光列車を紹介してみました。車窓が見えない夜間に運転される、ちょっと変わり種の列車ではありますが、夜景や星空を眺められる場所まで連れて行ってもらえるのはありがたいですよね。この夏は、ナイトクルーズ列車で一味違った旅をしてみてはいかがでしょうか。

大宮始発の新函館北斗行き「はやぶさ101号」を6月・7月に運転! 函館に午前10時過ぎに到着します! 50%引きのきっぷも!

JR東日本とJR北海道は、北海道の観光シーズンの6月下旬と7月下旬の土曜日に、大宮駅を午前6時ちょうどに出発する臨時「はやぶさ101号」を運転します。定期の一番列車「はやぶさ1号」(東京06:32発)に比べて、函館に1時間以上も早く、午前10時過ぎに到着します。さらに、運賃+料金が50%引きになる割引きっぷも発売されます。

f:id:kzlife:20180410224204j:plain

※2018.06.21更新(2018年7月下旬の運転日を追記)

大宮始発の初の北海道新幹線を運転!

JR東日本とJR北海道は、大宮始発の新函館北斗行き「はやぶさ101号」 を、2018年6月23日(土)、30日(土)、7月28日(土)に運転します。

合わせて、新函館北斗から函館への臨時「はこだてライナー」と、新函館北斗で乗り継げる札幌行きの臨時特急「北斗85号」を運転します。

注目は、

  • 大宮始発の初の新函館北斗行き「はやぶさ号」であること
  • 大宮発が午前6時で、定期列車「はやぶさ1号」よりも1時間以上早く函館に到着すること

でしょう。

これまで、大宮始発の新青森行きの臨時「はやぶさ」が運転されたことはありますが、北海道新幹線に直通する列車は初の運転となります。

函館駅到着が午前10時過ぎ!! 日帰りでも滞在時間は8時間に

f:id:kzlife:20180410224015j:plain

臨時「はやぶさ101号」のダイヤは以下のとおりです。

  • 大宮 06:00発 → 仙台 07:07発 → 盛岡 07:47発 → 新青森 08:40発 → 新函館北斗 09:41着

新函館北斗から乗り継げる臨時列車「はこだてライナー」(函館行き)、「特急北斗85号」(札幌行き)のダイヤは以下のとおりです。

  • 新函館北斗 09:54発 → 五稜郭 10:05発 → 函館 10:09着 (臨時はこだてライナー)
  • 函館 09:31発 → 新函館北斗 09:51発札幌 13:42着 (臨時特急北斗85号)

早朝に大宮を出て、鉄道利用で函館に午前10時過ぎに到着できてしまいます。さすがに新幹線という速さ!

ちなみに、北海道新幹線の最終で東京に戻る乗り継ぎは、

  • 函館 18:01発 → 新函館北斗 18:23着(普通はこだてライナー)
  • 新函館北斗 18:36発 → 大宮 22:38着 → 東京 23:04着(はやぶさ42号)

となりますので、臨時「はやぶさ101号」を利用すると、函館滞在時間は8時間弱 となります。

羽田発の航空機には敵わず

ここまで早く函館に到着できるようになった新幹線ですが、羽田発函館行きの航空機には敵いません。

大宮始発の臨時「はやぶさ101号」が運転される6月23日のダイヤを見てみると、はやぶさ101号よりも先に函館に到着する便があります。

便名(航空会社) 羽田空港発 函館空港着
057(ADO) 06:55 08:10
585(JAL) 07:50 09:10


函館空港は函館の市街地に比較的近く、シャトルバスで20分ほどです。JAL 585便(羽田 07:50発)でも、はやぶさ101号より先に函館の市街地に到着できるでしょう。

北海道新幹線は、青函トンネルの時速140キロ制限と、新函館北斗での在来線への乗り換えがネックですね。

「えきねっと」「モバイルSuica特急券」で50%引きの早期割引きっぷも発売!

航空機にはかなわない「はやぶさ101号」ですが、なんと50%引きの早期割引きっぷが発売されます。

今回の「はやぶさ101号」の運転に合わせて、運賃+特急料金が50%引きになる早期割引きっぷも発売されます。3週間前までの購入が必要ですが、「スーパーモバトクスペシャル」では、大宮~新函館北斗が9,940円と、1万円を切る破格の値付けになっています。

運転日 列車 早期割引きっぷ
6月23日(土) はやぶさ101号
大宮 → 新函館北斗
お先にトクだ値スペシャル
10,860円(▲10,880円)
6月30日(土) はやぶさ101号
大宮 → 新函館北斗
お先にトクだ値スペシャル
10,860円(▲10,880円)
7月28日(土) はやぶさ101号
大宮 → 新函館北斗
お先にトクだ値スペシャル
10,960円(▲10,980円)
7月28日(土) はやぶさ101号
大宮 → 新函館北斗
スーパーモバトクスペシャル
9,940円(▲12,000円)


