K'z Lifelog ~青春18きっぷと乗り鉄のブログ~

青春18きっぷの話題をはじめ、汽車旅のノウハウや鉄道関連のニュースなどを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

東北・北海道新幹線と上越新幹線で50%引きの「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」が発売! 晩秋の旅行にいかがでしょうか?

JR東日本・JR北海道から、期間・区間限定ながら、50%引きで新幹線に乗車できる「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」が発売されます。11月~12月の閑散期のみの設定ですが、晩秋の北海道・東北や新潟を旅してみてはいかがでしょうか。

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」を発売!

JR東日本・JR北海道から、通常の乗車券・特急券の合計額が50%引きになる「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」が発売されます。

発売される区間と期間、料金は以下の通りです。

路線・区間 設定期間 お先にトクだ値SP スーパーモバトクSP
東北新幹線 はやぶさ
東京・上野・大宮~八戸
12/1(金)~12/20(水) 8,140円
東京都区内~八戸
7,190円
(東京~八戸)
北海道新幹線
新青森~新函館北斗(注1)
11/20(月)~12/25(月) 3,620円
新青森~新函館北斗
上越新幹線
東京・上野・大宮~新潟
11/6(月)~11/30(木) 5,280円
東京都区内~新潟
4,830円
(東京~新潟)

※「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」の料金は通常期のもの(今回の設定期間に一部閑散期と繁忙期が含まれています)

※(注1) 北海道新幹線内各駅間の設定もあり

詳しくは、各社のプレスリリースをご覧ください。

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」の購入方法

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」は、いずれもインターネットのみでの販売になります。

  • 「お先にトクだ値スペシャル」: JR東日本・JR北海道のインターネット購入サービス「えきねっと」での購入
  • 「スーパーモバトクスペシャル」: JR東日本の「モバイルSuica」登録の携帯端末からの購入

「えきねっと」は、JR東日本に加えて、JR北海道もインターネット購入サービスとして提供していますが、「モバイルSuica」はJR東日本のみのサービスです。北海道新幹線に「スーパーモバトクスペシャル」の設定がないのはこのためです。

「お先にトクだ値スペシャル」の購入方法

「お先にトクだ値スペシャル」は、上記の通り、JR東日本・JR北海道のインターネット購入サービス「えきねっと」から購入します。

www.eki-net.com

上のえきねっとのサイトの「きっぷ予約」からログインし、「指定席」→「〇〇新幹線」を選んで、乗車日・乗車時刻・乗車駅・下車駅を入力して検索します。すると、発車時刻順に列車の一覧が出てきます。その中で、「トクだ値/乗車券つき」の「50%割引」のところが「お先にトクだ値スペシャル」です。この「50%引き」の欄が「―」の列車は、お先にトクだ値スペシャルが設定されていない列車や区間です。「×」の場合は売り切れです。

難しそうに思えますが、えきねっとで新幹線のきっぷを購入したことがあるならば簡単です。なぜなら、「お先にトクだ値スペシャル」を購入するための特別な手順は必要なく、お先にトクだ値スペシャルが設定されている列車には「50%割引」の欄にマークが出てくるからです。

「スーパーモバトクスペシャル」の購入方法

「スーパーモバトクスペシャル」は、JR東日本の「モバイルSuica」に登録した携帯端末(スマートフォンやガラケー)から購入します。

モバイルSuicaのアプリを起動し、「チケット購入」→「モバイルSuica特急券」と進みます。ログインの画面が出てきたらパスワードを入力してログインします。いくつか確認画面を進むと、「モバイルSuica特急券メニュー」が表示されますので、「1:時刻を指定して購入」を選び、「1:東北・山形・秋田・北海道新幹線」か「2:上越・北陸新幹線」を選びます。次の画面で、乗車日・乗車時刻・乗車駅・下車駅を入力します。

発車時刻順に列車名の一覧が出てきますが、「割」マークがついている列車が「スーパーモバトク」の対象列車です。乗車したい列車をクリックすると、座席種別やきっぷの種別ごとに料金が表示されますが、「スーパーモバトクスペシャル」と表示されているものを選びます。「スーパーモバトクスペシャル」が表示されない場合は対象列車ではない可能性がありますので、よく確かめましょう。

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」の注意事項

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「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」ともに、割引率が高い代わりに、制限事項があるきっぷになっています。ここでは、購入の際に注意しておきたいことを紹介します。安いからと言って、何も考えずに買ってしまって後悔することのないようにしましょう。

区間・列車・席数限定のきっぷ

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」は、50%引きで購入できる区間や列車、席数が限定されています。

設定区間は、上の表にあげたとおりです。上記以外の区間では50%引きのきっぷは設定されていませんので注意しましょう。

また、すべての列車が対象となるわけではありません。対象となる列車は、各社のプレスリリースを参照してください。

さらに、対象となる区間・列車だからといって、必ず購入できるわけではありません。「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」で販売される席数が決まっていますので、対象列車に空席があったとしても購入できない場合があります。

乗車券と特急券がセットになったきっぷ

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」は、いずれも乗車券と特急券がセットになったきっぷです。乗車券の区間も、「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」の設定区間に限定されています。つまり、新幹線に乗車する駅までと、新幹線を下車してから目的地となる駅までの乗車券は別に購入しなくてはなりません

ただし、「お先にトクだ値スペシャル」の東京・上野発着のきっぷのみ、「東京都区内」となっていますので、都区内から東京・上野までのきっぷは不要です。(「スーパーモバトクスペシャル」は東京・上野それぞれの駅からの乗車券なので注意!)

購入は3週間前まで!

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」の購入は、基本的に乗車日の3週間前までとなっています。

  • 「お先にトクだ値スペシャル」: 乗車日の1か月前の午前10時~乗車日21日前の23時40分まで
  • 「スーパーモバトクスペシャル」: 乗車日の1か月前の午前10時~乗車日20日前の午前1時40分まで

乗車日の1か月前というのは30日前か31日前ですから、実質的に10日間程度しか購入のチャンスがありません。「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」の購入を狙っている方は、忘れないように購入しましょう。

ちなみに、「お先にトクだ値スペシャル」と「スーパーモバトクスペシャル」で微妙に発売終了時間が異なるのは、前者が「えきねっと」での購入、後者が「モバイルSuica」での購入となっていて、システムが異なるからでしょう。

払い戻し手数料が50%

「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」は、それぞれ、新幹線や特急列車のきっぷを割引で販売する「お先にトクだ値」「スーパーモバトク」のスペシャル版です。

元になっている「お先にトクだ値」「スーパーモバトク」という割引きっぷでは、払い戻し手数料が、割引率と同じ というルールがあります。今回は割引率が50%ですので、払い戻し手数料は50%、つまり、購入額の半分も手数料として取られてしまうということです。割引率が高いので仕方がないのですが、購入期限の3週間前に、乗車することが確実に決まっている場合 に購入するようにして、払い戻しにならないように注意しましょう。


以上、JR東日本、JR北海道が発売する、通常のきっぷの半額で新幹線に乗車できる「お先にトクだ値スペシャル」「スーパーモバトクスペシャル」の話題をお伝えしました。これらのきっぷが設定されている期間は晩秋~初冬にあたり、一般的には観光シーズンではないのですが、50%引きの列車を狙っておトクに旅行するのもよいのではないでしょうか。

常磐線 竜田~富岡間が10月21日に運転再開! 代行バス増便に対応した普通列車乗り継ぎダイヤを紹介、青春18きっぷでの旅はいかがでしょうか?

