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快適通勤ムーブメント「時差Biz」に合わせて東急と東京メトロが早朝の列車を増発! 注目は田園都市線に初めて登場する特急「時差Bizライナー」!

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駅のホーム

東京都が推進する朝の通勤ラッシュ緩和プロジェクト「時差Biz」の実施に合わせて、鉄道各社がさまざまな取り組みを始めています。東急と東京メトロは一部路線で早朝の臨時列車を増発しますが、注目は、東急田園都市線で運転される臨時特急列車「時差Bizライナー」でしょう。

早朝に臨時列車を走らせる東急田園都市線と東京メトロ東西線

「時差Biz」に合わせて早朝に臨時列車を運転すると発表されているのは、東急田園都市線と東京メトロ東西線・半蔵門線です。


  • 東京メトロ東西線 「時差Bizトレイン」
    • 運転日: 7月11日(火)~14日(金),18日(火)~21(金) の8日間
    • 運転区間・主な停車駅・運転時刻:
      • 快速: 西船橋 06:15発 → 浦安 06:23発 → 東陽町 06:30発 → 大手町 06:39着 → 九段下 06:44着
      • 各停: 妙典 06:25発 → 浦安 06:31発 → 東陽町 06:41発 → 大手町 06:50着 → 九段下 06:54着
      • 各停: 九段下 06:52発 → 大手町 06:56発 → 東陽町 07:05着 → 浦安 07:15着 → 妙典 07:21着 → 西船橋 07:27着
    • ニュースリリース: 2017年ニュースリリース|東京メトロ

いずれも都心の主要駅に午前6時半~7時頃に到着する時間帯での運転です。田園都市線、半蔵門線、東西線、いずれも混雑が激しいことで有名な路線ですが、朝の通勤ラッシュのピーク時間帯にあたる午前7時~8時台には増発の余地がほとんどありません。そのため、「時差Biz」とはいえ、かなり早い時間帯での臨時列車になっています。

特に、東急田園都市線については、2017年4月のダイヤ改正で、渋谷着午前5時台・6時台の急行を増発したり、時差通勤を推奨するような施策を打ち出しています。

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注目は停車駅の少ない田園都市線の臨時「特急」列車

この中でも、注目は田園都市線で運転される「時差Bizライナー」でしょう。田園都市線には「特急」という種別はこれまでにありませんでした。さらに、停車駅をかなり絞っているのも特徴です。

田園都市線内では、中央林間を出発すると、長津田、あざみ野、溝の口の3駅のみに停車し、溝の口から渋谷まではのノンストップです。

途中停車駅の3駅は、以下のとおり、他路線との乗換駅になっています。

  • 長津田: JR横浜線、横浜高速鉄道こどもの国線
  • あざみ野: 横浜市営地下鉄ブルーライン
  • 溝の口: JR南武線、東急大井町線

定期列車で最も停車駅が少ない「急行」では、上記以外に、青葉台、たまプラーザ、鷺沼、二子玉川、三軒茶屋に停車します。今回の「時差Bizライナー」では、これらの駅を通過し、途中停車駅を他路線との乗換駅3駅のみに絞ったようです。

大井町線との分岐駅であり、駅周辺の再開発がさかんな二子玉川を通過としたのは驚きました。「時差Bizライナー」の対象客を、溝の口以遠から渋谷及び半蔵門線内の駅への通勤客に限定することで、二子玉川での下車は考慮しないことにしたのでしょう。また、二子玉川からの通勤客は、渋谷までの所要時間が短いため、「時差Bizライナー」の対象外としたのだと思います。

将来の座席指定列車への布石かも?

今回の「時差Bizライナー」は、「ライナー」という名称ではありますが、座席指定の列車ではなく、通常のロングシート車両を用いた全車自由席での運転です。田園都市線では、現在も朝の通勤ラッシュ時間帯の乗車率が上昇し続けており、混雑解消が喫緊の課題となっていますが、既に増発余地が全くないといった厳しい状況になっています。そのため、現時点で座席指定列車を走らせる余裕はないでしょう。

それでも、長い目で見れば、田園都市線沿線でも人口減に転じ、列車本数を減らす時期が来ることは間違いありません。そうなれば、減便によって空いたスジを使って、座席指定列車を走らせることは可能でしょう。

このような座席指定列車を運転するとしたら、今回の「時差Bizライナー」の停車駅になるのではないかと思います。つまり、今回の「時差Bizライナー」は、時差通勤のための列車であるとともに、将来の座席指定列車の需要を調べる目的 もあるのではないでしょうか。有料の座席指定列車であれば、二子玉川~渋谷のような短距離の利用はあまり見込めませんから、二子玉川を停車駅から外したのもうなずけます。

西武鉄道の「S-TRAIN」、東武東上線の「TJライナー」をはじめとして、ここ数年で、大手私鉄各社が新たに有料の座席指定列車を導入しています。東急田園都市線は、朝のラッシュ地獄が落ち着いてからでしょうけれど、比較的路線が長いうえに、大手町や永田町、九段下といった都心部を経由しますし、東武線に乗り入れて東京東部から埼玉県まで直通しますので、座席指定列車を走らせるには適した路線ではないかと思います。

「時差Bizライナー」の運転は7月の平日8日間のみですが、利用状況が良ければ8月以降も運転されたり、定期列車に格上げされたりするかもしれませんね。