いずれも、3週間前までに、インターネット予約サービス「えきねっと」、もしくは、「モバイルSuica特急券」での購入が必要です。払い戻し手数料が50%もかかるなど、多少の制約はありますが、1万円で大宮から新函館北斗まで乗車できるのは魅力的です。

梅雨のない北海道では、6月下旬は既に観光シーズンに入っていますし、7月28日は夏休みに入っている方も多いでしょう。この時期に50%引きというのは破格ですね。


以上、大宮始発の臨時「はやぶさ101号」が運転されるという話題でした。早朝に首都圏を出発して、鉄道のみで、午前10時に函館に到着できるのは隔世の感があります。50%引きの早期割引きっぷも発売されますので、この機会に、北海道新幹線の乗車と道南への旅行を計画されてみてはいかがでしょうか?

関連記事

JR東日本、JR北海道の新幹線・特急列車に割引料金で乗車できる「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」の解説記事です。

www.kzlifelog.com

夏の青春18きっぷ旅で活用したいJR東日本の観光列車4選! (2018年夏)

2018年夏の臨時列車が発表されました。最近は各地で観光列車が多く運転されていて、鉄道旅行の楽しみの一つになっています。そんな観光列車ですが、青春18きっぷでの乗り鉄にも便利な列車がたくさんあります。この記事では、運転日数が多く、青春18きっぷの旅でも利用しやすいJR東日本の観光列車を紹介します。

青春18きっぷの旅で活用したい観光列車

ご存知の通り、青春18きっぷでは新幹線や特急列車に乗車できません。そのため、普通列車や快速列車を乗り継いでいくわけですが、中には区間運転の列車が多く何回も乗り換えを強いられる路線や、列車の本数が少なくて乗り継ぎがうまくいかない路線もあります。

そんなときに活用したいのが、観光シーズンを中心に運転される観光列車です。

観光列車を活用するメリットとしては、

  • 比較的長距離を運転する列車が多く、乗り換え回数が減る
  • 快速列車として運転されるため、普通列車よりも所要時間が短い
  • 特急列車並みの座席を備えた列車が多く、青春18きっぷで乗車できる列車としては最高レベルの快適性を誇る

といったところでしょうか。

以下では、このようなメリットがあり、青春18きっぷの乗り鉄旅にも活用できる観光列車を紹介していきます。

特急並みの速達性を誇る羽越本線「きらきらうえつ」

f:id:kzlife:20180527174536j:plain
羽越本線 新潟~酒田で運転される観光列車「きらきらうえつ」

まず紹介するのは、週末を中心に、通年を通してコンスタントに運転されている「きらきらうえつ」です。

「きらきらうえつ」は新潟~酒田間を1日1往復運転されていますが、その特徴は、何といっても特急並みの速達性にあります。同区間を走る特急「いなほ」とほとんど変わらない所要時間で運転されるにもかかわらず、全車指定の快速列車として運転されるため、青春18きっぷ+指定席券(520円)で乗車できます。

日本海側を旅する時には、ぜひ旅程に組み入れたい列車です。

【きらきらうえつ(通常ダイヤ)】
  • 運転日: 7月1日・6~8日・20~22日,8月10~20日・22~26日・31日,9月1~2日・7~9日・21~24日・28~30日
  • 運転区間・時刻
    • 下り: 新潟 10:11発 → 酒田 12:51着
    • 上り: 酒田 16:10発 → 新潟 18:31着
【きらきらうえつ(延長ダイヤ)】
  • 運転日: 7月13~16日,9月14~17日
  • 運転区間・時刻
    • 下り: 新潟 09:32発 → 秋田 13:47着
    • 上り: 秋田 14:07発 → 新潟 18:31着
【きらきらうえつ(マリンダイヤ)】
  • 運転日: 7月27~30日,8月1~6日・8~9日
  • 運転区間・時刻
    • 下り: 新潟 09:32発 → 酒田 13:14着
    • 上り: 酒田 16:10発 → 新潟 18:31着


