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秘境駅「小幌駅」がさらに1年間継続決定、ふるさと納税による寄付も! ただし、長期の存続に向けては課題もあります

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線路

日本一の秘境駅として知られる室蘭本線の小幌駅ですが、昨年度に引き続き、豊浦町とJR北海道が維持管理協定を結び、さらに1年間継続されることが決まりました。豊浦町は、小幌駅を観光振興に役立てたい考えです。

豊浦町がJR北海道と維持管理協定をさらに1年間締結

北海道の内浦湾(噴火湾)に面する小幌駅は、両側をトンネルに挟まれたうえ、周囲には道路も民家もないという駅です。内浦湾の浜辺への道があるだけで、この駅を日常的に利用している人は皆無です。そんなことから、日本一の「秘境駅」として知られるようになりました。

昨年、JR北海道が小幌駅の廃止を提案した際に、豊浦町が支援して維持管理することを申し出て、JR北海道との間で小幌駅の維持管理協定が締結されました。この協定の期限は1年間でしたので、今年の動向が注目されていましたが、前述のとおり、2月21日に豊浦町とJR北海道が、さらに1年間の維持管理協定を締結しました。

とようらトピックス 日本一の秘境駅「小幌駅」の1年継続決定!! 2017年2月21日

鉄道ファンが押し寄せた小幌駅、この人気はいつまで続くのか?

小幌駅廃止の話が出た際には、鉄道ファンが押し寄せ、安全確保のために警備員まで配置する事態になりました。当然、秘境駅感はゼロなわけです。それでも、観光振興に役立てたいという豊浦町の目的は、ある意味では達成できていたのかもしれません。

ただ、JR北海道と豊浦町の維持管理協定が今後も続いていくとなると、当面は存続するものと思われ、小幌駅を訪れる人が減ってくるでしょう。「秘境駅」を「観光振興」に利用することの難しさというか、矛盾があるような気がします。

本当に小幌駅の存続を願うのならば、秘境駅だけではない、本当の意味での「観光振興」を進めていかないといけません。

ふるさと納税での支援は良いアイデアだが…

小幌駅の維持管理のために、豊浦町へのふるさと納税での寄付が利用できます。ふるさと納税の制度を活用して、全国から寄付を募るというのはよいアイデアだと思います。それに、JR北海道に一方的に存続を要請するだけでなく、自らも費用負担して駅を存続させようという姿勢も望ましいものに感じます。

各地の地方私鉄も、ふるさと納税ではないにせよ、鉄道維持の目的で寄付を募っています。これと同じようなものだと思えば珍しくはないのですが、決定的に違うところがあります。

地方私鉄に対して寄付をする人たちは、学生時代に鉄道を利用していたといったような理由で、何らかの思い入れがあるのではないかと思います。自分のふるさとの鉄道を維持したいという思いがあるのでしょう。

一方、小幌駅は、そもそも「秘境駅」ですので、その駅を使っていたから思い入れがあるという人は皆無でしょう。鉄道ファンや秘境駅ファンが物珍しさから寄付をすることがあるかもしれませんが、それは一過性のものであり、長続きするとは思えません。

つまり、ふるさと納税による寄付は、廃止までの時間稼ぎにはなっても、未来永劫、寄付に頼った駅の維持は難しいということです。

JR北海道に駅廃止を思いとどまらせる観光振興ができるのか?

地元民が全く利用しない駅を存続させるには、観光客を呼んでくるしかありません。最終的には、JR北海道が、「これだけ観光客が来るのならば駅を存続させよう」と思ってくれるレベルにならないといけません。これを実現するための構想があるのかが気になります。

小幌駅を含む室蘭本線は、北海道新幹線の札幌延伸時には、大きな転機を迎えるはずです。札幌~函館の幹線ルートから外れ、路線自体の存続も危ういのではないかと思います。そうなる前に、小幌駅を含む室蘭本線沿線の観光振興がどこまでできるのかが問われそうです。

少し辛口なことを書きましたが、沿線自治体が自ら動いて、路線や駅の存続を進める姿勢は素晴らしいことですので、小幌駅の存続が長期に渡って続くようになればよいと思います。