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JR北海道がLCC利用者向け「きた北海道フリーパス」を発売、おトクそうに見えますが使いこなすのが難しいきっぷです!(更新)

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※2017.09.17 更新(2017年秋冬版とU25用の情報を追加)

JR北海道が、Peach、バニラエア利用者限定のフリーきっぷ「きた北海道フリーパス」を発売します。宗谷本線の稚内までがエリアに入る広範囲なフリーきっぷです。この記事では、「きた北海道フリーパス」の概要を紹介しますが、以前ご紹介した「ひがし北海道フリーきっぷ」と比べると、使いこなすのが難しいきっぷになっています。

「きた北海道フリーパス」とは?

「きた北海道フリーパス」は、Peach、バニラエアの新千歳空港到着客のみが利用できるフリーきっぷです。これまで何度か発売されていたLCC利用者限定の「ひがし北海道フリーパス」の道北バージョンです。

「きた北海道フリーパス」の概要は以下の通りです。

  • 利用期間:2017年4月29日(土)~2018年4月3日(火) ※発売は2018年3月31日まで
  • 有効期間:4日間
  • 発売額: 12,500円(おとな)、6,250円(こども)
  • 発売箇所: 新千歳空港駅のみどりの窓口
  • 発売条件: Peachまたはバニラエアの搭乗券(新千歳空港到着便)を提示
  • フリーエリア(概略)
    • 函館本線(小樽~札幌~旭川)
    • 宗谷本線(旭川~稚内)
    • 留萌本線(深川~留萌)
    • 石勝線(南千歳~追分)
    • 根室本線(滝川~富良野)
    • 富良野線(旭川~富良野)
    • 千歳線(札幌~南千歳・新千歳空港)
    • 室蘭本線(岩見沢~追分)
    • フリーエリア内の特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗車可能

フリーエリアは、ざっくりいうと、小樽~新千歳空港から留萌本線、宗谷本線、富良野線方面となっています。

詳しくは、JR北海道のニュースリリースをご覧ください。

本州方面から道北・道東へおトクにお越しください!!~「LCC」とタイアップした「JRフリーパス」を発売します~(JR北海道ニュースリリース 2017年4月12日, PDFファイル)

好評のLCCタイアップ商品に25歳以下用(U25)を設定します!!(JR北海道ニュースリリース 2017年9月13日, PDFファイル)

期間限定で25歳以下用の「U25」も発売

2017年10月~12月上旬までの期間限定ですが、25歳以下の方専用で、通常版よりもさらにおトクな 「きた北海道フリーパスU25」 も発売されます。

  • 利用期間:2017年10月1日(日)~12月3日(日) ※発売は11月30日まで
  • 対象年齢:12歳以上25歳以下(購入時に、年齢を確認できる公的証明書が必要)
    • 小学生以下は、一般こども用(6,000円)のほうがおトクです
  • 発売額: 10,000円(一般おとな用よりも2,500円おトク)

25歳以下の方でなければ利用できないこと、利用期間が限られていることを除けば、フリーきっぷとしての効力は同じですので、対象の方は、U25用を購入しましょう!

どのくらいお得なの?

新千歳空港からフリーエリア内の主要駅への特急列車での往復料金(通常料金)と比べてみましょう。

  • 新千歳空港~稚内: 20,780円(新千歳空港~札幌は快速、札幌~稚内で特急自由席利用の往復)
  • 新千歳空港~留萌: 11,220円(新千歳空港~札幌は快速、札幌~深川で特急自由席利用の往復)
  • 新千歳空港~美瑛~富良野: 12,520円(新千歳空港~札幌は快速、札幌~旭川で特急自由席利用の往復)

これだけみると、「きた北海道フリーパス」の12,500円の元を取るのは簡単そうに見えます。特に、稚内への往復に利用すれば8,000円以上もお得になりそうです。

ところが、JR北海道では、札幌から各都市への特急列車での往復に利用できる「指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)」「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」を発売 しています。これらのきっぷの割引率がかなり高いため、稚内など各都市への単純往復に利用する場合は、「きた北海道フリーパス」のほうが高くなってしまう場合があります