ご覧のとおり、夏休みを中心にかなりの日数で運転されていますので、旅程に組み込みやすい列車です。

運転日は少ないですが、延長ダイヤでは秋田まで運転されます。「きらきらうえつ」で酒田に到着したあとの秋田方面への乗り継ぎがよくないので、秋田までの延長運転は重宝します。

f:id:kzlife:20180527174809j:plain
日本海の車窓が美しい羽越本線

速達性が目立つ「きらきらうえつ」ですが、本来は車窓を楽しむ観光列車です。その車窓の見どころは、桑川駅付近の「笹川流れ」と呼ばれる区間です。日本海に奇岩が並ぶ景色を、大きな窓から眺めることができます。

青春18きっぷで利用したい長距離列車をまとめた記事です。「きらきらうえつ」も紹介しています。

www.kzlifelog.com

「きらきらうえつ」の紹介と乗車レポートの記事です。

www.kzlifelog.com

日本海の絶景を眺めながら秋田~青森を走破!「リゾートしらかみ」

f:id:kzlife:20180527174918j:plain
気動車の「くまげら」編成で運転されるリゾートしらかみ

次に紹介するのは、五能線を走る観光列車の草分け「リゾートしらかみ」です。

五能線(東能代~川部)を全線走破する普通・快速列車は1日に1.5往復(下り2本、上り1本)しかありませんが、「リゾートしらかみ」は1日2~3往復運転されていて、しかも秋田や青森(一部弘前発着)まで直通します。

7~9月は毎日2往復、週末や繁忙期を中心に3往復運転されます。運転本数が多いため、五能線の鉄道旅行にはなくてはならない列車です。

【リゾートしらかみ】
  • 運転日: 7月1日~9月30日
    • リゾートしらかみ1号: 秋田 08:20発 → 青森 13:29着
    • リゾートしらかみ3号: 秋田 10:51発 → 弘前 15:49着(※1)
    • リゾートしらかみ5号: 秋田 13:53発 → 青森 19:40着
    • リゾートしらかみ2号: 青森 08:10発 → 秋田 13:27着
    • リゾートしらかみ4号: 青森 13:51発 → 秋田 18:56着
    • リゾートしらかみ6号: 弘前 16:06発 → 秋田 20:45着(※2)
  • ※運転日注意(リゾートしらかみ3号・6号)
    • ※1: 7月1~4日・6~18日・20~25日・27~29日,8月1日・3~15日・17~20日・25~26日・29日・31日,9月1~5日・7~12日・14~19日・21~26日・28~30日
    • ※2: 7月1~3日・6~17日・20~24日・27~29日・8月3~14日・25~26日・31日,9月1~4日・7~11日・14~18日・21~25日・28~30日


「リゾートしらかみ」を乗り鉄の旅に活用するとしたら、

  • 普通列車の本数が極めて少ない五能線を一気に走破する
  • 秋田~青森間を快適に移動する

といった感じでしょうか。

f:id:kzlife:20180527175137j:plain
日本海に沈む夕陽も眺められます

秋田~青森間を普通列車で移動するなら、奥羽本線経由のほうが所要時間は短いです。ただし、秋田~青森を走破直通する普通列車は少なく、そのうえ、ロングシートの電車が多く、旅情には欠けます。時間に余裕があれば、抜群に車窓が良く、ゆったりとしたリクライニングシートに座れる五能線経由「リゾートしらかみ」がおすすめです。

「リゾートしらかみ」の乗車レポートです。

www.kzlifelog.com

北陸新幹線から大糸線への乗り鉄に最適な「リゾートビューふるさと」

f:id:kzlife:20180527175227j:plain
穂高駅に停車中の「リゾートビューふるさと」

次に紹介するのは、長野~松本~南小谷を篠ノ井線・大糸線経由で結ぶ「リゾートビューふるさと」です。

【リゾートビューふるさと】
  • 運転日: 7月1~2日・6日・8~9日・14~16日,20~31日,8月1~14日・16~23日・26~31日,9月1~3日・7日・9~10日・14~17日・21日・23~24日・29~30日
  • 運転区間・時刻
    • 下り: 長野 09:04発 → 姨捨 09:28着/09:45発 → 松本 10:27着/10:41発 → 穂高 10:59着/11:26発 → 南小谷 12:47着
    • 上り: 南小谷 15:16発 → 松本 17:14着/17:23発 → 長野 18:28着
    • 途中停車駅: 篠ノ井・姨捨・明科・松本・穂高・信濃松川・信濃大町・白馬


篠ノ井線や大糸線では、普通列車が1時間に1本くらいは運転されています。それでも、長野から大糸線に直通する列車はないため、長野~大糸線(信濃大町・白馬方面)を乗り継ぐ場合には、「リゾートビューふるさと」は便利な列車です。