東日本大震災の影響で運休中の常磐線 竜田~浪江間のうち、竜田~富岡間の運転が10月21日から再開されます。たった一駅間の運転再開ですが、今後も当面不通となる富岡~浪江間の代行バスが大幅に増便され、普通列車のみでも上野~仙台の乗り継ぎが現実的に使えるものになりそうです。

10月21日以降の代行バスと鉄道の時刻表が発表されましたので、普通列車の乗り継ぎ時刻表を作成してみました。

富岡~浪江間の代行バスは4便から11便に増発

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今回の竜田~富岡間の運転再開は、2017年4月に富岡町の(一部の帰還困難区域を除く)避難指示が解除されたことによるものです。富岡町の復興を後押しすることは間違いないでしょう。

詳しくは、以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。

www.kzlifelog.com

また、福島県の浜通りを南北に結ぶ交通機関という観点で常磐線を見てみると、竜田~富岡間の運転再開に加えて、今後もしばらく不通が続く富岡~浪江間の代行バスの大幅増便が大きな意味を持ちます。

4便(2往復)しか代行バスがないと、不通区間の近辺の住民が水戸や上野、仙台との行き来に利用するくらいしかできませんが、11便(上り6便、下り5便)となると、少々時間はかかりますが、代行バスを挟んだ南北をつなぐ交通網として活用することができるようになります。

東日本大震災から6年半が経ちますが、常磐線は、ようやく福島県の浜通りを南北に結ぶ交通機関としての役割を取り戻すことになります。

上野~仙台 普通列車乗り継ぎダイヤ

当然ながら、代行バスは、前後の普通列車との乗り継ぎが考慮されています。そこで、上野~仙台の普通列車乗り継ぎダイヤを作成してみました。

常磐線 下り(上野→仙台)

1便 3便 5便 7便 9便 11便
上野

水戸
05:10

06:58
06:04

08:00
12:12

14:24
12:52

14:57
15:13

17:20
水戸

いわき
07:18

08:48
08:18

09:50
14:32

16:01
15:38

17:08
17:35

19:10
いわき

富岡
06:12

06:49
09:22

10:00
10:27

11:09
16:13

16:54


18:03
19:25

20:04
富岡

浪江
06:55

07:25
10:15

10:45
11:30

12:00
16:59

17:29
18:20

18:50
20:20

20:50
浪江

原ノ町
07:30

07:49


11:25
12:20

12:40
17:34

17:53
19:10

19:30
21:10

21:30
原ノ町

仙台
08:04

09:22
11:50

13:10


14:18
17:55

19:26
19:53

21:12


23:01

※2017年10月21日改正平日ダイヤ,太字は代行バス,細字はすべて普通列車

常磐線 上り(仙台→上野)

2便 4便 6便 8便 10便
仙台

原ノ町
05:30

06:48
08:13

09:36
14:36

1558
15:20

16:40
16:55

18:20
原ノ町

浪江
07:06

07:24
09:52

10:11
16:04

16:23
16:55

17:14
18:33

18:52
浪江

富岡
07:40

08:10
10:30

11:00
16:28

16:58
17:30

18:00
19:14

19:45
富岡

いわき
08:32

09:10
11:30

12:12
17:04

17:46
18:19

18:59
20:09

20:48
いわき

水戸


10:49
12:48

14:17
17:55

19:35
19:08

20:44
20:52

22:24
水戸

上野
11:00

13:02
14:31

16:29
19:40

21:43
20:59

22:53
22:40

00:36
※1

※2017年10月21日改正平日ダイヤ,太字は代行バス,細字はすべて普通列車

※1 我孫子で快速に乗り換え

代行バスの下り早朝の1便を除いて、すべて上野から仙台までつながるダイヤが組まれています。普通列車と代行バスで乗り継ぐと、上野~仙台の全線で7~8時間を要しますが、1日5往復もの乗り継ぎが組めますので、現実的に使えるダイヤになっていると思います。

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いわきの乗り継ぎがよくないのは、特急に合わせたダイヤになっているからです。上野~いわきで特急を利用すると、所要時間は6時間程度になります。

  • (品川 06:45発 → )上野 07:00発 → いわき 09:18着 (特急ひたち1号)
  • いわき 09:22発 → 富岡 10:00着(普通列車)
  • 富岡 10:15発 → 原ノ町 11:25着(代行バス3便)
  • 原ノ町 11:50発 → 仙台 13:10着(普通列車)

上野を朝7時に出る特急ひたち1号に乗れば、仙台には13:10に到着します。所要時間は6時間10分です。

実際には、乗り鉄以外に、上野~仙台を常磐線経由で通しで利用する客はいないと思いますが、上野・水戸からも、仙台からも、当日中に代行バス経由で南北に行き来できるダイヤが5往復もできることは、かなり大きいと思います。

復興の応援を兼ねての常磐線の旅はいかがでしょう?

これまでは、代行バスが2往復しかなく、しかも、上野・水戸や仙台からの乗り継ぎで使えるのは実質的に1往復(下りの午前便と上りの夕方便)しかありませんでした。この貴重な代行バスを利用して、今年(2017年)の1月に常磐線を乗りとおしてみました。

一方、10月21日からは、前述の通り5往復の乗り継ぎができるようになります。ここまで増えてくれば、青春18きっぷでの普通列車乗り継ぎの旅も十分可能です。

関東~東北を結ぶルートの一つが復活すると考えてよいでしょう。この冬の青春18きっぷの時期に、関東~東北を乗りとおす予定のある方は、復興の応援を兼ねて、常磐線経由のルートでの旅をしてみてもよいと思います。


以上、常磐線の竜田~富岡間運転再開に伴う代行バス増便の話題と、代行バス経由の普通列車乗り継ぎダイヤをご紹介しました。 代行バスの大増発で、常磐線の復旧は一つの山を超えることになります。残りの富岡~浪江間の復旧は2019年度末と少し先になりますが、常磐線は着実に復旧に向けて進んでいます。

南東北の汽車旅におすすめ! 広範囲なフリーエリアが魅力のフリーきっぷ「小さな旅ホリデー・パス」

南東北の福島、山形、宮城の広い範囲をフリーエリアに含む定番のフリーきっぷ「小さな旅ホリデー・パス」。太平洋側の石巻や女川、気仙沼を訪れるのもいいですし、温泉が点在する奥羽本線や陸羽東線などへ旅するのにも向いています。特急券を購入すれば、山形新幹線の福島~新庄間にも乗車できるのはうれしいですね。

