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JR東日本が電気式気動車「GV-E400系」の新造計画を発表! 国鉄型気動車はそろそろ見納めかも?

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JR東日本が、新潟・秋田地区への電気式気動車の新造計画を正式に発表しました。「GV-E400系」として新造される電気式気動車は、2018年に量産先行車3両を、2019年~2020年度に量産車を投入するとしています。今後の非電化区間の標準的な車両になると思われますので、キハ40などの国鉄型気動車もそろそろ見納めかもしれません。

2020年度までに新潟・秋田地区へ電気式気動車を投入!

JR東日本が今回発表した車両の投入計画の概要は以下の通りです。

  • 電気式気動車「GV-E400系」
    • 編成数
      • 量産先行車 合計3両(2両×1編成,1両×1編成)
      • 量産車 合計60両(量産先行車と合わせて計63両)
    • スケジュール
      • 2018年初:量産先行車落成
      • 2019年度まで:新潟地区への量産車投入
      • 2020年度まで:秋田地区への量産車投入
    • 運用区間
      • 羽越本線(新津~酒田)
      • 信越本線(新津~新潟)
      • 米坂線 (米沢~坂町)
      • 磐越西線(会津若松~新津)
      • 津軽線 (青森~三厩)
      • 五能線 (東能代~川部)
      • 奥羽本線(秋田~東能代、弘前~青森)


  • 八戸線用気動車「キハE130系500代」
    • 編成数
      • 合計18両(2両×6編成,1両×6編成)
    • スケジュール
      • 2017年8月以降順次落成
    • 運用区間
      • 八戸線(八戸~久慈)

(出典)八戸線および新潟・秋田地区への車両新造計画について(JR東日本プレスリリース 2017年7月4日)

電気式気動車については、2015年に計画が公表されていましたが、今回の発表では、ほぼ計画通りに電気式気動車の新造が進められることがわかりました。

新潟・秋田地区への新型電気式気動車の投入について(JR東日本ニュースリリース 2015年5月19日)

また、合わせて、八戸線への従来型の気動車(キハE130系)の投入が発表されています。こちらは、すでに水郡線や久留里線で運用されている車両とほぼ同一の仕様となるとのことです。

八戸線だけ電気式気動車ではなく従来型の気動車です。三セクの青い森鉄道との直通列車があるために、実績のあるキハE130系を選んだのかもしれません。あるいは、上記リリースのイメージ画像を見ると、電気式気動車(GV-E400系)は2扉で、キハE130系は3扉です。青い森鉄道の電車も3扉ですので、それに合わせたのかもしれませんね。

電気式気動車はエンジンで発電した電気でモーターを回す「電車」

従来の気動車と電気式気動車の違いは何でしょうか?

いずれも「気動車」とついているので、燃料を燃やしてディーゼルエンジンを回す仕組みは共通です。

大きく異なるのは、車輪を回す仕組みです。

  • 従来の気動車(液体式気動車): エンジンの回転をトルクコンバータと減速機で伝達して車輪を回す
  • 電気式気動車: エンジンの回転で発電機を回して発電し、その電気でモーターを駆動して車輪を回す

電気式気動車は、モーターを回す電力をディーゼルエンジンで得ていますが、車輪を回す仕組みは電車そのものです。

  • 電車: モーターを回す電力を架線から得る
  • 電気式気動車: モーターを回す電力をディーゼルエンジンから得る

電車と同じ仕組みを採用することで、電車で培われたノウハウを活用したり、メンテナンスを共通化したりといったメリットがあるそうです。

ハイブリッド式気動車で実績あり

仙石東北ラインのハイブリッド式気動車HB-E210系

電気式気動車はJR東日本にとって新たな種別の車両ですが、ほぼ同じ仕組みは「ハイブリッド式気動車」で実績があります。

ハイブリッド式気動車は、2007年に小海線に導入された「キハE200形」が最初でしたが、その後、「リゾートしらかみ」や「リゾートふるさと」といった観光列車や、仙石東北ライン(仙台~石巻)などに投入され、実用化されています。

これらの実績も踏まえて、今回、電気式気動車を多くの線区に投入することに決めたのだと思います。

非電化区間は 短距離=蓄電池電車、長距離=電気式気動車 となるのか?

JR東日本は、非電化路線の烏山線、男鹿線に「蓄電池電車」を投入済みです。

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烏山線、男鹿線は、いずれも一部電化区間を走ることや、距離が短いことが共通しています。一方、電気式気動車が投入されると発表された路線は比較的長距離です。蓄電池電車はバッテリー容量の問題で、短距離の路線にしか投入できないわけですが、バッテリー容量が劇的に改善する見込みは今のところありません。そうなると、当面は、

  • 短距離の非電化路線: 蓄電池電車
  • 長距離の非電化路線: 電気式気動車

という使い分けになりそうです。

JR東日本の国鉄型気動車はそろそろ見納めかも?

国鉄型気動車キハ40

今回、電気式気動車が投入されると発表された路線は、いずれもキハ40系列の古い国鉄型気動車が活躍している路線です。一方で、すでにキハ40系列の車両が引退した路線は、今回の電気式気動車の運用区間には含まれていません。

さらに、電気式気動車が投入された路線で利用されていたキハ100/110系といった車両が、只見線などのキハ40を置き換える可能性もあります。

そうなると、電気式気動車が投入されたあと、JR東日本のキハ40系列は全て引退してしまうのではないかと思います。これから2~3年で、一気に置き換えが進むでしょうから、乗っておくなら今のうちですね。

以上、JR東日本が電気式気動車「GV-E400系」の新造計画を発表したニュースについてお伝えしました。旅客鉄道の車両は、長らく、電車、気動車、客車の3種類しかなかったわけですが、ここ数年で客車がほぼ消滅した一方、電気式気動車、ハイブリッド式気動車、蓄電池電車など新しい種別の車両が次々と誕生しています。鉄道車両が大きな転換期に来ているのではないかと感じますね。