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宇都宮市のLRT計画正式認定,新規LRT導入のお手本となるか?

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LRT

9月26日付で、国土交通省が宇都宮市のLRT計画を正式に認定しました。これで、2019年の運行開始に向けて計画が動き始めると思われます。

初の新規LRT路線

宇都宮市が進めているLRT計画の概要をまとめてみます。

  • JR宇都宮駅東口~芳賀郡芳賀町(本田技研北門)の14.6km(事業全体の計画では宇都宮駅西口からの約18km)
  • 軌道整備事業者が宇都宮市と芳賀町、軌道運送事業者が宇都宮ライトレール株式会社(宇都宮市と芳賀町等が出資する第三セクター)となる公有民営の上下分離方式を採用
  • 基本的に既存道路の中央に軌道を敷設、一部区間はLRT専用軌道
  • 最高速度は当初は40km/h、将来は併用軌道で50km/h、専用軌道で70km/hを想定して線路を設計
  • 停留所は19か所
  • 平日朝夕ピーク時間帯は6分間隔、休日・オフピーク時間帯は10分間隔で運行
  • 所要時間は、普通列車が約44分、快速列車が約38分(ピーク時間帯のみ運行)
  • 車両は17両を新製
  • 運行開始は平成31年(2019年)12月

(参考)宇都宮市Webサイト 軌道運送高度化実施計画の認定

注目は、日本初の一からのLRT路線の新設という点です。LRTの成功例として知られる富山ライトレールは、大部分を旧JR路線から転換しています。対して、宇都宮市のLRTは、既存路線の延伸や転換は一切なく、新規にLRT路線を敷設することになります。

計画を見るかぎり、日中でも10分間隔の運行ということで、乗車する際には時刻表を気にする必要もなく、利便性は高いのではと思います。

地域の足として定着するか?

LRTに限らず、路面電車が走っている町(タイトル写真の熊本など)では、昼間に乗ってもかなりの乗客がいて、立派に地域の公共交通機関として根付いているのを感じます。もっとも、大半の路面電車はずっと昔から運行されているので、地域にとっては「あるのが当たり前」なんだと思います。

その点、宇都宮市のLRTが地域の足として定着するかで、今後、他の都市でのLRT導入の機運が高まるのか否かが決まるのではないかと思われます。また、大半の区間で、道路の中央に路線を敷設するということなので、交通渋滞を引き起こさないようにLRTが導入できるのか、その点でもお手本になるのではないでしょうか。

高齢化・人口減少社会での公共交通機関の切り札となれるのか?

今後、高齢化・人口減少社会へと進む中で、地方の中核都市へ都市機能を集約するコンパクトシティ構想が検討されています。その際に、クルマを運転しなくなった高齢者の足として、LRTが期待されています。各地でLRTの計画が持ち上がっていますが、宇都宮市の事例の成り行きが注目されます。

ところで、路面電車が残っていたり、LRTの構想を聞くのは、西日本が圧倒的に多いと思います。一方、東北地方ではあまりLRTの構想の話を聞きません。やはり積雪がある地域にはLRTは向かないのでしょうか。素人感覚としては、積雪がある地域ほど、高齢者がクルマの運転を続けるのが難しく、代替の交通機関としてのLRTの有効性が高いのではと思うのですが、どうなのでしょうかね。札幌市電のように、そこそこ積雪のある地域でも対策をとれば運行できると思うのですが。