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K'z Lifelog ~青春18きっぷと乗り鉄のブログ~

青春18きっぷの話題をはじめ、汽車旅のノウハウや鉄道関連のニュースなどを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

JR北海道3線区の廃止検討、台風被害の富良野~新得も候補に

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JR北海道 キハ54

JR北海道が、3路線3区間を廃止候補とし、地元自治体とバス転換の協議を検討していることがわかったという報道がありました。JR北海道の正式発表ではありませんので、今のところ真偽のほどは確かではありませんが、いずれも輸送密度200人以下の閑散線区ですので、廃止候補となってもおかしくはなさそうです。

留萌線、札沼線に加えて根室本線富良野~新得も対象に

以下の路線の廃止を検討していると伝えられています。

  • 留萌本線 全線(深川~留萌)
  • 札沼線 新十津川~北海道医療大学
  • 根室本線 富良野~新得

dd.hokkaido-np.co.jp

留萌本線は、今年2016年の12月4日をもって、増毛~留萌間が廃止になることが決まっています。今回は廃止を免れた深川~留萌も、輸送密度が200人を切る閑散線区ですので、廃止の協議が始まるのも時間の問題かと思っていました。

札沼線は、今年のダイヤ改正で、末端区間の新十津川~浦臼間が1日3往復から1往復へ減便となってしまいました。1往復のみを残したのは、廃止に向けた協議に時間を要するためかと思われていましたので、こちらも順当と言わざるを得ません。札沼線は、札幌~北海道医療大学が電化区間、北海道医療大学~新十津川が非電化区間となっていて、輸送体系も完全に分かれています。このうち、非電化区間を廃止対象とするというのも理にかなっているように思います。

一方、根室本線の富良野~新得は、枝線または末端区間の廃止となる上記2路線とは異なり、滝川~根室を結ぶ根室本線の中間区間で、富良野では富良野線に、新得では石勝線に接続しています。輸送密度でいえば200人を切っているため、廃止候補となってもおかしくはないのですが、この区間が廃止ということになれば、北海道中央部を南北に結ぶ路線が消えることになります。かつては、池北線(のちの「ちほく高原鉄道」)が北見~池田間を結んでいましたが、これも2006年に廃止になっています。

台風被害が影響か?

根室本線の富良野~新得の廃止は、やはり今年の台風被害が影響しているのでしょうか。現在も、東鹿越~新得間は運休となっていて、しかも、復旧工事の着工は来春以降と発表されていました。

www.kzlifelog.com

この発表があったときも、これを機に廃止の機運が高まってしまうのではと懸念していました。もっとも、廃止候補に挙がっている区間を、莫大な費用をかけて復旧するくらいなら、廃止の協議を進めてしまおうという思惑があっても、おかしくなさそうに思えます。本当のところはわかりませんが…。

迂回路としての役割をどう考えるか?

ただ、鉄道というのはネットワークで成り立っていますので、いくら客が少ないからと言って、ネットワークを壊してしまうような廃止をすべきか、という問題は考えないといけないと思います。具体的には、台風や地震といった自然災害があって、幹線区間が不通となったときに、その迂回路となる路線を残しておかなくてよいのかという点です。

迂回路が役に立った例では、2000年3月の有珠山噴火の際、室蘭線が不通になったときに、函館本線の長万部~小樽間(山線)を迂回路として活用し、特急列車や貨物列車が走りました。北斗星までもがこの区間を迂回しています。これでも輸送力はかなり落ちたようですが、この迂回路がなかったら、ライフラインにもっと影響が出ていたと思います。

高速道路や航空機による代替ができればそれでもよいと思いますが、今年の台風被害での札幌~釧路間の特急列車の運休の例を見ると、高速バスや航空機も機材の関係でそれほど増発できるものでもないようです。

都市間輸送ライフラインとしての意義

今後も、同様の例が出てくると思います。少なくとも、

  • 釧網本線の一部閑散区間の廃止問題
  • 北海道新幹線札幌開通時の函館本線 長万部~小樽の廃止問題

は、今回の富良野~新得の廃止と同様の問題が出てくると思われます。 旅客や貨物の都市間輸送のインフラとしての意義をどこまで考えるべきか。一民間企業であり、しかも経営が苦しいJR北海道にだけ任せるのではなく、自治体や国としての議論が必要なテーマであると思います。