『 小さな旅ホリデー・パス』の概要

小さな旅ホリデー・パスの概要を簡単に紹介します。

  • フリーエリア:
    • 東北本線(平泉~新白河,岩切~利府)
    • 陸羽東線(小牛田~新庄)
    • 石巻線(小牛田~女川)
    • 気仙沼線(前谷地~気仙沼)
    • 仙石線(あおば通り・仙台~石巻)
    • 仙山線(仙台~山形)
    • 常磐線(名取~山下)
    • 奥羽本線(福島~新庄)
    • 左沢線(山形~左沢)
    • 米坂線(米沢~今泉)
    • 磐越東線(郡山~小野新町)
    • 磐越西線(郡山~喜多方)
    • 只見線(会津若松~只見)
  • 上記フリーエリア内の普通列車(快速列車・BRT含む)に乗り放題
    • 別に特急券等を購入すれば、在来線特急も乗車可能(東北新幹線は不可、山形新幹線福島~新庄は特急券を購入すれば乗車可能)
  • 発売期間:通年
  • 有効期間:1日
  • 利用期間:土・休日、GW(4/29~5/5)、夏休み(7/20~8/31)、年末年始(12/23~1/7)の毎日
  • 発売場所:フリーエリア内のJR東日本の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザ
  • 値段: 2,670円(おとな)、1,330円(こども)

毎年発売されている定番のフリーきっぷです。通常は土休日のみ利用可能ですが、GWや夏休みなどの繁忙期には毎日利用できるのがうれしいですね。通常は繁忙期には利用できなくなるフリーきっぷが多いのですが、このきっぷは逆ですね。

詳しくは、JR東日本のおトクなきっぷのページをご覧ください。

www.jreast.co.jp

「小さな旅ホリデー・パス」の購入方法・発売期間は?

「小さな旅ホリデー・パス」は、上記のフリーエリア内の指定席券売機やみどりの窓口などで購入できます。仙台や山形、福島などの新幹線・特急停車駅であれば、指定席券売機が必ずありますから、指定席券売機での購入が便利でしょう。

また、発売期間は「通年」ですので、いつでも購入可能です。購入時に利用日を指定して購入します。なお、利用当日の購入も可能 です。

フリーエリアが広いのが特徴、ただし東北新幹線には乗車できないことに注意!

この「小さな旅ホリデー・パス」の特徴は、フリーエリアが広いことです。南東北3県(福島県、宮城県、山形県)にまたがるフリーエリアは、1日ではとても回り切れません。

青春18きっぷ1日あたり(2,370円)よりも少し高いですが、元を取るのはそれほど難しくありません。特急券を購入すれば、在来線の特急列車にも乗車できるのはうれしいです。といっても、このフリーエリア内で、定期列車として走っている特急列車は、山形新幹線つばさ号だけですが…。

なお、別途特急券を購入したとしても、東北新幹線には乗車できません ので注意しましょう。

おすすめの利用法

「小さな旅ホリデー・パス」のおすすめの利用法をいくつかご紹介します。

仙台発、陸羽東線・鳴子温泉の旅

陸羽東線は、小牛田と新庄を結ぶローカル線です。沿線に温泉地が多いことが特徴で、「奥の細道湯けむりライン」という愛称がついています。

駅名でも、温泉が多いことがわかります。川渡温泉、鳴子御殿湯、鳴子温泉、中山平温泉、赤倉温泉、瀬見温泉と、温泉に関係する駅名をもつ駅が6つもあります。

代表格は鳴子温泉です。駅から徒歩圏内に温泉街がありますし、駅構内にも足湯があります。仙台からは普通列車の乗り継ぎで2時間半ほど。片道1,660円ですので、往復するだけでもおトクです。

また、秋は紅葉も楽しめます。陸羽東線は、奥羽山脈を横切って、太平洋側と内陸を結ぶ路線ですので、途中で山間部を走行します。車窓のハイライトは、鳴子トンネルを抜けたあとにある「鳴子峡」という深い渓谷でしょう。この渓谷を渡る際に、断崖絶壁に紅葉した木々が迫りくる絶景を堪能できると思います。

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陸羽東線の旅を楽しむなら、観光列車「リゾートみのり」に乗車することをおすすめします。週末を中心に、仙台~新庄を、東北本線・陸羽東線経由で1往復しています。小牛田での乗り換えが不要ですし、特急列車並みのシートでゆったり旅ができるのでおすすめです。

運転日・運転時刻などについては、JR東日本仙台支社のサイトでご確認ください。

jr-sendai.com

山寺を訪ねる仙山線の旅

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仙山線は、その名称の通り、仙台と山形を結ぶ路線です。仙山線の全線が、仙台市内と山形市内という県庁がある市のみを走る路線ですが、とてもそうは思えない山深い山間部を走る路線です。

車窓のハイライトは、作並~山寺の奥羽山脈を横切る区間です。初夏には新緑が、秋には鮮やかな紅葉が、そして冬は静寂の銀世界が車窓いっぱいに広がります。本当に山の中を走るので、眺望がきくところはそれほど多くありませんが、山岳路線の雰囲気を味わうことができます。

また、途中の山寺駅で下車して、山寺(正式名称は立石寺)を散策するのもおすすめです。「山寺」というくらいなので、山の斜面にさまざまな御堂が建っています。一番上まで登るとそれなりに大変ですが、秋には紅葉の山に挟まれたように佇む山寺の町が一望できますので、天気が良ければおすすめです。

足湯新幹線「とれいゆつばさ」の旅

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最後にご紹介するのは、山形新幹線の福島~新庄間を走る観光列車「とれいゆつばさ」です。山形新幹線と同じE3系という新幹線車両を利用した観光列車で、車内にはなんと足湯があります。

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とても列車の中とは思えない光景ですね。乗車したことがなければ、ぜひ一度乗車してみることをおすすめします。

全車指定の特急列車として運転されますが、「小さな旅ホリデー・パス」であれば、別途、指定席特急券を購入すれば乗車することができます。

足湯のほかにも、お座敷形式の座席や、バーカウンターにラウンジなど、湯上り後のリラックスタイムを過ごすのに最適な設備が整っていて、乗っているだけで楽しい列車です。

以前、「とれいゆつばさ」に新庄から福島まで乗車した時のレポートを当ブログに掲載していますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

www.kzlifelog.com

おすすめプラン

「小さな旅ホリデー・パス」を利用して、仙台発着で南東北の汽車旅を満喫するプランを考えてみました。2017年秋の休日ダイヤです。

  • 仙台 09:13発 → 鳴子温泉 11:00着(リゾートみのり,指定席券520円が必要)
  • 鳴子温泉で日帰り温泉+ランチ
  • 鳴子温泉 13:05発 → 新庄 14:09着 (陸羽東線・普通列車)
  • 新庄 15:00発 → 山形 16:13着(とれいゆつばさ,指定席特急券が必要)
  • 山形 16:53発 → 仙台 18:16着(仙山線・普通列車)

仙台から、東北本線~陸羽東線~奥羽本線~仙山線と一周してくるルートです。「リゾートみのり」と「とれいゆつばさ」は運転日が限られていますので、上記の仙台支社のサイトでご確認ください。

