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青い森鉄道・シルバーフェリーが、鉄道+フェリーのおトクなきっぷ「青森・苫小牧てつなかきっぷ」を発売! 夜行急行「はまなす」の代替ルートになりそうです!

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青い森鉄道と、シルバーフェリーを運航する川崎近海汽船が、青森・野辺地・三沢~苫小牧を、鉄道(青い森鉄道)とフェリーで結ぶおトクなきっぷ「青森・苫小牧てつなかきっぷ」を発売します。八戸港発22時のフェリーに乗船すれば、苫小牧着は午前6時。青函トンネルを抜ける夜行列車がなくなってしまった今となっては、格安で青森と北海道を結ぶ夜行ルートです。

「青森・苫小牧てつなかきっぷ」とは?

「青森・苫小牧てつなかきっぷ」は、青森と苫小牧を鉄道とフェリーの乗り継ぎで結ぶルートをおトクに利用できるきっぷです。青い森鉄道の沿線から八戸までの青い森鉄道線の乗車券と、八戸港~苫小牧港を結ぶ「シルバーフェリー」の2等室の乗船券がセットになっています。

  • 発売・利用期間:2017年10月1日から通年
  • 有効期間: 利用開始日から3日間
  • きっぷの効力
    • 青森・野辺地・三沢~八戸間の青い森鉄道に片道乗車可能
    • 八戸港~苫小牧港の「シルバーフェリー」の2等室に片道乗船可能
  • 発売箇所:
    • 青い森鉄道線内出発分:青森駅・野辺地駅・三沢駅の各駅窓口
    • 苫小牧港出発分: 苫小牧港フェリーターミナル

設定区間とお値段は下表のとおりです。

設定区間 お値段(片道)
青森駅~苫小牧港 大人6,200円 小人3,100円
野辺地駅~苫小牧港 大人5,400円 小人2,700円
三沢駅~苫小牧港 大人4,700円 小人2,350円

なお、八戸駅~八戸港の交通費は含まれません。

詳しくは、青い森鉄道と川崎近海汽船(シルバーフェリー)のリリースをご覧ください。

どれくらいおトクなの? 北海道新幹線との違いは?

この「青森・苫小牧てつなかきっぷ」ですが、どれくらいおトクなのでしょうか? また、北海道新幹線を利用する鉄道のみのルートと比べると、所要時間、料金はどう違うのでしょうか?

青い森鉄道+シルバーフェリーより500円程度おトク

青い森鉄道の乗車券とシルバーフェリーの乗船券を別々に買うよりも、おおむね500円程度おトクになるようです。

青森駅からの例で比べてみると、別々に乗車券・乗船券を購入すると、

  • 青い森鉄道 青森駅~八戸駅: 2,280円
  • シルバーフェリー 2等室: 4,500円(定価5,000円、インターネット予約10%割引)

となり、合計 6,780円 となります。

「青森・苫小牧てつなかきっぷ」の青森駅~苫小牧港の値段は6,200円ですので、580円安くなります

北海道新幹線+特急北斗との違いは?

青森から苫小牧へ鉄道のみで行く場合には、北海道新幹線+特急北斗の乗り継ぎということになります。所要時間、料金を比べてみると、以下のようになります。

交通手段 料金 所要時間 備考
北海道新幹線+
特急北斗乗り継ぎ
12,700円 約4時間半 新幹線・特急北斗とも指定席
乗り継ぎ割引適用
青い森鉄道+
シルバーフェリー
6,940円 約13時間 八戸~本八戸(JR) 180円
本八戸駅~八戸港(バス) 300円
苫小牧港~苫小牧駅(バス) 250円


「青森・苫小牧てつなかきっぷ」を利用すれば、北海道新幹線+特急北斗の乗り継ぎに比べると、半額強で済みます

所要時間は比較にならないですが、後で述べるように、シルバーフェリーには夜行便があります。この夜行便をうまく活用できれば、早朝に苫小牧駅に到着でき、宿泊費も浮くため、上記の料金以上におトクになりそうです。

青森~北海道の夜行列車の代わりになるかも!?

