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JR北海道の観光列車が風前の灯、復活のための周遊ルートを考えてみた

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美幌峠

JR北海道の新しい流氷観光列車「流氷物語号」の記事をこのブログで書きました。流氷ノロッコ号の廃止が発表されていたので、車両はグレードダウンしたものの、後継の観光列車が決まってよかったと思っていましたが、JR北海道の観光列車の状況はかなり厳しいようです。

www.kzlifelog.com

この冬の観光向け臨時列車はわずか2つ

JR北海道のこの冬の臨時列車のお知らせを見てみると、北海道新幹線とそれに接続するはこだてライナーの増発以外は、下記の2つの臨時列車しかありません。

  • SL冬の湿原号(釧路~標茶)
  • 流氷物語号(網走~知床斜里)

経営が苦しいとはいえ、観光立国であるはずの北海道でこの状況はあまりに寂しいです。せっかく開通した北海道新幹線に接続する観光向けの列車がないのも、もったいないなぁと思います。昨年開業した北陸新幹線の沿線では、JRも私鉄・三セクもこぞって観光列車を投入し、いまだに人気を博しているのとは対照的です。

mainichi.jp

こんな記事がありました。北海道新幹線で新函館北斗にやってきた観光客は、大半が函館のみを目的地としているという記事です。たしかに、観光地としての函館はあまりに魅力的ですが、新函館北斗から北への観光ルートが構成できていないというのも一つの理由のように思います。2014年までは、「SL函館大沼号」というSLが、函館~大沼公園間に走っていましたが、これがなくなってしまったのも痛いですね。

観光列車を走らせるだけではもうからない?

一方で、観光列車さえ走らせればJR北海道が儲かるかというと、そうでもないようです。

trendy.nikkeibp.co.jp

この記事では、流氷ノロッコ号の様子が書かれていますが、大半が国内外のツアー客で、観光バスで乗り付けて、一番眺望の良い一部区間のみ乗車するパターンが多いそうです。これでは、JR北海道にはほとんどお金は落ちません。

以前、小海線の清里~野辺山でも同様の例に遭遇したことがあります。この区間にはJR線の最高地点があり、それを見るためだけに、ツアー客がこの一区間だけを乗車するのです。バスが野辺山駅へ先回りして、下車したツアー客を迎えるという寸法です。ただ、小海線の場合は、小淵沢から乗車してくる観光客も多く、おそらく新宿から中央本線の特急に乗ってきていると思われます。

この例からわかるように、観光列車単体ではたいしてもうからなくても、そこまで新幹線や特急列車を利用してくれれば、トータルで元が取れるということです。私がよく利用するJR東日本エリアの観光列車・リゾート列車は、周遊ルートが組めるように考えられています。

  • 東京~(東北新幹線)~青森~(リゾートしらかみ)~秋田~(秋田新幹線)~東京
  • 東京~(秋田新幹線・羽越本線)~酒田~(きらきらうえつ)~新潟~上越新幹線~東京
  • 東京~(北陸新幹線)~長野~(リゾートビューふるさと)~白馬・南小谷~(リゾートビューふるさと)~松本~(あずさ/スーパーあずさ)~新宿

比較的乗車しやすい観光列車では、首都圏起点でこんな周遊ルートが組めるようにできています。こういうルートが組めると、個人旅行でも利用しやすいですし、それに、ツアーにも組み込みやすいと思います。

周遊ルートが組めない苦しさ

一方、JR北海道は、観光列車を走らせるような観光地が、道都札幌からかなり離れているうえ、点在していることから、鉄道だけでは周遊ルートが組みにくいという問題があります。札幌を基準に考えると、「流氷物語号」の起点駅の網走までは特急オホーツクで5時間以上、SL釧路湿原号の起点駅の釧路までも特急スーパーおおぞらで3時間半くらいかかります。

札幌~釧路~網走~札幌という周遊ルートでの汽車旅を実施したことがありますが、これは乗り鉄だからできることであって、一般の観光客向けではないと思います。特に、釧路~網走には特急列車がなく、1両の単行気動車が1日に数本走っているだけですので、ツアーのルートに組み込みにくいでしょう。

解決策は?

私のつたない知識で考えてみた解決策を書いてみます。

北海道新幹線接続の観光列車

まずは、はやりこれしかないと思います。新函館北斗から北上すると、大沼公園、洞爺、登別といった観光地があります。冬期であれば、函館本線(山線)経由で、ニセコ、小樽経由で札幌までというルートが考えられそうです。この区間に、特急型の観光列車を走らせれば、それなりに需要はありそうな気がしますし、何より新幹線から北へのルートができるので、これらの観光地も新幹線開業の恩恵を受けられそうです。

釧網本線を走破する観光列車

釧路~網走の釧網本線を走る観光列車があれば、とても魅力的だと思います。この区間は、釧路湿原、摩周湖、川湯温泉、知床斜里からの知床観光、知床斜里~網走の流氷観光と、特に冬期は観光スポットが凝縮されています。距離的にも、快速しれとこが約3時間で結んでいますので、停車駅を絞れば2時間半くらい、一本の観光列車としてはちょうどよい乗車時間になります。

おそらく、いろいろと難しい問題もあるのではないかと想像しますが、「鉄道を利用して旅行してみたい!」と思わせてくれるような施策を期待したいと思います。