「とれいゆつばさ」の乗車をもっと楽しみたい場合には、山形ではなく福島まで乗車して、福島から東北本線で仙台まで戻る行程でもよいでしょう。

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また、2017年1月に南東北を旅した際に、この「小さな旅ホリデー・パス」を利用しました。参考までに、その時のルートをご紹介します。(時刻は当時の土曜ダイヤです)

  • 仙台 06:26発 → 石巻 07:28着(仙石東北ライン)
  • 石巻 08:01発 → 女川 08:26着(石巻線)
  • 女川 10:09発 → 小牛田 11:11着(石巻線)
  • 小牛田 11:34発 → 鳴子温泉 13:00着/13:05発 → 新庄 14:09着(陸羽東線)
  • 新庄 15:00発 → 福島 17:41着(とれいゆつばさ)

この時は、前日に仙台泊で、まずは東日本大震災の被害から全線復旧した石巻線の様子を見るために女川に向かいました。その後、陸羽東線経由で新庄へ。新庄からは「とれいゆつばさ」を福島まで乗りとおし、東北新幹線に乗り換えて帰京したのでした。

かなり欲張った行程ですが、早朝に仙台を出てから、夕方に福島に着くまで、乗車券はすべてこの「小さな旅ホリデー・パス」1枚だけで済みました。

旅行記は以下に掲載しています。

2017冬 南東北一周の旅

以上、南東北の汽車旅を楽しむのに最適な「小さな旅ホリデー・パス」をご紹介しました。「ホリデー・パス」ですので土休日のみ利用可能なのですが、通年発売されていて、観光には使いやすいフリーきっぷです。この記事で紹介したように、このエリアには温泉地が多くありますので、日帰り温泉を楽しむ旅などもよいと思います。

紀伊半島一周 青春18きっぷの旅 旅費・移動距離のまとめと雑感

この夏の青春18きっぷの旅では、東京から紀伊半島まで遠征してきました。2泊3日でしたので駆け足でしたが、初めて紀勢本線にも乗車して完乗したことに加え、伊勢神宮や那智山、潮岬などの観光も充実していました。

この記事では、今回の青春18きっぷ旅にかかった費用や、雑感などをまとめておきたいと思います。

交通費まとめ

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項目 費用 備考
青春18きっぷ 7,110円 3日分
東海道新幹線
東京~名古屋往復
18,000円 往復「こだま☆楽旅IC早特」利用
9,000円×2
伊勢鉄道 510円 快速みえで通過
くろしお18号
新宮→串本
1,410円 乗車券+自由席特急券
和歌山電鐵
1日乗車券
780円
近鉄特急
大阪難波→近鉄名古屋
4,770円 乗車券+特急券+DX料金
三重交通バス
伊勢市駅/外宮~内宮往復
860円 片道430円
熊野交通バス
1日乗車券
1,000円 紀伊勝浦駅~那智山で利用
串本町コミュニティバス
串本駅~潮岬往復
400円 1乗車200円

合計:34,840円

ということで、青春18きっぷ旅の割には交通費がかかってしまいました。もっとも、半分以上が、東京~名古屋の新幹線の往復ですので、こんなものでしょうかね。

宿泊費は2泊で1万円程度ですので、食事代などもろもろ含めて、約5万円といったところでしょうか。

青春18きっぷでの移動距離とおトク額

青春18きっぷでどれくらい移動したか、普通運賃と比べてどれくらい得をしたのかを計算してみました。

区間 距離 普通運賃 備考
1日目 名古屋→伊勢市 86.1km 1,490円 伊勢鉄道分を除く
伊勢市→亀山 57.5km 970円
2日目 亀山→新宮 180.2km 3,350円
串本→紀伊勝浦 26.7km 500円
3日目 紀伊勝浦→JR難波 250.6km 4,430円

普通運賃合計:10,740円

青春18きっぷ3日分が7,110円ですので、3,630円 得をしたことになります。

しっかりもとをとってはいるのですが、交通費合計の34,840円からみれば、たった1割。苦労して4時間もロングシートの列車に乗り続けたかいがあったのか、微妙な結果となりました(笑)。「青春18きっぷ旅」という大義からすれば、それでよいのかもしれませんけどね。

初乗車、紀勢本線の雑感

今回の青春18きっぷ旅の大きな目的の一つが、未乗車だった紀勢本線に乗車すること、しかも一気に完乗することでした。旅行記で書いたように、その目的は無事に達成できました。

太平洋を眺めたければ新宮~串本がおすすめ!

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海を眺めたくて紀勢本線に乗りに行くのであれば、JR西日本の区間(和歌山~新宮)のほうがおすすめです。特に、串本~新宮は太平洋を間近に眺められる区間が多く、「海沿いの路線」の車窓を堪能できると思います。

一方、JR東海の区間、特に亀山~紀伊長島間は、海を眺めることはほとんどできません。というより、田園風景と山間部を通る路線の色合いが濃いと思います。これはこれで、車窓の変化を楽しむという意味ではよかったのですが、最初から海を眺めることを期待して乗ると、肩透かしを食らうと思います。

特急利用がおすすめかも…?

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車窓は申し分のない紀勢本線なのですが、問題は車両です。普通列車として運転されている車両は、JR東海側がキハ25系、JR西日本側が105系、113系、225系などです。

このうち、JR東海の全区間(亀山~新宮)と、JR西日本の末端区間(新宮~紀伊田辺)は、ほぼすべての普通列車がロングシートです。前述の太平洋の車窓を堪能できる区間は、ほとんどロングシートの列車ということになってしまいます。

ということで、普通列車に乗ることが目的ではなく、純粋に鉄道の旅を楽しみたいのであれば、特急に乗車することをおすすめします。JR東海の区間は名古屋を起点に「特急ワイドビュー南紀」が、JR西日本の区間は新大阪・京都を起点に「特急くろしお」が走っています。特に、特急くろしおは、比較的本数も多いため、利用しやすいと思います。

観光スポットが充実、汽車旅×観光には最適!

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紀勢本線は、単に車窓が素晴らしいだけでなく、沿線に観光スポットが充実している点も見逃せません。

紀勢本線から少し外れますが、紀伊半島東部には伊勢神宮もありますし、もう少し足を延ばせば志摩・鳥羽もすぐです。紀伊半島南部の南紀まで行けば、熊野三山(新宮・那智)、熊野古道、本州最南端の潮岬、クジラで有名な太地、リゾート地の白浜など、沿線に観光地が多くあります。私のように乗り鉄メインの方だけでなく、観光メインで移動に鉄道を利用するという方でも十分に楽しめるところだと思います。

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大阪や名古屋の方にとっては近場(というほど近くはないかもしれませんが)の、おなじみの観光地という感じなのかもしれませんね。東京からはかなり遠いので、気軽に行けるところではないのですが、2泊3日の普通列車主体の旅でも、それなりに観光に時間を割くことができましたので、3連休などを利用して訪問してみるのもよさそうです。

ということで、このまとめ記事を入れると、全12回という、これまでの旅行記の中でも最長の連載になってしまいました。ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました(おわり)。