「青森・苫小牧てつなかきっぷ」の話題からは少し離れますが、このシルバーフェリーのルートは、青森と北海道を結ぶ夜行列車の代替として利用できそうです。

シルバーフェリー 時刻表

1日に4往復のフェリーがありますが、

  • 八戸港 22:00発 → 苫小牧港 06:00着
  • 苫小牧港 21:15発 → 八戸港 04:45着

は夜行便なので、かつて青森~北海道を青函トンネル経由で走っていた夜行急行「はまなす」の代わりになりそうです。

八戸→苫小牧の乗り継ぎ

例えば、八戸港→苫小牧港の夜行便を利用すると以下のような乗り継ぎになります。

  • 八戸 20:26発 → 本八戸 20:35着(JR八戸線)
  • 本八戸駅 20:45 → 八戸港フェリーターミナル 21:00着(シャトルバス 300円)
  • 八戸港 22:00発 → 苫小牧港 06:00着(シルバーフェリー)
  • 苫小牧港フェリーターミナル 06:50発 → 苫小牧駅 07:07着(道南バス 250円)

苫小牧からは、各方面の列車に乗り継げそうです。青春18きっぷや北海道&東日本パスを利用することを想定して、普通列車の時刻を書き出してみます。(2017年10月現在)

  • 苫小牧 07:26発 → 札幌 08:34着 → 小樽 09:28着
  • 苫小牧 07:49発 → 東室蘭 09:07着
  • 苫小牧 08:37発 → 岩見沢 10:01着

普通列車でも札幌まで1時間ちょっとで到着できます。苫小牧は札幌に近いのが強みですね。

青森~北海道を結ぶフェリーとしては、青函フェリーなどの青森港と函館港を結ぶフェリーもあります。道南が目的地であれば青函フェリーのほうがよいですが、札幌や道央・道東などへ足を延ばす場合には、苫小牧まで行くシルバーフェリーのほうが便利です。

青春18きっぷ旅なら、北海道新幹線オプション券よりもいいかも?

青春18きっぷ旅で本州から北海道へ渡るためには、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2,300円)を利用して、奥津軽いまべつ~木古内で北海道新幹線に乗車する手段があります。

一方、シルバーフェリーは、4,500円(2等室, インターネット割引適用)+フェリーターミナルまでのバス等(合計730円)が別途かかります。単純に比較すると「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」のほうがかなり安いですが、前述の通り、シルバーフェリーは夜行便があり、宿泊費を浮かすことができます

さらに、目的地が道央・道北・道東であれば、函館から青春18きっぷだけで移動するというのは現実的ではありません。函館~札幌を普通列車で乗り継ぐと、8時間以上もかかります。その点、寝ている間に、札幌まで1時間圏内の苫小牧まで連れて行ってくれるシルバーフェリーは、目的地によってはかなり使い勝手がよいのではと思います。

東京発、普通列車乗り継ぎで翌朝には苫小牧へ

青春18きっぷや、北海道・東日本パスなどを使って、普通列車の乗り継ぎで、東京から北海道まで行けるでしょうか? 2017年10月14日のダイヤ改正以降の平日の時刻で調べてみました。

  • 東京 07:50発 → 本八戸 20:35着 (乗り換え:宇都宮・黒磯・新白河・郡山・福島・仙台・小牛田・一ノ関・盛岡・八戸) → 苫小牧 07:07着

本八戸以降は前述の八戸からの乗り継ぎになります。土休日ダイヤでも、東京発が07:55になるだけで、ほぼ同様のようです。

ということで、東京を朝出ると、翌朝には苫小牧に到着します。前述の通り、08:34には札幌に到着しますので、十分に夜行列車の代替ルートになりそうです。東京から本八戸まで10回の乗り換えで13時間を要し、ほとんどが10分以内の乗り換えという恐るべき乗り継ぎルートですが、挑戦したい方はどうぞ(笑)

こうなってくると、盛岡からのいわて銀河鉄道線+青い森鉄道線+シルバーフェリーがセットになったきっぷも欲しくなりますね。

以上、青い森鉄道の乗車券とシルバーフェリーの乗船券がセットになった「青森・苫小牧てつなかきっぷ」をご紹介しました。本記事の後半で書いたように、夜行列車がほとんどなくなってしまった今、フェリーは貴重な夜行の移動手段になりそうです。シルバーフェリーの八戸港~苫小牧港の便は、所要時間もほどよく、夜行にもってこいですね。