下り列車は姨捨・松本・穂高で長時間停車があります。

  • 姨捨では、ホームから日本三大車窓の一つ、善光寺平の絶景を眺めることができます
  • 松本では「スーパーあずさ5号」(新宿 08:00発 → 松本 10:38着)から「リゾートビューふるさと」に乗り継ぐことができます
  • 穂高では、駅近くの「穂高神社」を参拝するイベントがあります

このような感じで、観光列車ならではのイベントが用意されています。

f:id:kzlife:20180527175343j:plain
姨捨駅からは日本三大車窓の一つ、善光寺平の風景を眺められます

なお、「リゾートビューふるさと」の南小谷での乗り継ぎは、あまりよくありません。

  • 下り: 長野 09:04発 → 南小谷 12:47着/14:43発 → 糸魚川 15:46着
  • 上り: 糸魚川 13:13発 → 南小谷 14:15着/15:16発 → 長野 18:28着

下りは、南小谷で2時間近くの待ち時間が発生してしまいます。1本後の普通列車でも、南小谷14:43発の普通列車に間に合いますので、

  • 下り: 長野 09:04発 → 白馬 12:23着/13:06発 → 南小谷 13:24着/14:43発 → 糸魚川 15:46着

のように、白馬などの大きな駅で途中下車してランチタイムに充てるのがおすすめです。

夏休みの観光シーズンを中心に、大糸線の松本~信濃大町間は、それなりに混雑します。先を急ぐのでなければ、ゆったりとした座席と大きな窓を備えて、車窓を楽しむことができる「リゾートビューふるさと」で旅するのがおすすめです。

「リゾートビューふるさと」の乗車レポートは、以下の記事をご覧ください。

www.kzlifelog.com

仙台~新庄を直通する「リゾートみのり」、「きらきらうえつ」との乗り継ぎにも便利!

f:id:kzlife:20180527175525j:plain
鳴子温泉に停車中の「リゾートビューふるさと」新庄行き

仙台から小牛田経由で陸羽東線を走る観光列車が「リゾートみのり」です。

【リゾートみのり】
  • 運転日: 7月1日・7~8日・14~16日,21~22日,28~29日,8月4~5日・11~12日・14~19日・24~26日,9月1~2日・8~9日・15~17日・22~24日・29~30日
  • 運転区間・時刻
    • 下り: 仙台 09:13発 → 鳴子温泉 11:00着/11:23発 → 新庄 12:26着
    • 上り: 新庄 15:01発 → 鳴子温泉 16:00着/16:02発 → 仙台 17:39着
    • 途中停車駅: 松島・小牛田・古川・岩出山・有備館・川渡温泉・鳴子御殿湯・鳴子温泉・中山平温泉・赤倉温泉・最上・瀬見温泉・新庄


仙台~新庄を直通する貴重な列車です。キハ48系を改造した3両編成(一部の日は2両編成)で運転されます。

「リゾートみのり」を乗り鉄の旅に活用するメリットは、以下の通りです。

  • 東北本線~陸羽東線を乗り換えなしで直通する
  • 新庄からの乗り継ぎが便利
    • 陸羽西線に乗り換えて酒田に出れば、前述の「きらきらうえつ」に乗り継いで新潟まで出られる
    • 足湯のある新幹線「とれいゆつばさ」に乗り継いで、山形・福島方面へ出られる(青春18きっぷでは乗車できません)

仙台から新庄まで、乗り換えなしで、しかもリクライニングシートに座って移動できるだけでもメリットがありますが、新庄から先の乗り継ぎにも便利な列車です。

  • 仙台 09:13発 →(リゾートみのり)→ 新庄 12:26着/14:14発 →(陸羽西線)→ 酒田 15:22着/16:10発 →(きらきらうえつ)→ 新潟 18:31着
  • 新潟 10:11発 →(きらきらうえつ)→ 酒田 12:51着/14:00発 →(陸羽西線 快速最上川)→ 新庄 14:52着 →(リゾートみのり)→ 仙台 17:39着

この乗り継ぎは、仙台~新潟を、青春18きっぷ1枚+指定席券(520円×2枚)で移動できる黄金パターンです。陸羽西線の1時間ほどは普通列車ですが、リゾートみのりときらきらうえつは、指定席さえ確保できれば、特急列車並みの座席で移動できるので、疲れることはないでしょう。なお、リゾートみのりときらきらうえつの運転日にはご注意ください。


以上、夏の青春18きっぷ旅で活用したい観光列車をご紹介しました。JR東日本の観光列車は、快速列車として運転されるものがほとんどなので、青春18きっぷ+指定席券で乗車できます。乗り継ぎが減ったり、快適な座席で移動できたりと、うまく活用すれば快適な青春18きっぷ旅ができますよ。