紀伊半島一周 青春18きっぷの旅

大阪から名古屋までは近鉄特急アーバンライナーに初乗車! デラックスシートで名古屋までの2時間をゆったりと過ごしました ~紀伊半島一周 青春18きっぷの旅(11)~

難波までやってきて、あとは東京に帰るだけです。といっても、このまま新幹線で帰るのもつまらないので、乗ったことのない近鉄の特急で名古屋まで行くことします。

大阪難波の近鉄ホームへ

JR難波駅に到着後、徒歩で大阪難波駅に向かいます。徒歩で5分ほどですが、違う駅名なのですね。

青春18きっぷの旅なので、当初は関西本線の普通列車を乗り継いで名古屋まで戻ることも考えたのですが、あまりに時間がかかりすぎるうえに、和歌山電鐵への寄り道の時間もなくなってしまうので諦めました。とはいえ、新大阪から新幹線でそのまま帰るのも「乗り鉄」の旅としてはつまらないので、近鉄特急に乗ることにしたわけです。

特急券はチケットレスサービスで購入済みですので、券売機で名古屋までの乗車券(2,360円)を購入します。特急料金は1,900円、DX料金が510円で、合計で4,770円。明らかに、素直に新幹線で帰ったほうが安いのですが、近鉄の特急には一度乗ってみたかったですし、この記事のようにブログネタにもなるので、まあいいかと…(笑)。

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近鉄の大阪難波駅のホーム 地下鉄の駅のようです

改札を入って階段を降りると、地下ホームになっています。大阪難波駅には近鉄と阪神が乗り入れているので、一大ターミナルなのかと思っていたら、地下鉄の駅のような狭い駅だったのでびっくり! ホームは3本しかないのに、名古屋方面行きだけで1時間に20本もの列車をさばいています。次から次へと列車がやってくる様は、見ていても壮観ですね。

アーバンライナーのデラックスカーに乗車!

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近鉄特急アーバンライナー

16時50分過ぎに、アーバンライナー 近鉄名古屋行きが入線してきました。6両編成の特急列車ですが、今回は奮発して「デラックスカー」に乗車することにしました。特急料金のほかに510円のDX料金がかかりますが、関東在住の私が近鉄の特急に乗車する機会はほとんどないでしょうから、せっかくなのでということで乗車したわけです。

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アーバンライナーのデラックスカー ゆったりシートが並びます

デラックスカーの車内は、ゆったりとした一人掛けのシートが横3列並んでいます。間に通路があるので2+1列の配置に近いですが、座席は一つずつ独立していますので、隣の人が気になることはないと思います。

インターネットでの予約時に座席が選べたので、通路を挟んで一列のみの窓側の席を選びました。

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2列の座席もそれぞれ独立しています

2列並びの座席も、一つずつ独立しています。

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デラックスカーの座席にあるフットレスト

実際に座席に座ってみると、これはいいですね! 横幅もそうですが、前後の座席との間隔も広くとられているので、かなりゆったりと感じられます。足元にはフットレストがあり、長時間の乗車でも足が疲れることはありません。ちなみに、フットレストの前面に足を乗せるときには靴を脱ぐようにとの注意書きがありました。

車両自体が古いので、最近の特急列車にあるようなコンセントやWiFiのサービスはありません。まあ、これは仕方がないですね。新幹線でも古い車両にはついていませんから。その点を除けば、かなりグレードの高い車両だと思います。

なお、残念ながら車内販売は土休日しかないようです。長距離を乗車する場合には、事前に飲み物などを購入しておいたほうが良いですね。

大阪の市街地を抜けて住宅街へ

17時ちょうどに大阪難波を発車。しばらく地下を走行して、大阪上本町、鶴橋と停車します。この二駅から乗車してくる方も結構いました。近鉄の大阪の中心駅ですからね。

鶴橋を出ると、ようやく特急らしい走りになります。途中、近鉄奈良線と分かれて、アーバンライナー近鉄名古屋行きは、近鉄大阪線を走行します。近鉄奈良線は真東に進むのに対して、近鉄大阪線は南東方向に進む感じですね。

大和川を渡ったあたりから、車窓に低山が目立ってきます。北側が大阪と奈良を隔てる生駒山地、南側が金剛山地です。これら二つの山地の間にある切れ目を抜けるように、東の方向へと進んでいきます。奈良県に入り、再び住宅地になると、間もなく大和八木駅に停車します。ここまで30分ほど無停車、しかもかなり快調に飛ばしてきています。特急の名に恥じない走りですね。

大和八木駅は、近鉄大阪線と近鉄橿原線の乗り換え駅です。橿原線は南北に走っていて、南へ行けば吉野線に入って吉野山へ。北に行けば、奈良・京都へ、といった感じで、近鉄にとっては要衝となる駅のようです。

紀伊半島の付け根の山地を縫って東進

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奈良盆地の端は田園風景が広がります

大和八木を出ると、田園風景が増えてきます。奈良盆地を抜けて、いよいよ紀伊半島の付け根にある笠置(かさぎ)山地と高見山地の間を抜けていきます。

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山に囲まれた集落がところどころに見られます

山地の合間を縫うように進み、少し開けたところには集落と田畑が広がる、という感じのところを走っていきます。ところどころでスピードが落ちるものの、全体的には快調に飛ばしていきます。気が付くと三重県に入っていました。

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山間部はすでに陽が陰って夕暮れ時でした

陽がだいぶ傾き、山間部はすでに夕暮れの時間です。名張を過ぎ、伊賀〇〇という駅をいくつか通過すると、次第に山地を抜けて田畑が広がる平地が目立つようになってきました。

近鉄名古屋線に入ってラストスパート!

近鉄大阪線の終点、伊勢中川駅の手前で、近鉄名古屋線へショートカットします。これまでずっと東のほうに進んできましたが、ここからは北寄りに進路を変えて名古屋を目指します。

津には定刻より4分ほど遅れて18時27分頃に到着。大和八木から1時間近くも無停車で走ってきたことになります。このあたりで下車する人が多いのかと思いきや、乗車する人のほうが多いのですね。津~名古屋でも特急で45分ほどかかりますので、特急利用がそれなりに多いのでしょう。

少し遅れていたこともあってか、ここからさらに本領発揮と言わんばかりに飛ばしていきます。

今回の青春18きっぷ旅の初日に、名古屋から快速みえで津を経由して伊勢市まで行きましたが、JRは気動車、近鉄は電車ということもあり、所要時間はかなり異なります。

  • 近鉄特急 津 → 近鉄名古屋:約45分, 1,910円(乗車券1,010円+特急券900円)
  • 快速みえ 津 → 名古屋:約57分, 1,210円(乗車券のみ, 指定席は+510円)
  • 近鉄急行 津 → 近鉄名古屋:約66分, 1,010円(乗車券のみ)

こう見ると、近鉄特急は、速いもののかなり高いですね。座席が保証されているというのがメリットでしょうか。JRの「快速みえ」は、所要時間ではかなり劣りますが、乗車券のみでよいので、ある程度はすみ分けができているのでしょうね。