区間 きっぷ 価格 有効期限 備考
札幌~稚内 Rきっぷ 12,550円
(13,580円)
6日間 特急指定席利用
札幌~音威子府 Rきっぷ 12,030円
(12,440円)
6日間 特急指定席利用
札幌~旭川 Sきっぷ 5,080円 6日間 特急自由席利用
札幌~留萌 Sきっぷ 5,310円 6日間 特急自由席利用
札幌~富良野 ふらの・びえい
フリーきっぷ
6,500円 4日間 特急自由席利用

※上記は夏料金(4月30日~11月30日利用開始分)、カッコ内は冬料金(12月1日~3月31日利用開始分) ※新千歳空港~札幌は片道1,070円(往復2,140円) ※「ふらの・びえいフリーきっぷ」は10月31日まで利用可能

(参考)JR北海道のおトクなきっぷ 指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)|JR北海道のおトクなきっぷ 自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)|JR北海道のおトクなきっぷ ふらの・びえいフリーきっぷ|JR北海道のおトクなきっぷ

札幌~稚内のRきっぷが12,550円で、新千歳空港~札幌の往復を加えると14,690円です。「きた北海道フリーパス」のほうが2,000円ほど安いですが、Rきっぷは指定席が利用できることや、有効期間が6日間と長いこともあり、単純に稚内を往復する場合には、どちらがよいか悩むところです。

札幌~留萌や札幌~旭川は、Sきっぷを利用すると5,000円台で往復できてしまうので、新千歳空港~札幌の往復分を加えても、Sきっぷのほうがかなり安くなります。

実は使い方が難しい「きた北海道フリーパス」

単純往復で元が取るのが難しくても、周遊ルートであちこち乗りまわればおトクになるのではないかと思われます。実際、このきっぷの姉妹版「ひがし北海道フリーパス」では、新千歳空港~釧路~網走~札幌という周遊ルートを作ると、かなりお得になります。

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ところが、「きた北海道フリーパス」のフリーエリアでは、周遊ルートが作りにくい のです。旭川~稚内は長大な盲腸線ですし、深川~留萌も同様です。旭川~富良野~滝川というルートは作れそうですが、このエリアの旅行であれば、上の表であげた「ふらの・びえいフリーきっぷ」が断然おトクです。

ということで、他の割引きっぷやフリーきっぷと比べると、「きた北海道フリーパス」を使いこなすのは難しいのではないかと思います。

U25対象者ならおトク度はかなりアップ!

25歳以下限定で、利用できる期間も10月~12月上旬に限られますが、この条件に当てはまる場合は、おトク度はかなり上がります。

例えば、新千歳空港~稚内の往復だけでも、Rきっぷ+札幌~新千歳空港の乗車券で14,690円、一方の「きた北海道フリーパスU25」であれば10,000円です。

有効期間が4日間、自由席にしか乗車できないといった制約はありますが、4,690円も安くなると、だいぶお得感が増すと思います。

稚内~美瑛・富良野の周遊ルート?

それでは、U25用ではない「きた北海道フリーパス」が適しているルートはないのでしょうか?

上記のJR北海道の「きた北海道フリーパス」のプレスリリースの最後に、行程の一例が出ています。

「日本最北駅『稚内』、彩の『利尻・礼文』、人気の『富良野・美瑛』」

となっていて、以下のような行程になっています。

  • 1日目:新千歳空港~札幌~(特急)~旭川~(稚内)
  • 2日目:稚内~(フェリー)~利尻・礼文~(フェリー)~稚内
  • 3日目:稚内~(特急)~美深~(特急)~旭川
  • 4日目:旭川~美瑛~中富良野~富良野~滝川~(特急)~札幌

このルートで、割引なしの値段よりも12,970円お得になるとしています。

このルートであれば、おそらく他の割引きっぷを使うよりも「きた北海道フリーパス」のほうが安くなるでしょう。ただ、4日間という行程の中に詰め込みすぎという感はあります。1日目、3日目はほぼ移動のみですし、4日目もかなり駆け足の観光になってしまうように思います。

以上、「きた北海道フリーパス」についてご紹介しました。通常料金に比べるとかなりおトクに見える「きた北海道フリーパス」ですが、割引率が高い特急の往復割引きっぷと比べると、必ずしもおトクにならない場合もあります。LCC利用で北海道入りして、「きた北海道フリーパス」を購入できる権利があったとしても、本当におトクになるのかよく検討したほうがよさそうです。

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