とはいえ、乗車している感覚からすると、近鉄特急のほうが圧倒的に速く感じます。津から名古屋まで無停車というのもありますが、かなり飛ばすので爽快でもあります。

というようなことを考えていると、ほぼ定刻通りの19時10分頃に、終点の近鉄名古屋駅に到着しました。

大阪難波から近鉄名古屋まで約2時間10分。新幹線なら、のぞみで約50分、こだまでも1時間強ですが、近鉄特急を大阪から名古屋まで乗りとおす乗客が結構多かったのには驚きました。

  • 近鉄特急 大阪難波~近鉄名古屋:約2時間10分, 4,260円(乗車券2,360円 + 特急券1,900円)
  • 東海道新幹線 新大阪~名古屋:約50分, 5,830円(乗車券3,350円 +自由席特急券2,480円)

値段は近鉄特急のほうがだいぶ安いですが、所要時間は倍以上。ただ、近鉄は難波から出ているので、難波近辺から利用する場合は、所要時間の差は縮まりそうですね。

個人的には、初めて乗る近鉄特急のほうが、新幹線よりも何倍も楽しめましたね。デラックスカーのゆったりしたシートも堪能できました。

ということで、無事に名古屋まで戻ってきまして、19時59分発のこだま682号に乗車しました。「こだま☆楽旅IC早特」(現在は、EXこだまグリーン早得)で購入したグリーン車で優雅に(?)帰京しました。このときの様子は、以下の記事で紹介していますので、興味がありましたらご覧ください。

www.kzlifelog.com

以上、11回にもなってしまった旅行記をご覧いただきありがとうございました!(おわり)

紀伊半島一周 青春18きっぷの旅

和歌山電鐵 貴志川線へ! ニタマ駅長に挨拶して、貴志駅のたまワールドを堪能してきました! ~紀伊半島一周 青春18きっぷの旅(9)~

紀勢本線を完乗して和歌山駅に到着したあと、和歌山電鐵貴志川線に寄り道することにしました。「たま駅長」で一世を風靡した路線ですが、現在は二代目「ニタマ」が駅長をしているということで、貴志駅まで往復してみました。

和歌山電鉄 貴志川線とは?

和歌山電鐵貴志川線は、和歌山~貴志の全長14.3kmの路線です。

南海が貴志川線の廃止を表明した際に、岡山電気軌道が貴志川線を引き継ぎました。2005年に岡山電気軌道の100%出資子会社として和歌山電鐵が発足、2006年から貴志川線を運行しています。

www.wakayama-dentetsu.co.jp

JR駅の片隅に設けられた小さなホーム

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貴志川線の和歌山駅 JR駅の横にひっそりと

紀勢本線を下車し、地下通路を通って和歌山電鐵のホームへ急ぎます。階段を上ったところに窓口と改札があり、そこで「和歌山電鐵貴志川線1日乗車券」(780円)を購入しました。和歌山から貴志までは片道400円なので、往復するだけでも微妙におトクです。

このような地方私鉄では、たいてい1日乗車券を販売していますので、乗りに行ったらなるべく購入するようにしています。多少でも応援することができますし、何といってもきっぷが手元に残るので記念になります。

乗車したのは2270系の2両編成の電車。和歌山電鐵の車両は、貴志川線を南海から引き継いだ際に譲渡されたものだそうで、現在も現役で走っています。

市街地から住宅地、そして田園風景へ

12時25分発の貴志行きに乗車します。車内はロングシートで、発車までに8割以上埋まりました。和歌山市民の足として、それに観光客の足としても、しっかり活用されているようです。

ちなみに、日中時間帯は1時間に2本程度、ラッシュ時には3~4本運転されていて、比較的利用しやすいダイヤになっています。

和歌山駅を出ると、すぐに東へカーブし、市街地を抜けていきます。住宅が増えてくると今度は南側へカーブ。しばらく南下します。このあたりの駅で下車する地元民と思われる方もいて、日常的に利用されているようです。

住宅も減ってきて、田畑が目立つようになると、交通センターという駅に到着。小学生くらいの子供たちのグループが下車していきました。駅前に交通公園というのがあるようですが、何かイベントでもやっていたのでしょうか。

このあたりから再び東に進路を取り、低山が車窓に目立つようになると、伊太祈曽(いだきそ)駅に到着。ここで和歌山行きの列車と交換です。この伊太祈曽駅には、駅長見習いの「よんたま」というネコが勤務(?)しています。よんたま目当てで下車した観光客もそこそこいました。

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貴志川線の車窓 田園風景が目立ちます

伊太祈曽を出ると、さらに田園風景が目立つようになります。途中、大池という池のほとりにある大池遊園という駅を抜け、再び住宅街っぽい車窓に変わってくると、12時57分、終点の貴志駅に到着です。全線乗車しても30分ちょっとのミニ路線でした。

終点貴志駅は完全に「たま」ワールド!

この貴志(きし)駅は、「たま駅長」で一世を風靡した駅です。たま駅長は、残念ながら2015年に亡くなりましたが、現在は二代目駅長の「ニタマ」が、貴志駅の主となっています。

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貴志駅の主、ニタマ駅長 完全におやすみモードでした

改札を抜けると、早速、ニタマ駅長とご対面です。ガラス張りの駅長室に鎮座されていますが、完全におやすみモード。(私も含め)観光客が一生懸命写真を撮っていますが、我関せずといったご様子。まあ、このくらいでないと駅長など務まらないのでしょう。

ちなみに、写真撮影はOKですが、フラッシュは使用禁止ですので、撮影する前にカメラの設定を確認しましょう。

貴志駅のニタマ駅長、伊太祈曽駅のよんたまは、勤務時間が決まっています。また公休日もあります。ニタマ&よんたま目当てで貴志川線を訪れる際は、上記の和歌山電鐵のWebサイトで確認するようにしましょう。

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貴志駅の外観 ネコ…ですね

貴志駅の外観です。ここまで徹底していると、もう恐れ入りましたというほかありませんね。真ん中が改札口と駅長室、向かって左側がたまグッズやお土産を多数扱っているショップ、右側が「たまカフェ」です。完全にたまワールドと化していました。どうせやるならここまでやるべし、という見本のようですね。

たまカフェで「ホットキャット」のランチ!

貴志駅を一通り見てまわったあとは、たまカフェでランチにします。

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たまカフェの店内 グッズも売っています

たまカフェは、貴志駅の改札横、駅長室の前にあります。店内はそれほど大きくはありませんが、テーブル席に加えて、ソファ席もありました。また、店の真ん中にはグッズも並んでいます。

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たまカフェ名物「ホットキャット」

一番のおすすめという「ホットキャット」(コーヒーとセットで550円)をいただきます。ホットドッグのネコ版ということで、パンに挟まっているのが、ソーセージではなく、魚肉ソーセージになっています。味は・・・想像通りの味でした。思ったよりも小さいので、ランチには足りないです。おやつくらいに思っておいたほうがよさそうですね。

ということで、貴志駅のたまワールドを堪能したあとは、和歌山駅まで戻ることにします(つづく)。

紀伊半島一周 青春18きっぷの旅

紀勢本線の西半分に乗車! 朝日に光る海を眺めながらの汽車旅です! ~紀伊半島一周 青春18きっぷの旅(8)~

2日目は紀伊勝浦の宿に宿泊し、翌日は朝早い列車で紀勢本線の西半分を乗車すべく、汽車旅を再開です。猛暑でしたが、幸い天気にも恵まれて、青い海を眺めながら、のんびり汽車旅を楽しめました。

紀伊勝浦に宿泊、十割蕎麦と生マグロを堪能しました

那智山からの終バスで紀伊勝浦駅前まで帰ってきました。18時過ぎでしたので、今日の汽車旅&観光はここで終了。今日は紀伊勝浦の宿(といっても、ビジネスホテルですが)に泊まります。

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勝浦港からの眺め 右側のホテルがあるのが中の島

宿にチェックインしたあと、まだ明るかったので、勝浦港を散策してみました。勝浦港は小さな湾というか、入り江のようなところにありますので、波はとても穏やかです。その湾の真ん中に「中の島」という島があり、その島全体が「ホテル中の島」という観光客向けのホテルになっています。

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勝浦港からは夜でもフェリーが

勝浦港からは、暗くなる時間まで、中の島行きのフェリーが出ていました。ホテル中の島の宿泊客用でしょうね。


ということで、おなかも空いてきましたので、夕食を食べに行きます。勝浦と言えば生マグロですが、宿の近くに蕎麦と生マグロを食べられる「十割そば森本屋」というお蕎麦屋さんがあるということで、そこで夕食にすることにしました。

お店は古民家風、というか、古民家そのものでした。畳の部屋にテーブルを置いたようなところに通されます。

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十割そば森本屋の「ミニセット」 蕎麦もマグロも絶品です!

注文したのは「ミニセット」。十割蕎麦とミニ生マグロ丼のセットで1,300円です。早速いただきましたが、十割蕎麦は、そばが若干短いのが気になりましたが、蕎麦の香りがするおいしい蕎麦でした。そして、何といっても勝浦名物、生マグロは美味でした! ミニ丼なので、ご飯は少なめですが、その上にのっている生マグロはかなりの量。普通の大きさのどんぶりでもおかしくないくらいの量があり、「ミニセット」ながら、味も量も満足できるものでした。

ということで、無事に2日目の旅も終了しました。

3日目は例によって朝早くに出発、朝日に光る太平洋を眺めながら紀勢本線を西へ

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紀伊勝浦駅前の足湯 早朝なので誰もいません

3日目は、6時半過ぎにチェックアウトして紀伊勝浦駅へ。駅の前には小さな足湯がありました。

やってきた列車は105系の紀伊田辺行き。紀伊勝浦を07時20分に発車します。午前6時台に特急くろしお(京都行き)がありますが、普通列車としては始発になります。新宮が始発の列車ですが、さすがに朝早いのか、車内は空いていました。

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串本駅手前の車窓から眺める橋杭岩 杭のような岩がいくつも並びます

昨日通ったときは見逃してしまったのですが、串本駅の近くから、一瞬だけ「橋杭岩」(はしくいいわ)が見られます。電線がとても邪魔ですが、橋の杭のように岩が並んでいます。約850メートルに渡って、40もの岩が並んでいるそうです。串本の景勝地の一つです。

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紀勢本線から眺める太平洋 海が見える区間はまだまだ続きます

ずっと海が眺められるわけではありませんが、それでもこんな車窓が見られるところがあちこちにあります。

反対方向の新宮行きの列車には高校生がたくさん乗車していましたが、こちらの紀伊田辺行きはがらんとしたままです。

観光地として有名な白浜に09時09分に到着。ほとんど乗降はありません。観光客は普通列車には乗らないのでしょうね。

紀伊勝浦から約2時間、09時23分に終点の紀伊田辺駅に到着しました。

こまめに乗り継ぐ紀勢本線の旅

紀伊田辺から先は区間運転の列車が多く、こまめに乗り継いで行くことになります。

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紀伊田辺から乗車した113系電車 青いですね

紀伊田辺からは、御坊(ごぼう)行きに乗車します。113系の2両編成です。紀伊田辺~御坊の区間では、この113系が充てられているようですね。

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紀勢本線の旅で初のボックスシート! 昔ながらのボックスシートが並びます

113系の車内です。ボックスシートが並びます。乗車時間が長く、景色もよい新宮~紀伊田辺のほうで113系を運転してくれればなぁ、と思いました。紀勢本線の旅も終盤ですが、ようやくロングシートではない普通列車に乗ることができます。

紀伊田辺を10時06分に発車します。車内は各ボックスに一人くらいで空いています。この区間も空いた列車でのんびりな汽車旅が楽しめそうです。

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太平洋から紀伊水道の入口へ

この区間も、太平洋が間近に望めるところがあります。太平洋というより、四国と紀伊半島の間に広がる紀伊水道の入口に近いところですね。

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波がやや高くなってきました

紀伊田辺を出てから三つ目の岩代から、次の切目(きりめ)までの間は、海のすぐ間近を通ります。外洋からの波が直接打ち寄せるためか、これまで通ってきたところよりも波が高く、波頭が白く砕けています。

こんな車窓を眺めながら、わずか45分で終点の御坊駅に到着です。一つの列車に2時間とか4時間とか乗っていると、45分なんてあっという間なのです(笑)。

紀勢本線ラストランナーはまさかの新型電車、225系

御坊駅では、11分の乗り継ぎで、和歌山行きに乗車します。紀勢本線の旅もいよいよ最後の区間です。

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紀勢本線の旅 ラストランナーは225系電車!

紀伊田辺からの列車を降りた向かい側のホームに和歌山行きの電車が止まっていました。車両は新型電車(といっても、もう7年くらい経つのですね)の225系でした。紀勢本線でこんなに新しい電車が走っているとは思いませんでした。

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1+2列のクロスシートが並ぶ225系の車内 快適です!

車内は、1+2列のクロスシートが並びます。一人掛けのシートは、一人旅にはありがたいですね。車端部はボックスシートになっていました。

ほとんどの乗客が、先ほどの列車からの乗り継ぎのようです。2両編成から4両編成への乗り継ぎなので、車内はがらがらです。

11時02分に御坊を出発。今日乗ってきた105系や113系と比べると、信じられないほど静かに滑り出しました。さすがに新しい電車ですね。クロスシートなのもあって、乗り心地は抜群です。

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風力発電の風車が並びます

二つ目の紀伊由良では、後続の特急くろしおに道を譲ります。このあたりは、風力発電の風車が目立ちました。

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紀伊水道に注ぐ有田川を渡る

藤波と紀伊宮原の間で、紀伊水道に注ぐ有田川を渡ります。これまでの区間とは違い、少し内陸に入ったところを走るため、海を見ることはできなくなりました。

和歌山に近くなると、どんどん乗客が増えてきます。がらがらだった座席もほぼ埋まり、立ち客も出るくらいの混雑になって、12時10分、定刻通り和歌山に到着しました。

これで紀勢本線を完乗! 4時間のロングシートの旅から始まり、多くの列車を乗り継いで、ようやく和歌山までたどり着いたのでした。

今日はこのあとは帰京するだけですが、少し寄り道します。どこに寄り道したかは次回のお楽しみに!(つづく)。

紀伊半島一周 青春18きっぷの旅

紀伊勝浦から那智山詣でへ! 日本三大名瀑の一つ「那智の滝」を訪れました ~紀伊半島一周 青春18きっぷの旅(7)~

潮岬観光を終え、串本駅に戻ってきました。このあとは、今日二つ目の観光スポット、那智山・那智の滝へ向かいます。

105系の普通列車で紀伊勝浦へ

串本から、先ほど特急くろしお18号で通ってきた紀伊勝浦まで戻ります。串本町コミュニティバスと紀勢本線、これから乗る那智山へのバスの時刻表とにらめっこして、串本(潮岬)→紀伊勝浦(那智山)と回るのが効率的という結論になり、行ったり来たりすることになりました。

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JR西日本の105系電車

串本からは、14時48分発の新宮行きの普通列車に乗車します。車両は青色の105系電車。当然ロングシートです。

105系にはほとんど乗車した記憶がありません。調べてみると、ほとんどが西日本で走っていたようで、東日本では仙石線だけだったようですね。ということで、おそらく初乗車だと思います。

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美しい車窓を眺めながら紀伊勝浦へ

ロングシートなのは残念ですが、例によって空いているので、車窓を眺めるのにはちょうどよいです。午前中にくろしお18号から眺めた車窓をもう一度おさらいして、15時34分に紀伊勝浦に到着しました。

熊野交通バスで那智山へ!

紀伊勝浦駅のコインロッカーに荷物を預け、駅前のバス停からバスに乗車します。往復するなら1日乗車券(1000円)のほうがおトクなので、バスターミナルの窓口で購入します。

15時45分に勝浦駅前発の熊野交通バスに乗車します。私の他には観光客が1名のみ。もう夕方ですから、この時間から観光に行くような人は多くないのでしょうね。

当初の予定では、下記のサイトにある、大門坂から熊野那智大社まで登り、そこから那智の滝へと下るコースを散策しようと思っていたのですが…

大門坂~熊野那智大社・那智の滝ウォークコース|那智勝浦町観光協会

那智の滝の営業終了が16時30分だということがわかり、急遽、バスで那智の滝まで行くことにしました。滝に営業時間があるのか⁉と思いましたが、どうやら、滝つぼのすぐ近くの「御瀧拝所舞台」への入場が16時30分までということのようです。

勝浦駅前を出て、国道42号線(熊野街道)を北上、途中、紀伊本線の那智駅に寄ります。那智駅前から県道43号線・46号線を経由して那智山へ。最後のほうはヘアピンカーブが続く山道になり、16時09分に那智の滝前に到着しました。

日本三大名瀑の一つ、那智の滝へ

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那智の滝へ下る石段 木々に覆われて涼をとることができます

那智の滝前からは、この写真のような石段を下っていくと、5分ほどで那智の滝に到着します。那智の滝は、滝そのものをご神体とする「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」という神社になっています。

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飛瀧神社のご神体 那智の滝

ちゃんと鳥居があり、その奥にご神体の「那智の滝」が祀られて(?)います。落差133メートルもの大きな滝です。華厳の滝、袋田の滝と並ぶ「日本三大名瀑」の一つです。華厳の滝、袋田の滝は訪問済みですので、これで、日本三大名瀑をコンプリートしたことになります。

この鳥居のところまでは、営業時間に関係なく来ることができます。ここから先、滝つぼのすぐ近くへは入場料(拝観料)300円を払って進みますが、この部分の営業時間が16時30分までとなっています。

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御瀧拝所舞台から那智の滝を眺める

御瀧拝所舞台の少し手前から。その迫力もさることながら、上のほうからの3筋の流れが途中で合わさって、下のほうでは再び徐々に広がっていく、きれいな形をした滝ですね。

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迫力の中にも美しさを感じられる滝筋

御瀧拝所舞台の上から眺め。少しシャッタースピードを遅めにして、滝の流れを表現してみました。

華厳の滝は落差97メートル、袋田の滝は4段で高さ120メートルですので、日本三大名瀑の中では、那智の滝が最も落差が大きいのですね。華厳の滝のほうが水量が多く迫力はありますが、那智の滝は、水の流れが作る滝筋が美しいです。

熊野那智大社・那智山青岸渡寺を参拝

那智の滝を後にする頃には、御瀧拝所舞台への入口は締まっていました。当初の予定とは順番が変わってしまいましたが、このあとは熊野那智大社と那智山青岸渡寺を参拝します。

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熊野那智大社への長い石段

距離的にはすぐなのですが、473段もの長い石段が待ち構えていました。この写真はもうゴールに近いほうで、熊野那智大社の大鳥居が見えています。那智の滝で涼んだはずだったのに、また汗だくになってしまったのでした。

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熊野那智大社の本殿 朱色が鮮やかです

ようやく、那智熊野大社に到着です。那智の滝を、大国主命の御霊代として祀ったことが起源だそうです。上の写真は、那智大社の本殿で、熊野造りという建築様式で建てられています。石段を登り切ったところにある大鳥居とともに、朱色が鮮やかでした。

本殿で無事に参拝を済ませました。

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熊野那智大社の宝物殿

こちらは本殿の横にある宝物殿です。

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那智大社とは対照的な色合いの青岸渡寺

熊野那智大社のすぐ隣には、青岸渡寺(せいがんとじ)というお寺があります。仁徳天皇のころ、インドから渡来した裸形上人が開基したのが起源と言われています。御本尊は、裸形上人が那智の滝の滝つぼで見つけた如意輪観音だそうです。現在の本堂は、1590年に豊臣秀吉が再建したものです。

那智大社の鮮やかな朱色とは対照的に、古い木の色が渋いです。

明治時代の神仏分離令によって、熊野三山の他の2社(熊野本宮大社、熊野速玉大社)では廃仏されてしまったのですが、この那智山だけは廃仏を免れ、青岸渡寺として残ったんだそうです。確かに、神社とお寺がこんなに近くに隣接しているのは珍しいですよね。

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三重塔と那智の滝を望む

那智大社や青岸渡寺があるのは那智山の中腹です。石段をかなり上ったところにあるので、那智山全体を見渡すことができます。

中でも絶景なのは、青岸渡寺の三重塔の向こうに臨む那智の滝でしょう。落差が大きな滝だけに、ここからでもかなり目立ちますね。もう夕方で、谷になっている部分は陽が陰ってきているようでした。

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三重塔と那智の滝

三重塔の近くから。この三重塔の鮮やかな朱色と、那智の滝のモノトーンの背景が対照的でした。

これで那智山の散策は終了です。先ほど登った石段の下にあるバス停から、紀伊勝浦行きの最終バスに乗車して駅まで戻ったのでした(つづく)。

紀伊半島一周 青春18きっぷの旅